2022年12月31日土曜日

Temptation

temptation【誘惑】...昨日のブログを布団の中でみた宇都宮NSは「俺のことか!」と早速メールを入れて来た。諸般の事情で一度は諦めたツーハンドロッドも「誘惑」には勝てず、取り置きとなった。天使の囁きか、悪魔の誘いか...仕様はNCA好みだけどね(笑)2022年も残すところ今日一日。NCAを皆様にご愛顧いただき、ありがとうございました。

2022年12月30日金曜日

two handed

ダブルハンドDouble Handとも言われるツーハンデッドtwo handed ロッド。右のT&Tは14ft.3pc.でグリップの長さが38センチ、リアはラバーエンドまで含め16cmある。この長さは使う人の好み、14ft.4pc.#8番相当に取り付けるグリップの「カタチ」はフォア39cm(コルクリングで31個)リア15cmを想定して作る。グリップは接着剤の回りも考慮しながら、三分割で大まかな形にして接着後に修正加工。当初、シートフィラーはコルクで作ってみたが「ウッドでもイケるんじゃない?」とウッド内径を加工、変更して引き締まる。シート金具は若干大きめのストルーブル社Struble 4Mを装着。このロッド、栃木・宇都宮に転勤したヒトの両手に握られて中禅寺湖あたりや大きな川で活躍する筈だったけど...ま、いいか(笑)

2022年12月29日木曜日

200L

先日、PAYNE 204のレストア時に思い出した。ロン・マッキンリーRon Mckinley"Payne taper 200L"8ft.#4-3pc./2tipである。だいぶ昔、彼の工房に行った折にオーダーしたブランクでNCAがそれっぽく作った。自分で使おうと思い仕舞い込んであったが、私たちの釣りが7ft.前後のロッドに変わってしまい、使わずに長い間「新品お蔵入り」している。LはLightのLで#4wt.lineをのせる、オリジナルには無い番手のロッドである。マッキンリーは「本当のところ、1インチごとの計測点を求めてここまで細かく測る必要はないんだよ。でも、そうすることによって今まで見えなかった銘竿と言われるロッドだけが持つ素晴らしいアクションが解明できるんだ。この方法を採用しているのは僕と、かってのペインロッドだけなんだ。自分でやり始めて分かった事なんだけどね...」と楽しげに語っていた。
販売いたします。お問い合わせなどは ncaflyfish@Gmail.com まで...

2022年12月28日水曜日

handle shapes

出始めのWinston IM6、同じ形状のアルミ製DL/Screwシートが付いている。コレは古いよ〜ウインストンではHalf-Wellsと呼んでいるのが上でシリアルからして古い。あら、Full-Wells 165mmじゃないの〜確かにグリップ尻が細めに仕上げられている。下はCigarシガー150mmと呼ぶものが付けられていて、NCA的にはコチラが好みである。古いカタログには何度かコピーされ、荒れたイラストレーションが登場する...頭の方が広がるハーフウエルズを150mmにして、似せて削るとこんな感じに。

2022年12月27日火曜日

same age

「趣味のモノ」を大切に扱った父が遺した「Nikon M」1950年製で日本光学初のカメラだそうだ。レンズは NIKKORーS・C/1:1.4とは言ってもカメラに詳しくない、ワタシ。どちらかと云えば、俄然フライロッドの方に興味が湧く。レストアも完了し、塗装が落ち着くのを待っている「PAYNE 204」8-1/2'#5は1951年製造。時代は昭和25〜26年で、ほぼ同い年same age。1951年のE.F.ペインロッド価格表を見ると$97.50、当時は$1=¥360の固定相場だから、邦貨にすれば¥35,100!因みにNikon Mは発売当時¥53,000。今みると「安い!」と思うけど物価が違う。昭和26年の大卒公務員の初任給が月¥5,300くらいだったので推して知るべし、何れも「高価」なモノだった。以来70年を経過しても、古いペイン、中古のニコンとも、現在の価格は発売当初の10倍を下らない値段で取引される...趣味の道具は大切にしたいですね。
上がレストア前のペインロッド。NCAの手で「変貌」したのがこれ↓
ブラスヘッド・ロッドチューブの内径が34.5mmと細い、3pc./2tipで嵩張るのにね。昔のロッドに多いパイプサイズ...

