2020年12月31日木曜日

Paradigm

『Paradigm(パラダイム)とは、ある時代や分野において支配的規範となる「物の見方や捉え方」のこと。 狭義には科学分野の言葉で、天動説や地動説に見られるような「ある時代を牽引するような、規範的考え方」をさす』(三省堂辞書ウェブより)...NCAの頭の中にT&Tはこのカタチであるべきだ(こうあって欲しい)という「規範」があって、様変わりしてしまった「お姿」は見たくもない(笑)同じ様な思いを持つIFから一度はシートとグリップを改造して使用したが、新しいゴシック体でTHOMAS & THOMASと表記されたロゴや巻き糸がどうしても気に入らない、何とかならないかと相談があり「出来ます!」の一言で再び持ち込まれた。元は完成品の"Lotic"Glass 744-3pc.でブランク以外は総入れ替えとなった。ベリンジャー社ULTB 720 N/SシートにグリップはT&Tのウエスタン・スタイル、巻き方はNCAでヘリテージHeritage巻きと呼んでいる黒に白のテッピング。記入文字も手書きで入れ直した。米国ではロティックのブランクスも販売されていて、こちらを使った方が手間いらずなのだが、このプロダクション・モデルの「大改造」も楽しい作業...また多くの事を学びました。

2020年12月30日水曜日

three piece

TAKADA Glass "Stream"の3ピース・ブランクス。色は濃いめの「あか茶」で長さは7'3"#3〜4。7'3"#3-2pc.よりもジョイント分、張りがあり3番4番が適合するかと。昔から3ピースのバンブー、グラス、グラファイトどれもが好き。同好の士と「3p.クラブ」なるものを作ろうと考えたけど「その名前って妙な方向に勘ぐられるんじゃない?」のひとことでボツ(笑)今もその名は、ある管理釣り場の案内地図に残っている(苦笑)あの時代、その釣り場は混み合うこともなく、取り憑かれたように武蔵五日市まで通ったっけ。ストリーム3pc.のお問い合わせ、ご注文はncaflyfish@Gmail.comまで...

2020年12月29日火曜日

Yellowstone

以前にグリップを新しくした1976年頃のHLLイエローストーン・シリーズ39H 7'6"#6 3-3/4oz.がちょっとした「修正」でやって来た...
わかるかな?リングキーパーの位置の違いなんだけど...「気にならないといえば気にならないのですが」とシーズン中はそのまま使用してオフになって送られて来た(笑)上の画像はガイド面にキーパーが付けられていて、修正はオリジナル通りに一面ずらした。きっとグリップを交換した際につけ間違えたんだ(ごめんなさい)巻き糸を外し下地を整えて付け直した。勿論、糸目のでた「時代仕上げ」塗装...

2020年12月28日月曜日

Presentation

「あるところにはある」(笑)ORVIS Graphite Tight Loop 8'0"#4/4pc.の未使用ブランクスを見つけました。プリントされたロゴから推察すると、たぶん1985年製。昔「プレセンテーション・ロッド」という、黒いスレッドに赤い飾り巻きを施した「特注品」がありました。シートウッドは通称「ゼブラウッド」(リオ・グランデ・バリサンダーというらしい)グリップスタイルもスーパーファイン巻き上げやハーフウエルズ、オーナーのネーム記入まで選択でき、発注から3ヶ月まち...おや?どこかの竿屋と同じだ(3ヶ月間はお待たせ致しませんが)同じ時代のヘンリーズフォークHenry's Fork 8-1/2'#5/2pc.とファーアンドファインFar-and-Fine 7'9"#5/2pc.もご用意できます。あら懐かしや、来シーズン使ってみようかとご希望の方は ncaflyfish@Gmail.comまでご連絡ください。【Tight Loop/SOLD】

2020年12月27日日曜日

History

1929年(昭和4年)に創立したR.L.Winston。2002年のカタログに73年間の歴代オーナーの業績が紹介されている。今までNCAに修復で持ち込まれたロッドは1980年〜2000年代初期のモノが多く、いま作業しているのも「IM6」時代のロッドだ。日本のウインストン・フリークが好むのはボロンよりIM6の率が高いようだ...ウインストンのグリーン・ブランクに巻く糸ってどんな色?と聞かれることも多いけど「ダークグリーンではなくミディアムグリーンですよ」と答える。塗る前は「黄緑色」だけど塗料が染みると美しい緑のブランクカラーと相まって色が濃くなる。古いGudebrod社の糸threadで古いパーフェクション社のガイドを巻き留める。「竿に歴史あり」...(笑)

