2023年8月17日木曜日

THINK TROUT

「THINK TROUT」The Whitlock Vibert Box Handbook(1991年シャンタルデュモ刊)1981年のJFF(ジャパンフライフィッシャーズ)第一回総会で富山トラウトワゴン・長田忠の発表に感銘を受けた箸方孝義(当時、シャンタルデュモ社長)が発起し、FFF(米国)から日本語版の許諾を受け、スミス教授、冨沢次郎が翻訳した。冊子には当時の日本の状況も取り入れられた。JFFトラウト・プロジェクト・チーム(TPT)が関わり10年がかりで刊行された。釣りの出版物としては稀有な本である。VBは1950年にフランスのリチャードC.E.バイバート博士により考案され、初期はぺゾン・ミッシェル(Pezon et Michel)社により生産された。WVBはVBより一歩進化したが基本的な役割は変わらない。米国でのWVBの改良・開発と発眼卵放流に多大なる努力と後援を惜しまなかった、高名なFFM、ディブ・ウィットロックDave Whitlockや1960年代後半にアメリカのトラウトアンリミテッド(TU)に所属するいくつかのグループが、高い孵化率を記録。同じ頃オクラホマ州のグリーンカントリーフライフィッシャーズ(GCF)もバイバートボックスによる発眼卵放流を目指し、50,000粒の発眼卵で90%の孵化を成功させ全米に発眼卵放流の有効性が理解され、気運が高まっていく...(文中敬称略)
はるか遅ればせながら、岩手・稗貫川漁協でもWVBによる「サクラマス発眼卵」放流を行い、データを取ったところ85〜98%のハッチアウトを記録した。今後も豊かな川を目指し、行動して行きたい。

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