2019年8月11日日曜日

restore

楽しいレストアrestore...Martin J.Keane「Classic Rods and Rodmakers」によればこのロッドはF.E.Thomas Rod Companyの「Special」Dirigoと判明。総段巻きの9ft.3pc.2tips.でニッケルシルバーのポケット&リングには「DIRIGO/F.E.THOMAS/BANGOR.ME」の刻印がある。ここまで完全なトーマス・ロッドは見たことがない。18%N/Sのフェルールはタイトでティップセクションに曲がりはなく、2本ともに痛みもない。惜しむらくは塗料や接着剤が悪かった80年前の製品なので年月に伴いバーニッシュとコルクグリップが劣化。依頼主は使用に耐えうる「フル・レストア」をご希望。スネークガイドはブロンズのイングリッシュ・タイプがストリッピングまで付けられていて、その数はEx.tipも入れて17個。インターミディエイト・ラップintermediate wrap(段巻き)は119箇所!先ずは寸法などを図面に起こす作業などを行う...2本のティップは金属の口金のついた竹の筒に入れられ保護され、かつ厚手のキャンバスで出来た竿袋に収納される。手始めに横ピンの打たれた真鍮口金を外して磨いたら長年の垢が落ちてピッカピカになった...「夏休みの宿題」か?(笑)

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