2020年12月26日土曜日

refresh

モンタナ州ツインブリッジに移り、トム・モーガン時代の初期に使われたパーツが付いたR.L.Winston IM6 8-1/2'#5、再塗装がやっと完了。ブランクスには「小キズ」が目立ったが最終的にクリア塗装をして見た目は「ほぼ新品」(笑)ガイドは塗装のために外したので、折角だから当時使われていたPerfection Tip Co.の「新品」に交換する。その昔、パーフェクション社のガイドは殆どのアメリカン・メイドのロッドに使われていたけど、工場がコロラドからメキシコに移転したりして、転々とするうちに消滅...グリップ、シートはオリジナルを生かし、巻きと塗りはNCAが担当してリフレッシュ...(笑)

2020年12月25日金曜日

Red Label

ロッドチューブに貼られた赤いラベルからRed Labelと好事家間では呼ばれる初期のオービス・グラファイト・ロッド。当時は「カーボン・グラファイトってこんなに張りがあるんだ〜」と思っていたけど、いま振ってみると素直でそれなりのポテンシャルを持ったロッドとして「再評価」ウエブ検索してもオークションやクラシックタックル市場にはなかなか出てこない「赤ラベル」日本にも沢山、死蔵されているはずなんだけどな〜たまに出品されると安価だが、ご多分に漏れず「寄る年並」でコルクの状態は悪い。そんな一竿をグリップを新しくして救い出せることは嬉しい。まぁ「ロッドの好みは、十人十竿」なんだけどね...

2020年12月24日木曜日

Lure

タックルボックスから49年前のルアーを持ち出してみた。実績のあったTobby10g、Flatfish など懐かしい。ルアー釣りに夢中になったのは短期間で、その後フライフィッシングに「ズッポリ」はまって現在に至る(笑)ブランク塗装が終了しNCA/Bamboo Spin 7'6" 7〜18gはここまで進捗。メタルシートを接着するコルクアーバーに溝を入れて「接着剤溜まり」にする。シートとフォアコルク、ワインディング・チェックを取り付ければ、巻き、塗りへと進む...「フライマン」蠅男では無く昔は和製造語でこう言っていた。現在はというか正しくはFFMかフライフィッシャーと呼称される(笑)が作る六角竿のルアー・スピンロッド。

2020年12月23日水曜日

process

オリジナルを残すため「お尻」から行う作業には「小わざ」がある。グリップ交換を沢山やった「経験」に裏付けされた技だね(笑)
糸を巻き上げる為の「下地」をブランク面まで削り込む。こういう手のかかる事を疎かにしてはいけない...
オービス・ブラウンと言われるブラウンスレッドだと思うでしよ?いやいや、この時代の7/11に巻かれていたのはGudebrod #340 Gold。これに塗装をしていくと変色して、なんとオリジナル・ラップと同色になるんですよ〜ただ、巻き直したところは塗料も新しく「若い」感じになるけれど、経年したオリジナルの様に糸目の出た「時代仕上げ」を目指して後は塗り重ねていく...

2020年12月22日火曜日

Tradition

昔のロッド製作者は手の込んだ仕事をしている。リールシートのネジ側金具をグリップに埋め込んだり、ポケット金具に円柱状のサポートを入れて補強したり、今のプロダクションモデルでは、こんな面倒な事は絶対にやらないだろう(笑)...オリジナルに倣って、コルクにインレットinlet(湾)をリューターを使い、掘り込む。コルクフィラーにも段差をつける。こういう、ちょっとした技や心配り、各メーカーが築いてきた雰囲気が「伝承」traditionされない事は残念至極。「昔は良かったけどね」の一言では済まされない現在の課題でもある...

2020年12月21日月曜日

reborn

昔のORVIS Seven/Eleven Rodが配達、というか持参された(笑)ロッド自体に使用感は少ないが、40年の歳月はコルクグリップをデコデコ、パサパサにした。油分の抜けたコルクを新しいものに交換修理して再生rebornする。交換作業は「尻」から行う予定。先ずは「大魔王のペンチ」で古いコルクを剥き、金具を外し下地をクリーニングすることから始まる。巻き上げ部分から外したスレッドで糸色を確認して、新しく巻く糸を選ぶ。コルクグリップの長さは160mm、シートフィラーに使われるコルクは92mm(見える部分は42mm)であった。ロッドにヘタリは無いので「現役」(笑)来シーズン再び気持ち良く握れるように...