2022年12月26日月曜日

get back 80's

42〜3年前のオービス・ロッド、修理完了...新品の輝き(笑)
80'sのカタログにある能書きによりますとGraphite All Rounder 8'3"#7は「アイダホ州やワイオミング州のプロガイドが好んで使用するのがこのロッドです。#7ラインはドライフライのみならず、ニンフ、ストリーマー、小型のポッパーなど応用範囲の広いラインです。数多くのロッドを持ち歩く不便さを考えれば、この一本オールラウンダーが最適です...」とある。Powerhouseの項には「大河や湖でストリーマーの釣りや、バスバグでバス釣り、海でのスズキ釣りなども難なくこなす大物狙いのロッドです...」とあった。お兄さんからのお下がりで、ラインの荷重がよくわかり、ゆっくりしたモーションで竿を振る感覚がなんとも好きと言っていたけど「グラファイト・ロッド」こういうFullflexアクションに戻る傾向にありますね...時代は巡り、80年代に戻る?

2022年12月25日日曜日

naked

グリップ交換やシートフィラー交換の為にガイドもフックキーパーも外し「裸」nakedに剥く。ORVISシールラベルは温存しながらブランク状態に戻す。昔のロッドパーツの造りはよく考えられていて、今では手間が掛かるので採用されていないちょっとした「工夫」がみられる。その一つとして、スクリュー金具がグリップに差し込まれる加工。パッと見わからないことが、壊すことにより明白になる。この時代のモノは、なるほど〜the Orvis Rodだね...(笑)

2022年12月24日土曜日

As Time Gose By

♪『As Time Goes By』♪You must remember this A Orvis Rod is still a Orvis Rod. A Reel is just a CFO Reel(覚えておいてね。オービスロッドは やっぱりオービスロッドだし  リールは CFOリールしかない)The fundamental things apply As time goes by(本質的なことは変わらない どれほど時が流れようとも)...1942年のアカデミー賞受賞、ハンフリー・ボガート、イングリット・バーグマン主演の映画「カサブランカ」Casablanca 劇中で唄われた曲をFFMバージョンで口ずさむ...
「尻にある番号」いや、シリアル・ナンバーから1979年のAll Rounderと1980年のPowerhouseのグリップやガイドを修繕する。ORVISロゴがシールなのも古さを物語っている。よる年並、この40数年でコルクも痩せ細り、握り心地も悪い。さあ、かつての「栄光」を取り戻そう...

2022年12月23日金曜日

varnish

T&T Basserが作られたのは未だエポキシ塗料が発達していない時代。ケーンロッド・メーカーが慣れ親しんだ「一液性塗料」で塗られている。時を経て、痩せて糸目が出て往年の輝きも失っていたので再塗装することに。今風のエポキシ塗料で塗ろうかとも思ったが、オリジナルを勘案してやっと探し出した塗料を塗って、乾いては塗り、乾いては塗りで「時代仕上げ」(笑)隣のT&T/LPSはエポキシで仕上げたけどね。#8番ともなるとグリップもブランクの太さも大違い。#3番ロッドが細く小さく見える...
バサー・ロッドのストリッピングに使われていたのは、ミルドラム・カーボロイSRMC#12。いま思えば、こういう時代だったんですね...

2022年12月22日木曜日

tubes

1980年代のT&T Rodに付けられていたロッドチューブをみて思い出した。この時代はコロラド州にあったLandmark components co.inc.か、Champion Rodcaseだった。Mike McFarlandから連絡があって、12月下旬〜来年1月初旬に、新たにロッドチューブ屋を始めるそうだ。その名もズバリ「Flyrodtubes.com」...未だ詳細は不明だが、楽しみですね。

2022年12月21日水曜日

remove

PAYNE 204から金具類を外すremove前に「記録」しておく。糸色や巻き方、グリップデータ、ガイドスペーシングなどだが画像よりも「絵図面」にした方が頭に残る。使われていた糸は絹糸で、経年によりパリパリと外れる。シャフトの塗装も同様で酸化して粉となり剥がれる(一部未硬化)スネークガイドは3/0から始まり、アゲート赤の#8まで11個。トップガイドは外さない...
ウォルナットフィラーも汚いので塗り直すためにU/Lスクリュー部の金具を外した。ペインロッドの証(笑)接着剤の発達していない時代だから、ピン(釘みたい)で補強されていて、これを抜くのが厄介。先端を六角に成形したワインディング・チェックや色々な加工を見ると「昔の職人は偉い!」全てキッチリと作られてます...

2022年12月20日火曜日

PAYNE

「安価で手に入れたのは良いのですが余りにも汚く、これペインロッドでしょうか?」と画像と共に問い合わせがあった。画像だけでは確実には判断できないので送って貰った。稚拙な文字でオーナーネームと住所まで記されてる。シャフトに塗られたバーニッシュは長い間、ロッドチューブに入れられていたからか、収縮したり硬化不良まで起こしている。シート金具にPAYNE REG.U.S.PAT. OFFの刻印もあり、ただ汚いだけのPAYNE 204. 8-1/2'-3pc.2top. Light Trout #5と判断できた...フェルールもタイトでシャフトに曲がりなし。直せば使える「優良ジャンク品」(笑)1950年代のペインロッド。
グリップは1/4"幅のコルクからなり、長さは6"(150mm)これも再現。少し時間が掛かるけど、楽しい「フルレストア」作業が始まる。先ずは各部を調べながら採寸...

