2022年10月31日月曜日

notebook

え〜「閻魔帳」(製作ノート)によりますと、2017年の"Ameriglass"から始まり、今回2022年11月の"Spruce Creek"まで、OHさん一人で「5本」のマクファーランドMcFarland Rodをご購入頂いた(他メーカーも数本有り)この事をメールでお知らせすると「そうなんですよ〜次は何にしようかな〜」と(笑)数多のロッドメーカーが犇めく中、毎度NCAをご贔屓頂きありがとうございます...道具としての「機能」「美しさ」は当然のこと、自分の釣りに持ち出したい「格好良さ」と「センス」もフライロッドに加味したい...と作業台の前で「う〜ん」と考えながら、今日も楽しい「竿作り」(笑)

2022年10月30日日曜日

inscription

トム・マクスウェルThomas Maxwellのカチッとした書体でブランク・シャフトに記入inscriptionされた「SPLIT & GLUED BY :」とトムがヴィンスの署名authographに似せた「Vincent C. Marinaro」を観察すると、筆記具の違いがわかる。「SPLIT...」と「1971」は、細い製図用万年筆ロットリングrotringを使用して均一に書かれ「Vince...」は丸ペンで「ヴィンス風」に書かれたと推察...
紙に「お習字」もなかなか難しい。結果、自分の書体になってしまう(苦笑)何度も書いて特徴を掴まないと。六角竿の一面だともっと難しいだろう。これは練習あるのみ...ん〜さすがマクスウェル先生、サラッリと書きあげていらっしゃる。

2022年10月29日土曜日

homework

用事があり、オーストラリアの友人A.E.M.に連絡を取ったところ『あなたのためにプロジェクトを用意しています。私はアメリカでこのテーパーをコピーした素敵なブランクを作って貰いました。ヴィンス・マリナロの 7'6".テーパーは "Split & Glued by Vincent C. Marinaro" という本にあります。メールに本のページを貼り付けました。オリジナルのスタイルをコピーして貰いたいです。このロッドのような金具を持っていないかも知れません。バンク・スピア the bank spear(*石突き)は必要ありません。レナード/マクスウェルの「どんぐり」スタイルのバット キャップ(*acorn cap)が適していると思われます』という事になった。彼の持ち込む「プロジェクト」はいつも楽しい...
Vincent C. Marinaro(1912-1986)のことで知っていたのは、彼の最初の本である「A Modern Dry Fly Code」に著された「ノーハックル」フライと「コンパラダン」、2冊目の著書 「In the Ring of Rise」という素敵なタイトルくらいで、それ以上のことは知らなかった...彼を知ることが、この冬の「宿題」homeworkとなった。
Split & Glued に紹介されたバンブーロッドの雰囲気を出す。ブランクに記入された文字inscription、特徴ある書体はどこかで見たと思っていたらキャプションにTom Maxwellがリフィニッシュと書いてあった。早速、シート金具の候補は用意したけど...(笑)

2022年10月28日金曜日

Workbench

東から陽光が差し込んで「眩しい」明け方の気温が零度と冷え込んだ。日中の最高気温予想が15度という。「青空が広がり、爽やかな陽気に」とはいうけれど、えぇ〜である。我が家の犬、キンちゃんが起きてこないので起こしに行ったら、どこをどうしたものか器用に毛布をかぶって平らに寝ていた(笑)ラジオで聴いて初めて知ったけど、これ程、温度差があると冷えから来る「寒暖差疲労」という症状を起こすそうだ。確かに体がついて行かないよね〜とFF式(フライフィッシャーじゃ無いよ・笑)ストーブで暖められた室内で考えても現実味が無いよね...イングリッシュ・スタイルのダウンロック・シートがついていたParaGlass 663の続きを巻き始める...