2020年12月20日日曜日

workbench

朝、雪掻きを1時間半やり、ついでに薪小屋から薪を運んだら息が切れた・・さてと、二回目の塗装前にネームを記入するかとペンを握ったけど定まらず、うまく描けそうもない。午後の部に後回しだな(苦笑)思いついて作り始めた7'6"(225cm)7-18g。ルアーは詳しくないので「その道」に詳しいC.C.店主に電話して聞く「本流か湖用ですね...今の人、この手の竹竿は存在すら知らないからな〜スプーンを投げるのに良さそうですね」と御宣託があった。当初はハーディ・ウオンレス風を目指したが「あのグリップの形はちょっと...」と却下されたので、形や巻き糸を雪掻き中に脳内で変更。古いメタルシートとラバーエンドを使いたくて始めたバンブー・スピ二ング・ロッド(笑)

2020年12月19日土曜日

7/11

♪セブンイレブン、いい気分♪これは大昔のCMソング。ではなくて1970年代のオービス・グラファイトロッドの話(笑)1979年まで「タイトループ」と呼ばれていた7'11"#4/60gのロッドは1980年以降は7/11セブンイレブンと呼ばれるようになった。当時のカタログに「#4ラインを使用して狭いループとロングキャストを保証」「8Xティペットが使用できる」など繊細を強調した「能書き」がある。当時の8Xはとても弱くて、細いもので6Xどまりだったと思う(現在の糸の強さとは比較にならない)ロッド名の変更はこの3年後の1983年に登場したグラファイト4ピース「Tight Loop」8'0"#4の為のような気がするな〜古いオービス・グラファイト・ロッドseven/elevenのグリップ交換の話があったので、久しぶりに当時ランドール・カウフマンRandall Kaufmannのやっていた店「カウフマンズ・ストリームボーン」から荷物と一緒に送られて来た「資料」を持ち出してみた。インデックスにはまだタイトループやオスプレイOspreyの記載が無いから1980年のものだ。一緒に色の変わった新聞の切り抜きがポロリと出てきて、円ドル為替レート$1=¥217.45だったんだ〜と改めて確認...(笑)

2020年12月18日金曜日

Countryside

朝6時の気温は−9度だった。陽が登れば気温も上がるかと思っても−4度(苦笑)雪は止み、一面の雪景色である。家の前を通る県道43号まで、山道の「第一回」雪掻き終了。今季は幾度やるのだろうね...
雪に印された行ったり来たりの足跡はどなたの?キツネかな。
先週「ふじかめ」のメニューに無い「海老天カレーそば」食べたいと店主に言ったら、いつでもOKと快諾されたので、東に4km雪道を走る。11:15に一番乗りで入店して壁をみると「鴨せいろ」「鴨南蛮」の張り紙があり心揺れたが「初心貫徹」...ただ本日の日替わりが「かき揚げカレーそば+おいなりさん2個」であったのには参った...(苦笑)

2020年12月17日木曜日

magnifier

消えていた文字の筆跡を拡大鏡magnifierで覗いて、書体をまねながら復元。Partridge of Redditch,made in EnglandA&F 8'6" #4/5と書き直す。樹脂含浸impregnatedは経年で焼け、黒ずんでいるが文字の跡は微かに残っていた。この手のロッドはガイド部の巻きを外すと「ビキニ水着の下」(笑)紫外線を受けずに元の肌色が残っている。これにてハーディ風パートリッジ・バンブー・ロッドの改造は「完了」...小さなフック・アイにティペットを通すのに精神一統「心の眼」でなんとか乗り越えていたが、来シーズンは「拡大鏡」が必要かもね...

2020年12月16日水曜日

English style (2)

予め測っておいた寸法でコルクを成形。180mmは長いでしょ〜と普段は思うけど、このハーディ・フルウエルズ型だとバランスがとれるから不思議。ましてや8'6"(260cm)のバンブーロッドにはピッタリかも...セージ社などで使われた「フルウエルズ」をアメリカン・スタイルとするならば、ハーディ社に代表されるFull Wellsはイングリッシュ・スタイルに区別できる。何よりもこのカタチから漂い出る「雰囲気」が違う。この形のグリップは長めに作るのが、見た目にもよろしいかと...

