2019年5月12日日曜日

Re-born

『滑落は落差5メートル程あったかと思いますが、体は無傷でした。水深が胸程もある落ち込みに足からストンと落ちたのが幸いしたのかもしれません。まさにロッドが身代わりになってくれたのだと思います。私を助けてくれたロッドですから余計に直してあげたいと思います...』ということなので再生Re-born...「函南駅前郵便局」から発送された送り状、住所をみて「闇を裂く道」吉村昭、文春文庫を思い浮かべた。大正7年(1918年)に着工され16年かかって完成した熱海ー三島間を結ぶ鉄道・東海道線「丹那トンネル」の話だ。このロッドのオーナーはまさにその地にお住まい。いま列車で何気なく通り過ぎてしまうトンネル。その難工事の労苦、住民の葛藤が忍ばれる小説。YKさん、ご一読を(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