2024年2月29日木曜日

fill in

 ロッドネームなどを「書き入れる」fill in。記入文字もデザインのひとつだと思っているが、練習すればすぐに書けると言うものでも無い。自分で書いた昔の書体を見ると赤面モノだけど、経験を重ねた分だけこなれてきたように思う。白インクよりも、黄色味がある絵具を調色して使うことが多くなった。書く範囲を想定し下書き、躊躇せずに文字を綴る。「文字もロッドの一部です」と、似た様なフレーズが何処かの眼鏡屋のTVCMにあった様な気がする...(笑)

2024年2月28日水曜日

progress

progress 進捗、経過...一週間かかってバンブーブランクス塗装が終了した。予め削ってあったグリップを仮組み、黒染めして置いたワインディングチェックとシート金具も合わせてみる。眺めてみれば、お〜左に立てかけたHLL/Duracaneのグリップそっくりでショー(笑)接着後「微調整」して、ガイドなどを巻き始める...

2024年2月27日火曜日

await

昨日の朝起きたら「雪」が18センチ程積もっていた。先週も降ったし、春を前に帳尻を合わせるような「降雪」(苦笑)何年か前の3月下旬に「大雪」があったけど、去年から今年にかけて雪かきは3回しかやっていない。やらないと山から出られないし...多くの釣り人が心配するのは川の「渇水」この雪が少しは足しになるのか...Steffen Bros.7334-3pc.は完成したものの、ロッドチューブが只今、輸送中でUPSの配達を心待ちawait。渓流釣りが解禁される、今週末に送れるのか?今朝は北からの爆風に、粉雪が舞い「早春」は足踏みをしている...

2024年2月26日月曜日

fish

McFarland "Spruce Creek"PARABOLIC/Lemon colorのロッドは来月出荷予定だった。予定より早く完成したので画像を送ったところ「レモンツリー、送れ」と指示があり発送が早まる。行き先は北米。見ちゃったら、待てないのは釣り師の性「洋の東西」を問わない(笑)周りを賑やかしている、カラフルな小さな魚の置物と箱の絵はメキシコのお土産。そう言えば、Mr.Brownbagは日本の「タナゴ竿」を購入したそうだが、このサイズの「小魚」釣ったかな?このロッドでは、もっと大物を釣ってください。箱の中のシルバー製ピン鱒はシアトルの坂道の途中にあった宝飾屋で手に入れた。家中「魚モノ」で溢れている...

2024年2月25日日曜日

DLTB

Bellinger/DLTBをSteffenグラスに使う。DLTBはDown Locked Thread Bandダウンロック・スレッド・バンドの略称。これにOregon Redwoodスペーサーを組み合わせる、渋い選択。巻き糸はChestnut/Gold、ところによりBlack。サウスベンド/ペイン巻きで「オトナのロッド」に仕上げていく。グリップはTorpedo弾頭。シート金具はN/Sのまま(黒染めはネジが擦れてダメになるからね)...

2024年2月24日土曜日

Reduced version

 1976年のHLL/Duracaneに付けられたグリップは215mmでncaも基準とするサイズ。今回、発注者HRのご希望は200mmでフォルムもイメージを変えずに「縮小版」reduced versionで作る。使うリールは決まっていて、古いハーディHardy Marquis 2/3かFlyweightということなので、シート部分もそれに合わせて「キツめ」に作る。ブランクはナチュラルケーンの703-2pc.だけど、気分は「HLLのデュラケーン」勿論、本家よりキレイに作る。ブランクスは現在、塗装中...(笑)

2024年2月23日金曜日

change mind

昨年の6月に作られたMcFarland "Spruce Creek"(その頃まではブランクカラーがオレンジイエロー)シーズン中、3ヶ月使われたのち第一回目の「心変わり」change mindでストレート気味のコンフォートグリップに削った。オフシーズンに握ったり眺めてたりしている内に、再度「心変わり」元が150mmのリッツ・スタイルだったから長い!2月なって、どうもそれが許せなくなって二度目の里帰りで...(笑)
グリップを壊し、ワインディングチェックとストリッピング・ガイドも外して、プチ・リモデル。グリップは20mm短い「先丸シガー」インスクリプションも新たに書き直し、今シーズン再び渓へ...

