2021年11月10日水曜日

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「桜鱒の棲む川」水口憲哉(2010年フライの雑誌社)を本棚から引っ張り出して読み返している。「ダムをやめ、川を川として活かす。乱獲をしない。何もしなければサクラマスは増える」(本文より)表紙は岩手県気仙川を遡上するサクラマスだ。2011年3月11日の東日本大震災以降、河川・流域環境が大きく変化して支流の大股川に計画されていた「津付ダム」はその必要性が無くなり建設が中止された。一方、北上川支流「梁川ダム」は完成して上流部に遡上していたサクラマスはダム湖に陸封されてしまった。かく云う北上川支流・稗貫川上流には2000年に「早池峰ダム」が完成して分断されているが、支流やダムまで鱒の遡上は多い。沿岸部のある川で流れに立ち込み釣りをしている時、脚にサクラマスがコンコンと当たったことがある。精悍な魚体を目撃する事も多い。人間より鱒の方がしたたかで賢く生き延びているけど、残された本・支流を「サクラ咲く」川にしたいものだ...

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