2020年12月15日火曜日

English style

Hardyの古いカタログに「グリップはこうして作られる」が載っている。特徴ある「フルウェルズ」グリップは全長180mmでフロントのエラは25mmφ、くびれたところが21mmφ、真ん中の膨らみが24mmφ、尻のフレアは28mmφで造形される。1970年代の職人になったつもりで作るか〜(笑)持ち込まれたアップロック・リールシートはイングリッシュ・スタイルと呼ばれ、アルマイト加工されていない生アルミ金具が付けられている。旧ハーディ社オリジナルはベークライト樹脂のスペーサーで金具にHardyの刻印がある。改造中のパートリッジには黒檀のスペーサーを使用するけど「気分」はイングランドEngland(笑)

2020年12月14日月曜日

Sunrise Sunset

明け方、窓の外はびゅうびゅうと風が吹き荒れ雪が舞っていた。大型除雪車の作業する音も雪に吸収されて、くぐもっている。雪の白さで、ほのかに明るくなって来た。東経141度、北緯39°42'の岩手県盛岡の日の出は6:48、日の入りは16:11だそうだ。上空の強い寒気の影響で「雪」となった。気象台の発表では5cmの積雪...明日、明後日はもっと降るとか。これが根雪になるのかなぁ〜

2020年12月13日日曜日

Sign Shop

NCAのステッカーが無くなったので「いつもの」とお願いしたら9日間で出来てきた。Sign Shop "GRAFIX"のYHはその名の通り「看板」が本職。サイドワークでCustom Baits"H"という名でルアーの彩色デザインなども行っている。カッティング・シートを使ったステッカーなどお手のものである(笑)「おまけ付けておきましたから」と今回は文字抜きの大判90mmX160mmが同封されてきた。ライトボックスで透過させてみると、アングラーマークは線が細かすぎて切り抜けないようで車の窓などにNCAロゴが文字だけ表示されるものである。これも出来ると言うことだな(笑)...通常のNCAステッカーは68mmX120mm。紫外線にも強い耐候性ラミネートで、こちらは「販売中」