2024年2月22日木曜日

Steffen Brothers

 Steffen Rodのオリジナル完成品はScaret(赤)で巻かれることが多い。今回はオリーブ系かレッド系で巻くか迷われていたOHに、巻いたサンプル画像を送り決めてもらった。巻き糸はGudebrod #206 Garnetに#001 Black4巻のスタイルで、ブラウンのブランクに上質な「彩」いろどりを与えてくれる。グリップはGLASTECH言うところのPhillippe、先端が収束するスタイルにHLL型「二段傘」のワインディングチェックを削り出して装着。金具類は全て「黒」渋い一竿に仕上げる予定...

2024年2月21日水曜日

calipers

REC/NGMD金具の「G」はギャリソンに由来する。wikipediaに拠れば「エドマンド・エベレット・ギャリソン,(Edmund Everett Garrison 1893ー1975年)は、アメリカ合衆国の構造エンジニア、電気技術者であり、バンブーフライロッド製作者として知られ、”A Master’s Guide To Building A Bamboo Fly Rod”を著した。ギャリソンが生み出したデザインや方法論は、世代を超えてバンブーフライロッド製作者たちに利用されてきた。彼のロッドは高額なコレクターズアイテムになっている」...ギャリソン風にウッドの付いたシートスペーサーを拵える。友人から貰った「インチ」計測できるEBARA/Tokyo製ノギス「日本での一般的な名称ノギスは、精密な計測を可能にする目盛りを発明した16世紀ポルトガルの数学者ヌネシュのラテン語名に由来するノニウス(Nonius)が転訛したもので、日本にはドイツあるいはオランダ経由で入ったとされる。欧米言語の nonius は目盛や副尺に関する名称で、器具全体を指す名称として定着した「ノギス」と直接対応しているわけではない。ノギスは、英語ではキャリパー(米国: Calipers、英国: calliper。キャリパとも表記される)と呼ばれる計測器具の一種である...」これがあると、モノを測りたくなる(笑)

2024年2月20日火曜日

brochure

 30年前に輸入・販売していたBob Corsetti/PEERLESS REEL Co.Inc.のパンフレット(brochureブローショアー、小冊子)が出てきた。今の時代はウエブサイトで広告するが、この頃は「紙媒体」が主流。製品を何度も見返し、購入を検討するにはカタログや小冊子が便利で楽しかった。現にこうして時代を越えて残せる(笑)...右は現在入手出来る「IWANA REEL」だけど、残念ながらWebのHPでみるか、取り扱い店で手にするしか無い訳で...(NCAにあります・笑)
当時、Nashua,NHのボブ・コルセッティを訪ねた事を思い出すね...

2024年2月19日月曜日

handgrasp

古風な言い回しで「握」ハンドグラァスプhand graspと「毛鉤釣教壇」(昭和17年刊)風に発音してみる。トーピドウtorpedoグリップに使う金具はREC/NGMDと言うニッケルシルバーのポケット&スライドバンド。ワインディングチェックもN/Sから削り出す。今回はHLL風「二段傘」コルクはFlorリングをスティックにしたものから削り出す。フライロッド作りは「切った張ったの」渡世なり(笑)リング径1-1/4"(32.3mm)から細く削るので勿体ないといえばもったいないけど、深層の白肌が現れるからね...
リールフットを合わせながら、スライドリングの可動域を探りながら削っていく。ちょっと気を使う作業。グリップ、ワインディングチェックとシート金具を仮組みして「塩梅」をみてから接着に移る...

2024年2月18日日曜日

take a break

ひと休みbreak...2月のカレンダーを見ていたら29日もあるのに気づいた。ああ、閏年(うるうどし)なんだ。wikipediaに拠れば「閏年(うるうどし、じゅんねん、英語: leap year、intercalary year)とは、閏のある年である。これに対し、閏年ではない年を平年(へいねん、英語: common year)と呼ぶ。閏年は、太陰太陽暦では、月の運行を基準にしていることで生じる季節(太陽の運行)とのずれを補正するために、平年より暦月が一つ多く、太陽暦では季節(天動説では太陽の運行)と暦のずれとを、太陰暦では月の運行とのずれを補正するために平年より暦日が一つ多い。その追加された日や月を閏月・閏日、総称して閏と呼ぶ。閏の挿入規則を置閏法(ちじゅんほう)と呼ぶ。太陽暦では、季節に暦を一致させるため、暦年の平均の長さを平均回帰年(365.242 189 44日≒365日5時間48分45.168秒)になるべく一致させる。」わかった様なわからない様な(笑)ま、3月1日の渓流解禁まで一日多いと言うことだね...