2022年10月27日木曜日

Tackle Bags

Creek CompanyはU-Boat Float Tubeなどを製造している米国コロラド州にある会社。1995年頃にはタックルバッグtackle bagsやストリッピング・バスケット、リーダーワレットを420デニールのナイロン生地を使い製作していた。その中の一つ、The Ospray【ミサゴ(鶚、雎鳩、鵃、魚鷹、学名: Pandion haliaetus)は、鳥綱タカ目ミサゴ科ミサゴ属に分類される鳥類。魚を好んで食べることから別名ウオタカ(魚鷹)とも言われる..wikipediaより】サイズ380mmx170mmx135mm の釣りバッグ。宣伝文句の「かさばるベストは忘れて下さい。独創的なこのタックルバッグにはあらゆるものを収納できます」の通り余裕を持って収納できる。寒さの残る春先の釣りで、オイルド・ジャケットなどを着込んでモコモコしている時に使っている。HPを覗いて見ると、あら〜残念。この製品が消えていた。こういう事例が多い、今日この頃...

2022年10月26日水曜日

ParaGlass

『この夏、四国の石鎚に源流釣行して、帰りの藪漕ぎで不注意から穂先を破損、修理をお願いできないでしょうか?もう何年も前のロッドなので、在庫無いでしょうか?ParaGlass 6'6"#3/3pc. です...』とお問い合わせがあった。ん〜どこかで見たぞ〜とブランクス・ストッカーを探したら「ありました!」(笑)新たなティップセクションを作るとしても、折れた竿のトップガイドを付け直せばエキストラ・ティップになる。第一スネークガイドまでの間隔は100mm(約4インチ)だから約6.2ftロッドとしても使える...
ParaGlass Blanksは3ピースで663/703/7634が残っている。中にはグリップとシートがつけてあるものや、途中まで巻いてあったりするモノも...何で途中でやめたか「記憶にございません」(笑)この発掘されたブランクでご希望の「カタチ」のロッドに...詳細など、お問い合わせは ncaflyfish@Gmail.com までどうぞ。

2022年10月25日火曜日

length

ORVIS 6'6"#3-4pc.を持ち出して振ってみた。フライラインが矢の様なタイトループで飛んでいくのはグラファイトの特性だね...
オービスのブランクが販売されていた頃に作ったロッドだけど、このくらいの長さlengthの「短い竿」short rodがまた気になり出した。現在、入手できるSteffen 6'0"#3-4pc.の仕舞い込み寸法を測ると480mm。「え〜6フィート・ロッドって短くね?」と思ったアナタ。いやいや「渓流の小太刀」ちょいと腕を伸ばせば、7フィート!...(笑)

2022年10月24日月曜日

taste

先丸シガーグリップに合わせ、Bellinger HLL style C&Rシートを使ってMcFarland Small Stream Rodを作る。この組み合わせは最強のHLL風味tasteですね(笑)ベリンジャー社の「黄金時代」golden eraシリーズのHLLレプリカ金具は、1975年までLetort seriesに使われていたスタイルを再現している。巻き糸はGudebrod #200 SunburstでRed Wrapよりマクファーランド・イエローグラスに似合うかも知れない...

2022年10月23日日曜日

countryside

その日10:30に歯医者の予約があって、歯を磨いたり支度をしていたら東京・芦澤家の「お嬢」から電話があり「記事を書くので、お聞きしたい事が..原稿の締め切りがあります...」確認事項だったけど、言葉の裏には現地の写真も欲しそうだったしね(笑)歯医者の椅子に座り、口を開けウィ〜ンとやられている間、意識をそちらに集中して、午後出かけることに決めた...(上の画像は2018年9月28日「わらべ」にて撮影DY)
遠野・附馬牛大出まで達増部・稲荷穴から馬越峠を越え、大洞からは東禅寺川に沿って走り約40分。民宿「わらべ」が30年の歴史を閉じた2018年以降訪れる事もなかった。山里は紅葉も進み、禁漁期で釣り人の居ない猿ヶ石川上流も相変わらず清冽な流れである...
以前の亭主、佐々木満さんがイワナやヤマメの下拵えをした、通称「ジンギスカン小屋」の周りも紅葉していた...
大橋商店の脇を抜けた「滝川」も美しい...「用事」を終えて、帰路は25年ぶりに大洞から寺沢高原を抜ける山道を遠回りしてみた...
深い森の中を抜ける山道はみるみる標高を上げていき、雲底が低く見える。かつての森林地帯は四半世紀で山頂部の放牧地として開拓され、遠く北上市街まで眺望できるほど開けていた。