2020年12月12日土曜日

Partridge of Redditch

HARDY風グリップに交換、リールシートの付け替えで、持ち込まれたパートリッジ・バンブーロッドはスペック記入が消えていて、なかなか判別できなかったが、光の加減で薄らと「Partridge of Redditch,made in England」と「A&F 8'6" #4/5」と読めた。米国に輸出されAbercrombie & Fitch (かつてのA&F)で販売されたロッドだ。トップが4-5/8"長い2ピースで樹脂含浸impregnatedされたシャフトに濃紺と赤の飾り巻きが施されている。この形態からして竿作りを始めた1970年代初期のロッドと考えられる。その頃の日本の釣り雑誌広告に「雨の日は仕事をしない」というコピーがあったことを記憶している(当時は、え〜なんで〜と思ったけど・笑) 以下はPartridge of Redditch HPより抜粋した歴史。長文だがご一読あれ『名前が示すように、レディッチのパートリッジは、イングランド中部のレディッチのマウント・プレザントに拠点を置いていました。町と地区の両方は、何世代にもわたってその特殊な金属加工、特に針製造とフック製造で有名です。これがいつ始まったかを確定するのは簡単ではありませんが、可能性のある理論によれば、それはレディッチに大きな修道院が存在することから始まりました。僧侶は熟練した職人であると言われ、ヘンリー8世が同胞団を解散させたとき、僧侶はその地域の主要なカトリックの家族に連れて行かれました。そこから、鋼の加工と特殊な金属加工が開発され、洗練されました。 初期の頃、針作りとフック作りは密接に関係していました。針を作るために開発された技術は、フックを作るのにも適用できます。鋼線はバーミンガムで引き抜かれ、スタッドリー、アルセスター、ヘンリーインアーデン、レディッチなどの隣接する町の針とフックの生産者に送られました。 19世紀半ば、レディッチは主要なフック生産の中心地としての地位を確立したようでした。 19世紀の後半、純粋な手仕事から工業生産への移行により、レディッチは世界中で優れた魚のフックで有名になりました。この期間に、彼らは実際に世界市場を支配しました。 パートリッジの初期の歴史はややあいまいです。今世紀に入って間もなく、既存のフック製造に基づいて開始されたことはわかっていますが、正確な年はもう誰にもわかりません。しかし、私たちが知っていることは、20世紀に生き残り、自分たちの名前を作ることができたのは、英国のスポーツフックメーカーだけだということです。レディッチのパートリッジは、創設者のアルバートパートリッジにちなんで名付けられました。彼は会社を息子のテッドに任せましたが息子のテッドは1970年にAlanBramleyアラン・ブラムリーに会社を売却しましたが、彼の子供たちは誰も会社に興味がありませんでした。 アラン・ブラムリーは会社をさらに発展させ、1970年代に彼は独占的なスプリットケーンロッドを含むように生産を拡大し、フック生産の開発と改善を続けました。彼のおかげで、レディッチのパートリッジは国際的に高く評価されている釣り鉤ブランドになりました。 1996年にはノルウェーのフックメーカーであるO. Mustad&SonはブラムリーからPartridge of Redditchを買収しました。 O. Mustad&Sonが1870年代に釣り針の生産を開始したとき、彼らはすぐに彼らの機械から出てくる釣り鉤が魚に合わないことに気づきました。それは柔らかすぎて、水中で一日を過ごした後錆びました。創設者のハンス・マスタッドは、問題を解決するために、イギリスのレディッチから職人を召喚しました。彼らは焼き戻し、デザイン、フライタイイングのスペシャリストでした。レディッチの専門知識のおかげもあってマスタドは今日、世界の釣り針の大手メーカーです。 Mustadはパートリッジ・オブ・レディッチ、ブランドの伝統と品質を明確に認識し、高く評価しました。 ごく最近、マスタードはレディッチのパートリッジをフィッシングマターズLTDに売却しました。フィッシングマターズLTDは現在、英国とアイルランドでの流通を管理しており、世界中にディーラーを持ち流通を続けています。』ふ〜ん、会社に歴史あり。なるほど〜でしょ(笑)

2020年12月11日金曜日

on the way

ロッド製作はここまで進捗したけど、まだ完成には至らない「途中」on the wayである。今風に言うと「道半ば」か...ストリッピング・ガイドにパーフェクト社のアゲイトをご所望で、年内の入荷待ち(苦笑)NCAの場合、ブランクスやパーツ類が揃っていれば約10日間で製作して「お渡し」を心掛けている。バックオーダーを抱えるのが嫌なのだ(笑)しかし〜海外からの輸入ブランクス(CTSやMcFarlandなど)だとそうも行かない。発注してからブランクスを作り始めるので、早くて約二ヶ月、下手をすると三ヶ月以上ジリジリと待つことになる。渓流解禁までカレンダー2枚半...「発注はお早目に」(笑)

2020年12月10日木曜日

ART

秋田県立美術館で開催されている「縄文の焔と闇」戸嶋靖昌・企画展に誘われ出かけたのだが「平野政吉コレクション」のレオナール・フジタLéonard Foujita藤田嗣治の画業に魅せられた【平野政吉(ひらのまさきち)1895(明治28)年~1989(平成元)年秋田市の商人町で米穀商を営み、県内有数の資産家でもあった平野家の三代目。青年期から浮世絵、骨董、江戸期の絵画などに興味を持ち、生涯を賭けて美術品を蒐集した。平野がはじめて藤田嗣治の作品を観たのは、1929(昭和4)年の藤田の一時帰国時の個展で、その後1934(昭和9)年、東京の二科展の会場で、平野と藤田は出会う。平野は、1936年、藤田の妻・マドレーヌの急逝にともない鎮魂のために美術館の建設を構想。藤田の大作を多数購入し、藤田の壁画制作も進めた。しかし戦時下、美術館の建設は中止され、その約30年後の1967(昭和42)年、平野は「青少年を豊かな人間に」と願い、長年収集した美術品を公開するために財団法人平野政吉美術館を設立。同年5月には、平野政吉コレクションを展観する秋田県立美術館が開館し現在に至る。平野政吉コレクションの核である藤田作品は、1930年代の藤田の画業を俯瞰する作品群として広く知られている。美術館HPより】1937年に平野に請われ制作した「秋田の行事」3m65cmX20m50cmもある大壁画だ。昭和12年2月21日〜3月7日までの二週間で、174時間という短期で描かれた絵に圧倒された。縮小写真(13X72cm)が販売されていたので購入して、我が家にも飾る(笑)
♪ヤートーセーコラ、秋田音頭です(ハイ、キタカサッサー、コイサッサー、コイナー)コラ、いずれこれより ご免こうむり音頭の無駄を言う(アーソレソレ)お気に障りもあろうけれどもさっさと出しかける。コラ、秋田名物 八森鰰(ハタハタ)、男鹿で男鹿ブリコ(アーソレソレ)能代春慶、桧山納豆、大館曲げわっぱ♪..では無いけど「秋田みやげ」煙くさくて好きな「いぶりがっこ」は頂いちゃいました。