2024年2月17日土曜日

Launch

The torpedo is ready for launch魚雷の発射準備はできた...とメールを送ったら、すぐに「FIRE TORPEDO!That is very exciting...」と返事が来た(笑)7'6"#3wt.4pc.+extra tipのグラファイトロッドのグリップはTorpedo魚雷型。スレッドワークはHeritage...米国・カリフォルニア州に向けて亀ヶ森から「発射」launchされたtorpedoは約10日間の巡航でMr.brownbagの手元に nca"Special Trouter Rod" が届く...

2024年2月16日金曜日

Steffen Brothers

 Steffen BrothersのHPの巻頭に「Small Batch Fly Rods, Born from obsession and built to hand down, these rods feel great in your hand. They fish even better. Put them to the test, and you’ll notice the unbelievable value...」 スモールバッチ(少量生産)フライロッド。魅了されたことから生まれ、受け継がれるために作られたこれらのロッドは、手になじむ素晴らしい感触を与えます。 彼らはさらに上手に釣ります。 テストしてみると、信じられないほどの価値があることがわかります。 一生に一度の魚を掛けるとき、私たちのロッドを手にしたいと思うでしょう。 ステファンに匹敵するものはありません...とある。12年ぶりに手にするブランクスは素材をS2グラスに変更し、Mark Steffenから学日、継承したShane GrayとAndy Stiebler。NCAはこのブランクスを使用して「お好み」のカタチで製作。クラシックなブラウンのブランクを、アナタならどうする?

2024年2月15日木曜日

Bellinger

 Steffen Brothers S2グラスに装着したのはBellinger/DLSB/Redwoodリールシート。考えてみたら30数年前、アルとヒュー・ベリンジャーの時代からのお付き合い。チェット・クロコChet Crocoに会社が引き継がれてもクオリティと佇まいは変わらない。NCAが好んで使うウッドスペーサーはスパニッシュ・セダーとオレゴンレッド・ウッド。スクリューロックのDLTB/ULTBもこのウッドでストック。ステファンのブラウン・ブランクスに合わせる、アナタの好みはどっち?...

2024年2月14日水曜日

bore

 ncaが通常使用しているコルクリングはポルトガルから渡来の1-1/4"(32.3mm径)X1/2"(12.8mm厚)で穴径は1/4"(約6mm)。コルクの等級はFlor(フロール、フロア)例えば210mmのtorpedoの場合、使用するリング数は16個半となる...
これをビニルエマルジョン系接着剤でスティック状にする為、専用のバインダーで圧着し3日ほど放置・乾燥させてから「カタチ」に削りだす。各ロッド・ブランクの太さに穴(boreボア)を拡げていくのだが、ここでも「経験と勘」がものを言う...(笑)
Top Florも少しストック。価格も驚きのTop級...

2024年2月13日火曜日

Blue Dun

ご指定は『トップ下、グリップ上はブルーダンで...」Gudebrodのスレッド、#272/Blue Dunで巻くと言うこと。栄光の三本線入り。黒ガイドは白のシルクスレッドでスケスケに。ガイドフットまで見えちゃうから、削ったあとを黒くしておく。金具類は「黒染め」リールシートはBellinger/DLSBの旧型。一体どれだけ在庫があるのか不思議(笑)ロッドはMcFarland "Spruce Creek" PARABOLIC 7'2"「3番ライン指定」!!

2024年2月12日月曜日

80's

McFarland "Spruce Creek" PARABOLICの白いブランクスを「Black」塗装したモノ。ご希望は『お任せですが、昔のT&T臭がプンプンする様な』と来ればヘリテイジ時代の1980年式、Gudebrod #001/NCP#002の飾り巻きで巻くしかありません、ね!使ったリールシートは(このところ続いている〜笑)REC/NBD/Rosewood、135mmグリップ。80年代に着ていたSTREAM DESIGNSのベストも持ち出した...