2022年10月22日土曜日

sharpen

sharpenと言っても筆記用具のシャープペンシルじゃないよ「細く削る」こと...『Epic 596-6のキットを自分で組み立てて使っていましたが、日本人の手には太すぎて』とコルク削りのご依頼。付けられたウェスタン・シガーのグリップは長さ7インチ(180mm)太いところの径は28mmもあった。長さはともかく、この太さを一日中握って振るのは疲れそうだ(苦笑)この作業、何本もやっているからササっと削り、握っては感触を確かめ、元の形を残しつつ、また削り仕上げる。スタジオビルトStudio Built完成品の半額で手にはいるBuilding Kitだけど、折角のキットなんだから組み立てる前に、もたついたグリップを自分の好みの太さにしたほうがいいと思いますよ...握り易さは重要条件。

2022年10月21日金曜日

tools

長い間「取説」が見つからず、あら?どうやるんだっけ?と放って置いた、コネチカット州ムーダスにあった「Moodus Sports Product」のフライフィッシャーマンズ・ツール。パテント取得のために1975年3月25日付けで描かれた「資料」をようやく見つけ、研究。長さ106mm、重量13.4gの本体はアルミ製。ブラッドノット、ニードルノット、ティペット通し、フックアイとフライラインにも対応出来る細いニードル。機能を使いこなせば「五徳」になる(笑)もうひとつは「Chuck's Limited WorkShop」のNeedle'n Tube。ニードルノット、チューブノット、アイ通しだけの「三徳」...残念ながら、どちらも今では手に入らないけど、釣り人の「必要」から考え、作り出されたFF用の小道具...

2022年10月20日木曜日

McFarland

マクファーランドMcFarlandブランクスが入荷した。ペンシルベニアから岩手まで約2週間、倉庫で保管され寝ていた時間が長い。オーダーしてから、どの位かかった事になるのかな?手元に来てしまえばそんな事も、円安でドル高、ドル換算でしっかりと課税されるのも忘れて嬉しい。さて、粛々と作業を進めよう...Spruce Creek 703-3pc.とスプルース・クリーク763-3pc.ブランクに余裕があります。購入ご希望の方はncaflyfish@Gmail.comまで、メールでお問い合わせください。

2022年10月19日水曜日

angler's mail

『製作してもらったBen’s475-4とCTS476-4を携えて,10月中旬の十勝を旅して来ました。初日にBen’sを大きく曲げたのは,体高のある44cmの虹鱒。そして,最終日に同じ川の同じプールでctsを大きく曲げたのも,44cmの虹鱒でした。これらの虹鱒は,目視した限りでは体色も体型もそっくりで,ほぼ間違いなく同じ魚。2本のロッドに同じ魚が掛かるという,不思議な巡り合わせでした。20~35cmの虹鱒はたくさん釣れましたが,私がBen’sで掛けた50cmクラスの虹鱒や,妻がCTSで掛けた60cmクラスのブラウン・トラウトは,残念ながら逃してしまい「大物」は来年以降に持ち越し。ただ,どちらのロッドも,6Xティペットで大きな鱒を掛けても切られそうな不安はなく,バット・パワーも十分という感じでしたので,来シーズンの釣行がいっそう楽しみになりました。来シーズン,大きな鱒をキャッチできたら,報告します...』と香川MHからメール。
おお!素晴らしい!同じ場所で同じ魚を掛けることって、稀にありますよね...(笑)