2020年12月9日水曜日

system

オービス社のブレイデッド・リーダーの画像がSNSに投稿されていた。わ〜懐かしいな〜と1985年カタログを持ち出してみた。現物はもう持っていないけど、これを手本にブレイデッドラインの編み込みを針で一本一本、段階的に引き抜き、テーパーをつけて自作したことを思い出した。リーダーティペットは捨てずに持っているが、なにせ35年前なので劣化していて使用には耐えられないだろう。♪もういくつ寝ると解禁日♪(気が早い!笑)次のシーズンの「道具立て」でも考え始めようか...

2020年12月8日火曜日

impression

所用で、冬枯れの「秋田道」を抜けて秋田市街に行った。30年ぶりに訪れた街はすっかり変貌して「浦島太郎」はキョロキョロ。時代の流れで地方都市の「老舗デパート」は秋田でも閉店の憂き目にあっていた。空き地が目立ち人の流れと活気は「駅ビル」に集中...Takada glass、NCAがご提案したブラウン・ブランクにBlack/White巻き(ご指定がなければ、近頃はこればかりですね・笑)グリップ周りから作り始め「印象」impressionを確認...

2020年12月7日月曜日

CTS

CTS/FZ-907-4:7.0 (9フィート#7番4ピース)のブランクスは「湖」で使いたいそうだ。Uni Directional S-glass素材のクリア(乳白色)が基本色で、それに塗装を施しカラーブランクスにする。これはガンメタルGunmetalカラーで発注。6-1/2"(165mm)フルウェルズ・グリップにオールメタル黒のU/L Screwシート、1-1/2"(42mm)のファイティング・バットをつけた。「お任せ」なので黒をメインに白の飾り巻きでシックに仕上げる(この色の組み合わせ、好きなんですよ・笑)

2020年12月6日日曜日

Excavated

Down Lock Slide Band、略称DLSB...26年前、NCAロッドに装着していたアルミ・ブラック・アノダイズドAluminum Black Anodized。ある時点でアルミ製とニッケル製が同価格だと気づきN/Sモノに変更。当時はドカッと輸入しても捌けたものだが...そのアルミ・ブラックがN/Sと共に魔窟の引き出しの奥から「発掘された」Excavated(笑)これは「サンプル在庫」として仕舞ってあったと思う。Bellinger社DLSB N/Sは先日作ったTakada Glassに装着したけど、アルミ・ブラック金具も在庫苦節20数年の時を経て、ようやく本来の「役割」に就くことになった...

2020年12月5日土曜日

firewood

岩手の「キリギリス」は夏の間、釣り遊びに夢中で今頃になり慌ててストーブ用の「薪」firewoodを作っている。反省も学習も無く25年間、同じことの繰り返しだ(苦笑)今回は乾燥した楢薪の他に玉切り(丸太を37センチ長に切ってある)したものも2リューべ(2立方米)入れて貰ったので、来年の3月頃に焚くために割って積み上げ、乾燥させる。斧を使う手割りでは到底、埒が開かないのでエンジン油圧式薪割り機がフル稼働。当然、ガソリンを使い排気ガスも放出して「エコロジー」暖房とは言い難いが、この作業は少し楽しい...
あ〜まだまだあるよ〜気温0度の薪小屋内での作業「薪ストーブは三度、身体を暖める」と言うけれど「伐採」(玉切り)を除いて「薪割り」「焚き付け」の二つは履行している...(笑)

2020年12月4日金曜日

Stream

フランク・プゥルセルFranck Pourcelオーケストラの奏でるMr.Lonelyミスター・ロンリー(Bobby Vinton/1964年)のメロディーをBGMに『遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。満点の星をいただく果てしない光の海を、豊かに流れゆく風に心を開けば、煌く星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂のなんと饒舌なことでしょうか。光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります...』と城達也のナレーションが流れた懐かしのエフエム東京・深夜ラジオ番組は「ジェット・ストリーム」(何も関係ないけどstream繋がりで・笑)...このTakada Rodにつけられた名称はストリームStream。渓をひとり彷徨し、この日の為に巻いた毛鉤を使って、思い描いた通りの釣りを楽しむ...one of Glass Rod by NCA...