2024年2月11日日曜日

ARTIST

クラッシャーハットを被り、ストリームデザインのフィッシングベストにユニローヤルのラバーソール・ヒップブーツ、手にはウォルトン・パウエルのフライロッドにマーキスリール...当時のFFM、最新のスタイルである。
日本のロッドビルディングの草分け的存在だった「マッキーズ・クリーク」は宮坂雅木により1980年1月23日(いち・に・さん、とスタートした・笑)東京・中央区新富町で開業した。70〜80年代初頭は我が国のアウトドアブームの黎明期に当たる。開業当時はまだ独自に輸入したセージSAGEやダイアモンドバックDiamondback、ロドンRodon、デールクレメンスDale Clemens、ルーミスLoomisなどのブランクスが主流であった。アーティスト「ARTIST」ブランドが世に出るのは1982年のマルチピース・ファイバーグラスから始まり、アーティスト・グラファイト・ブランクスが登場するのは1983年7月。彼の手書で作られ、コピーして配布されたリストに「新登場」と告知されている。
今回、修理に来たロッドがARTIST AGF6634Pだったので、記憶を辿ってみる。AGFはアーティスト・グラファイト・フライの頭文字で、4ピースは後のハイカーボンで作ったTRAVELERの前身、初期モデルであるから40年前のロッドと判断出来る。U型フックキーパーは持ち主により外されていたので、オリジナルを残しシンプルな巻き上げだけ...
小さく記入されたスペックは間違い無く、宮坂マッキーの手書き文字。オリジナルロッドは要所に白で飾り巻きが施され、ガイド部とジョイントは黒糸のみで巻かれている。ARTISTのロッドを手にしたら、新富町の工房に於ける昔日8年間の出来事が、つい先日のことの様に浮かんだ..
店は2022年8月31日、42年間の歴史に幕を下ろした。

2024年2月10日土曜日

CRN

1984年のHLLカタログには「シガー・グリップ」がいっぱい掲載されている。リールシートは当時のREC製CRN。YM、二本目のロッドはサーモンヘッド・グリーンSalmonhead Greenカラーにクラシックスレッド001/207、ここだけみればGolden Eagleだけど、どちらかと言えば「HLL寄り」で...使ったシートは2月5日のブログで紹介したウッド違いのREC/CRN/Rosewoodでいずれもimpregnated樹脂含浸されている。
YMのフライボックスを拝見。性格が毛鉤に表れてますな...(笑)

2024年2月9日金曜日

FlyReel

新製品...では無く、YMが持って来た「改装」リール。ラージアーバー嫌いで『欲しいリールが無い』と自分で改装したそうである。もとはPflueger MEDALIST #1492 AKで『ラッチは真鍮製。スプールはブラック塗装を綺麗に剥離して研磨、ボディは再塗装。オリジナルのメダリストの雰囲気が別物になりますね...』彼の職業は「板金・塗装」だから、この改装はお手の物だ。ハーディ・ユニーカHardy Uniquaを見ていて「出来るんじゃね?」と実行した。ユニーカは古い丸みのあるホースシューhorseshoe(馬蹄型)と後のtelephone (電話型)ラッチがあり、どちらのラッチも可動してスプールの着脱が出来るけど、YM改装 Reelは動かないから「固定電話」型とでも言うのだろうか...(笑)

2024年2月8日木曜日

Steffen Brothers

Steffen Brothers 7334-3pc.ロッド完成。お好みのグリップとリールシートに三色の糸を使いペイン巻き...S2グラス素材は昔のステファンより軽く、シャープな感じをもたらした。
お持ち込みのシートはウエルト(鐔)がついた「カリンの変わり杢」長い間見ていると、吸い込まれそうな複雑な模様である。金具は黒染め処理をして、印象を引き締める。今日、オーナーに引き渡される...

2024年2月7日水曜日

50DF "Tournament"

 おなじ名称だから、ややこしい。コチラmodel 50DF ”Tournament"といってPre-Fire(レナード社の工場火災以前)と言われるから1964年以前に作られたロッド。8ft.3pc.#4(かな?)グリップはご多分に漏れず、デコボコだったけど削ってみたらこの通り。昔のコルクは質が良く、強い。まだまだ使える。修繕はミッドセクションの一部に剥離・ひび割れがあっただけで、グルーイングしてシルク糸でオーバーラップ、塗装の工程だけで済んだ。おん年、60歳の「還暦」でも入院・修理で、今春から20インチの鱒が泳ぐ川に復帰する...

2024年2月6日火曜日

50DF

50DF 8'0"#6 3pc.の名称は1969〜71年のカタログに掲載されたのが最後で、翌年からはmodel 50(#6)、model 50H(#7)に変更されている。
69年のカタログはタイプライターで打ち出された文字で、手作り感が満載。ここにThe H.L.Leonard 3pc. Dry Fly Rod 50DF。3piece 8ft.,3-7/8 to 4-1/2oz.の記述がある。典型的な"Leonard Action"がこのシリーズである、とも書かれている。
NCA に来た時のグリップは、痩せてネズミに齧られたような大傷があり、さぞや握り憎くて気持ちも悪かったと思う。クラシックロッドは破断しない限り「修繕」をして、時代を越えて活躍する...