2022年10月18日火曜日

CTS / Sensor Fit™

CTSのマネージャー女史とメールのやり取りの中で、この話が出てきたので、皆さんに「お知らせ」...
「CTS Sensor Fit™ は CTS最新の CNC ストーン グラインド テクノロジーで、正確なテーパー グラインドと各ジョイントのフィット精度を実現し、ブランクにセクション間の完璧なテーパーロックを与え、正確な感触と感度を実現します。結合フィッティングの従来の方法は、手作業または機械研磨によって行われます。これにより、多くの場合、オスとメスのテーパーがほぼ一致しますが、ハイスポットは一般的であり、使用しているとがたつきや早い時期に摩耗や不具合につながります.Sensor Fit™ は、はるかに大きな表面接触面積でフィット感を生み出します。接合部の摩耗とそれに伴う動きはごくわずかです。Sensor Fit™ により、セクション間の段差が低くなり、ブランクの各セクション間の結合が短く、ラインとブランクの接触が減少します。これにより、接合部の屈曲性が向上し、セクション間の移行がよりスムーズになります...」要約です。詳しくはCTS/HPでどうぞ。
何のこっちゃ?と思われる方に「よりスムースなジョイントシステム」に移行しますと言うことです。2022年入荷分から全て「センサーフィット」だったけどな〜(笑)

2022年10月17日月曜日

Tombstone

Tombston 墓銘碑...大迫の高橋 啓司が亡くなった。享年66歳。彼と出会ったのは30年前、遠野の民宿「わらべ」で、近隣の薬師川やダムが造られる前の稗貫川を案内してくれた。以来、交流があり、岩手移住のキッカケを作ってくれた。OFFC(Ohasama FF Club)を立ち上げたり、民放ローカルTVの釣り番組や盛岡の釣具店でFFの普及に尽くした。NCAが岩手でフライロッド製作を始めた頃のメンバーでもあった...
「釣り」が好きで、ひたすらその道を走っていた...今頃は「向こうの川」で先に逝ったヒトたちと、釣りをしているに違いない...合掌

2022年10月16日日曜日

Re-Born

古いRestaffineの5'3" Spinが持ち込まれた。蛍光プラスティックに覆われたセラミック・リング・ガイドが使われていて、これだけでも時代を感じさせる。経年で汚れてはいるけど、このブランクスを使い、チャンピオンフェルール仕立てのキャスティング・ロッドに再生re-bornさせる。ブランクカラーは昔のT&T Bait Rodに似て、透けたオリーブ色なので、当然のようにヘリテージ巻きに...(笑)
久しぶりに「レスターファイン」の名を聞いて「ヒノウエ」を思い出した。1975年創業、兵庫・神戸でいち早く R.L.Winston Rod などの釣具を輸入していた会社で創業者は樋上吉秀氏。グラスのフライ・パックロッドTimberline Back Packerも輸入されていた。90年代、ニューハンプシャー州ノースコンウェイNorth Conwayに旅をしたことがあり、その折に「ティンバーライン」を訪れた。大型トレーラーハウスの店舗で話す中「ヒノウエ」の名が出て、ロッド現物などを拝見した。1990年に滋賀・大津に移転した頃には既にフライロッドの取り扱いは無く、ルアー関連に移行している。レスターファインのマークは魚とハートがデザインされたモノで、何だろうと思っていたけど、2016年にフィッシュ&ハートと言う会社になり、ブランドとして残したので「合点!」

2022年10月15日土曜日

Re-model

壊したCTS 480-4pc.を改造して6'8"-4pc.にするプロジェクト完了。4ピースとは言ってもグリップ上で継なぐから4本目は「グリップ・セクション」試しに振ってみると#3/4ラインでタイトなループを作ることが出来る。「別物」に変身して渓流で再活躍できますな(笑)そもそも捨てるには「もったいない」から始めたプロジェクトだから、無垢のファイバーグラスでスピゴット・ペグを作りグリップ部に挿入・接着。頭の中にPezon et MichelのSawyer nymph 8'10"#5 ロッドと同様にグリップ上で継なぐ方法が浮かんで「実践」...為せば成る(笑)