2020年12月3日木曜日

Stream Designs

Stream Designs Vestにぶら下がっていた40年前のタグを捨てられずにとってある。この手のモノを保管する癖があってゴミを後生大事に残すのは「悪いクセ」という人もいる。よく取ってありますね〜と褒めてくれる人もたまにいるが前置詞に「こんなモノを」が付く...(笑)
フォートコリンズ・コロラド時代の1980年代に作られたThe Classicベストはポリエステル83%、コットン17%で蜜に織られた生地を使用している。ジッパー部はセルフヒーリング・ナイロンジッパーで「世界のYKK」製である。生地の風合いもシャリ感があって好きだったが、シンプルな道具立てにしているので長い間、着用していない(実のところ体型が増大したことも、その理由にあるな〜笑)
右がポケット数が25もある旧型The Classicでその後に出た左の名称が思い出せない(苦笑)ポケットの数や配置が異なるモデルだが米国製に変わりは無い。ご多分に漏れず他国での製造になったら、雰囲気まですっかり変わってしまいガッカリ...80sの雰囲気ムンムンの左のベストはほとんど着用していない「新古品」で日本のMサイズに相当。これを販売いたします。価格は¥17,500(送料・税込)ご希望の方はメールでncaflyfish@Gmail.comまでお申出ください。

2020年12月2日水曜日

Angler's mail

「日曜日に某ダム湖で72㎝の虹鱒が釣れてしまいました。ロッドはNCA Spesial 9フィート2インチ#7/8です。(工房の箱に刺さっていたブランク群の中にあった逸品(笑)釣りに出かける直前に、あれ?っと思ってしばらく使っていなかったこの竿を持参することに。ダムの駐車場に着いて、使用を決定しリールを装着。巻いてあるラインは#6用のフローティングのヘッドでしたから、ポイントに行ってから#8用に交換しようと思い歩いて直行。到着したらなんとライズがある!即#6ラインのままストリーマーを結んでキャスト。1投目で54.5㎝がヒット。続けてキャストしリトリーブしていたらば、風が無いのに水面の盛り上がりが手前に向かって動いて来るのでアラっ?と思っていたらば魚がヒット。寄せて来たら水中で暴れているのが見えて、結構デカいのではと思ったら一気に沖へ疾走。30mのシューティングラインが全部出て、バッキングが竿先から少し出てしまいました。重たくてガンガンと頭を振っているしフロロのティペット4Xが使い古しで無理が出来ないので持久戦に。魚を怒らせないようにとジワッジワッとリールを巻いてはラインを出されてを何回も繰り返し、掛けた方とは真逆の方向でやっと寄せに。ネットに頭側しか入らなくて、3トライ目でやっとキャッチしました。あまり綺麗な魚ではありませんでしたが、大きさにはビックリしました。シングルハンドは最近はNCA#6の柔らかいロッドで楽しんでおりましたが、偶然とは言えこの日は強めのSpesial#7/8でベストチョイスだったと思っております。」う〜ん、デカい!METさん恐るべし...(笑)

2020年12月1日火曜日

Flex

『このしなやかさ、マニアック』フレックステーラーは粘りあるグラス素材を細く仕上げたグラスロッド。実戦を前提に柔らかさの極限を追求した、しなやかさ底知れぬグラスロッド。 最も細いティペットでのゲームにアドバンテージを、ロッドが一気に絞り込まれるスリリングなゲームとともにお届けします。フレックステーラー、それは未知のしなやかさ底知れぬマニアックな世界。もとまで曲がるスローアクション...これは販売当時の広告文。今回のNorie/Flex Tailorは5"3"#3-4 2pc.と短いのでしなやかでいながら張りがある。マニアックなブランクを使ってNCAの手で更なる「マニア好み」にお仕立て...(笑)