2024年2月5日月曜日

TIGER

「寅年」生まれのYMのロッドは603-3pc.ベージュのブランクカラーにProWrapのタイガースレッドtiger threadで巻く。♪鬼のパンツは よいパンツ、つよいぞ つよいぞ♪の虎柄に仕上げる(笑)130mmの細身シガー・グリップで...
リールシートは帰省した際、実家の納屋で発見した「親父」の残したREC/CRN/Cocoboloである。遠洋漁業をされていたそうで『海外で購入して来たと思う』と話していた。『子供の頃、今思えばダブルハンドで大きなサクラマスなんか釣っているのを、河原で見てました。あ〜カッコいいな〜と思ったものです』とも...「釣り道具に歴史あり」

2024年2月4日日曜日

PARABOLIC

 ♬楽しいお方も 悲しいお方も 誰でも好きな このロッド バドジズデジドダー♪...「ラッパと娘」(唄・笠置シヅ子、曲・詞・服部良一、1939年)の替え歌。スキャットやシャウトのフレーズ「バドジズデジドダー」が脳内を駆け巡っている...(笑) 
基本、サクラマス釣り師の仙台KYは国分寺Sのロッドをフルセットお持ちらしい。キャスティングも「リッツ先生」の教えを守ったスタイル。そんな彼が選んだロッドはMcFarland "Spruce Creek" PARABOLIC。そう、このロッドでもっと自由に♪「バドダドジデジエジドダー バンバンバンバン」とスィングして釣りを楽しみましょう... 

2024年2月3日土曜日

nail

H.L.Leonard model 50DFのバットキャップがカタコト動いていたので取り外して「修繕」古い時代は接着剤も発展していないので、脱落防止の為に釘nailが打たれている。ちょっと見ただけでは分かりにくく、打ち込まれた跡が磨かれ同化しているので拡大鏡で「その場所」を探し油性ペンでマーク...頭のないクギは一度、木部に入れ込んでから掘り出し、開いた穴に竹串を接着して埋める。古い接着剤を木部から削り落として、バットキャップは内部までクリーニングして再装着に備える...
変性シリコン接着剤(他の接着剤ほど経年硬化が進まず、程よい弾性あり)を使い接着後、慎重にnailを打つ...「技術と経験」のNCA...((笑))

2024年2月2日金曜日

Classic

 アーネスト・シューイバートErnest George Schwiebert(1931ー2005)の大著作「TROUT」にハックル・ウイング・ドライフライが掲載されている。今年はこれを多用してみようかと思う。ハックルを収納している密閉箱から、使えそうなヘンハックルを探す。見難くて、ティペットがヨレやすいのであまり使わなかったけど、これぞドライフライの真髄と言った雰囲気で「カタチ」が良い(笑)クラシックな感じのSteffen Glassも完成したことだし、少し「毛鉤」flyを巻いておこう...

Steffen Brothers

「お気に入り」のリールシートとグリップスタイル、巻き方を打ち合わせ通りにここまで出来た。グリップはお持ちのバンブーロッド同型の「新型魚雷」(笑)巻き方どうします?と尋ねたら「2023年10月19日のブログ掲載と同じで」と言われても覚えていないので、早速、過去ブログを検索。ああ、サウスベンドが作ったPAYNE GLASS RODの巻き方ですな。ステファンのブランクスはブラウンのプリプレグなので、このカラーリングはとっても似合いますね...コレで進めます。
2023年10月19日のncaflyfish blogより...

2024年2月1日木曜日

Engraving

修理でやって来たロッド二本。どちらも古いH.L.Leonard Rodである。一本はserial No.シリアルナンバーが無く、もう一本の番号をデータ・ベースを検索するも見当たらず。他の方法で時代を探る。くすんで読み難かったニッケル金具を磨いて、判読する...
 エンドキャップに「刻印」engravingされた商標。左はTOURNAMENTで「THE LEONARD ROD H.L.LEONARD ROD CO. MAKERS REG U.S.PAT OFF」とあり、別のデータによれば1927〜1964年まで使用されていた印字。右の50DFに使われた「H.L.LEONARD ROD CO.®︎ MAKERS」とデザイン化されたHLL印字は、Post Fire火事後の1964年〜1975年と思われる...
20インチを越える鱒たちをドライフライで掛けまくっているバンブーロッドは、50DFの方が痛みが進んでいるのに対し、時代の古いトーナメントの方がまだまだ「健在」キャップ裏に刻印された「TOURNAMENT」の印字が誇らしげに映る...(笑)