2022年10月14日金曜日

alignment

alignment照準、位置合わせ...マルチピースのロッドにはガイド位置を合わせるため、アラインメントが付けられる。中には付いていない物もあるが「利便性」を考慮しドットが記されているモノが多い。ご依頼は『バットセクションのフェルール具合が悪く、抜けることが多い』と送られてきた。ロッドを拝見すると、確かにジョイントの塩梅がよろしくない。先ず、このドットでは位置が近すぎる。それも白点をエポキシで周回塗りをしてあるので、太ってメス・フェルールが差し込まれ下にゆく余裕が無いことに問題があると判断(特にスリップ・オーバー・フェルールの場合)コッテリ塗られたエポキシ塗料と白点を除去して、間隔に「余裕」を持って打ち直して塗装する。ブランク表面の塗装は抜き差しにより痩せるので、それを見越して作らないと...後で手間が掛かりますからね(笑)
気になるので全セクションのアラインメントalignmentやり直し...

2022年10月13日木曜日

angler's mail

『今シーズンの青森・十和田湖での釣果です。31㎝のヒメマス(オス)で、ロッドはKameglass7634です。このサイズになるとかなり引くので楽しいです。ロッドもかなり曲げられました。ヒメマスの目は何故か他の鱒たちと違って表情が無く、黒目が白目のど真ん中に点で、ルアーに取り付けるアイのようです。生きているんですが死んだ魚の目みたいにみえます。滑稽で愛嬌があって、絵本や漫画に出てくる魚のようで親近感を持っています...』まるで「おもちゃ」みたい(笑)今シーズンは接岸が遅いと聞いたけど、釣れましたね〜ここで【豆知識】ヒメマスは、サケ目サケ科の淡水魚の一種で、湖沼残留型のものを指す。降海型はベニザケと言う。1904年、北海道庁水産課の職員により命名された。アイヌ語での名称は「薄い魚」を意味するカパチェㇷ゚ 。北海道では本種をチップとも呼ぶが、語源はアイヌ語で「魚」を意味するチェㇷ゚ が訛ったものである(Wikipediaより)十和田湖と言えば「和井内貞行」(小学校の頃、習った記憶が)魚類の生息していなかった湖に、明治35年(1902)北海道・支笏湖からヒメマスの発眼卵を譲り受け、翌年に稚魚を放流。 明治38年(1905)に2年を要し群れが湖岸に戻り来て、ついにヒメマスの増殖に成功した...とさ。

2022年10月12日水曜日

overseas

中国大陸でヤマメやサクラマスがFFで釣れる事を初めて知った。北京在住のFFM、Liang Wang 王 亮さんが教えてくれた...
場所は中国・東北地方、吉林省でロシア国境に近いと思われる...
まずはこの画像。産卵後のホッチャレだけど紛れも無くサクラマス...
サクラマスがいれば、ヤマメが残る...日本海からユーラシア大陸・北部に遡上・産卵するものと思われる。自然界に国境など存在しない。
コレは日本にいない、背鰭の大きいグレイリングgrayling(和名カワヒメマス)アラスカ、イギリスなどでも釣ることの出来るFFの対象魚だ。ANA機内誌「翼の王国」1990年8月号に芦澤一洋さんが中国・東北地方、大連にタイメン(イトウ)を狙いに行った記事がある。残念ながら、その釣りは果たせなかったが、同じ地方、とは言っても中国だから広大なのだろうが「吉林ヤマメ・サクラマス」の方が確実であったかも知れない...我々がヤマメと呼んでいる魚は中国語で表記すると「马苏大马哈」(Mǎ sū dà mǎ hāと発音)サクラマスはCherry Salmonと呼んでいるらしい。王 亮さんによれば「昔は日本海から中国に向けて図們江Tumen River を泳ぐヤマメがたくさんいました。今は数が減り、孵化施設が懸命に増産を図っている」そうである。メールのやり取りで実に興味深い話を伺うことが出来た。

2022年10月11日火曜日

Kameglass

「隣のオンズ」SMがキャスティングロッドのグリップを持ってやって来た。隣と言っても峠に向かい坂を登り800m離れているけど、この間に家がないので「となり」(笑)オンズは岩手言葉で次男坊のこと、彼はルアー釣師である。何かと思えば持参した「このグリップを使い、グラスロッドを作りたい」との事。え〜ウチ、フライロッド屋だぜ〜とは言ったものの、ブランクストックから選び出したのがKameglassの穂先。「あ〜このしなやかな感じ好きです」で、少しばかり改造してベイトロッドに変身させる...「そろそろフライフィッシング、やろうかな〜」との発言もあったので、歓迎!(笑)

2022年10月10日月曜日

Spider

女郎蜘蛛は夏から秋にかけて大きな網を張り、獲物を待つ。福島WSが「これですよ、コレ釣れます」と勧める意味がわかった。半信半疑で使うと、魚たちは得体の知れない「毛鉤」に騙されるのである(笑)WSの話では「ハックル径は500円玉が目安です」と言っていたので、硬貨を持ち出して毛鉤を巻く..右がWSオリジナルで左はNCA作スパイダー・フライ。
Robert L.Smith Fly Tying のWEBサイトを見ていたら「The Devils Crook North Country Spider」と言うパターンが紹介されていた。翻訳すれば「悪魔の詐欺師・北国の蜘蛛」名前もいいね(笑)ただ、パラリとハックルを巻いたウエットフライ系なので「浮かせたい」私としてはクリンクハマーKlinkhamerの様なパラシュートで26mm径をだす。フックサイズは#11番を使い、パートリッジpartridgeをハックルにするアイデアは頂いた。ポストは目立つカーフテール、ボデイはピーコック。しかし、次の「夏」まで「おあずけ」の毛鉤である...

2022年10月9日日曜日

McFarland

10月3日にペンシルベニア州ベルウッドから出荷され、5日からイリノイ州シカゴで滞留(苦笑)、今週には太平洋を渡り東京に到着と思われる「マクファーランド」McFarlandブランクス。それを待ちながら、製作打ち合わせを済ませパーツ類を揃える。渋く「ブラックガイド」
黒ガイドはフットを削ると、素材のシルバーが出てくる。先端をそのままにして巻いてしまうビルダーが殆どだが、面白くない。水性ドローイングインクで黒くするのがnca式で「ひと手間」を惜しまない。乾かして使えば、透けてもクロい...(笑)

2022年10月8日土曜日

Countryside

気温が7℃まで冷え込んだ朝、外に出るとブルッと来た。富士山(標高3,776m)に次いで、本州二座目に岩手山(標高2,038m)が「初冠雪」した。咋年より11日早いそうだ...
車を高台に走らせ、観に行ったけど生憎、遠望する岩手山は雲に囲まれて「初冠雪」はどこ?(苦笑)
こちらに覗く早池峰山(標高1,914m)は異常なし。米の収穫も7割方終わっている。まだ「秋」なのに...寒い!

2022年10月7日金曜日

Vintage

1970年代のORVIS Graphite...オービス・グラファイトロッドが登場したのが1974年。今回、レストアしたFar-and-Fineは1976年製でTrout 3pc.は1978年製。どちらも今やビンテージと呼ばれる(笑)「ファーアンドファイン」の金具を見れば「螺子」ネジはシングルで「トラウト」はセパレート式(ネジと遊動リングが分かれている)でリールを留めるようになっているのがわかる。シングルは古いバンブーなどにも使われていたから「年代」を判別する基準になる...
ストルーブルStruble D-1/U-1などの甘いネジはシングルでも固着しにくいが、オービスが使っていたスレッドバレル(ネジ部)は細く、締め込んだ時に「固着」が多かったのだろう。それでデザインはそのままにして分割して「改良」したものと思われる...