2022年12月19日月曜日

3 piece

『スレッドカラーはベージュbageで...』と指定され、あとはお任せで作った CTS 370、7フィート3番スリーピース3pc.である。「リールがガタつくのが嫌なのでスクリューシート、アップでもダウンでも」とも言われた。注文されたSHさんは『アウトドアショップでCTSの実物見てカッコいい!このロッドで魚釣りたいと思いました。ショートロッドが欲しかった...わたし栃木・川治温泉で商売してます。男鹿川C &R区間内で年中釣り人が来るので、店前にロッド飾って自慢したいと思います♪』だって。毎日、こころ乱れる環境ですね〜(笑)

2022年12月18日日曜日

Basser

T&T "Basser" 9'0" 3-7/8oz. DT8 or WF9 line.が修理でやって来た。この方は先月、SALMOも修繕している。大物竿にはフルウェルズ・グリップと言うのが「定説」だが、このBasserには6-7/8inch(175mm)のシガーグリップが付けられている。リールシートにはエクステンションを時計反対方向に回して固定する、SSFB(self storing fighting butt)シルバー(サルモは黒だった)構造はこんな感じ...よく出来ているな〜
いまの時代にこのシートがあったなら、スィッチロッドに付ければ楽しいだろうな〜と思う。釣道具として「美しい」のだ...

2022年12月17日土曜日

ParaGlass

ParaGlassは1998年に2pc.で登場して、その3年後に3ピース・シリーズを展開したNCAのグラスロッドである。ご注文いただいたのは663-3pc.で「昔のカタチ」にて製作。メールのやり取り中、ONさんのご指摘があり、10年前に川でお会いしていたことが判明(blog/2012/6/2に記事)もう一昔前ですか。あの小学校も少子化で統合され廃校。学校前の流れは変わらずに美しく、今年の秋もサクラマスが上流まで遡上していました...川は流れ続ける。 a river runs through it.

2022年12月16日金曜日

inlet

ハンドリューターで受け金具用の穴を掘る。このドレメル/ヘビーデューティ・フレックスツール/No.732は東京・銀座の伊東屋で購入以来30年、コルクを掘り続けている。コルクは柔らかいようでいて手強く、ハイスピード・カッター#196も何度交換したかわからない。販売されている先端部を交換すれば色々な作業が出来ることは承知しているが、今でもコルクグリップのインレットinlet専用にしている。当時のリーフレットも大切に持っていて(好きなんですよ、カタログ)持ち出して見返すと、購入当時の東京の情景までが浮かんでしまう。CTS370-3pc.Shine、ご指定は糸色だけで、他はお任せなのでタイガーメープルのN/Sアップロックシートにしました...と、ここで「ご報告」
外は「雪景色」冬は籠もって、邪念なく作業を続ける...

2022年12月15日木曜日

strange

LT 7'9"#3-5pc.につけられた「リールシート金具」の長さを比べると、38mm。交換用に支給された金具は31mmと短かい。これって2サイズあるの?年代で異なるのか?不思議strangeである。仮組みしたら受け金具も1mm太く、カパカパなので新たに合わせたインレットを掘ったコルクをつける。オリジナル・グリップはこのサイズ用としては長い160mm。頭をカットして150mmに作り直した。当然、ワインディングチェックとフックキーパーは移動して再生する。フィラーを壊してみると、ブランクとシートウッドの差を埋めるのに白い粘着テープが使われていた。これは量産するファクトリーメイド・ロッドに多くみられるが、NCA的には感心しない方法。案の定、フィラーに接着剤も廻っておらず、パリパリと剥離した。もっと驚くのはインレットに受け金具が接着されておらず、差し込まれているだけ。え〜こんな手抜きでいいの?「妥協なき」じゃなかったの?...なんだかな〜(苦笑)

2022年12月14日水曜日

adjust

WINSTON IM6.7-1/2'#4に多用するリールはCFOとFeatherweightと言う事でリールフットを「合わせ」adjustながらフィラーのゼブラウッドを削った。German Silver(N/S)金具を外しての作業なので、ついでに磨いておいた。作業中に気づいた「あら、N/S金具の雰囲気が変わっている?」昔と同じスタイルで作られてはいるが、工場を変えたようだ...そういえばS社が潰れて、R社に切り替えたかな〜knurls(ローレット)の感じがそれ。シリアル番号4XXXX...
ストリッピングにはHopkins & Holloway HHSGL#8が使われていた...

2022年12月13日火曜日

Firewoods

100Lのフレコンバッグ(約1リューべ)が6つ、ユニック付きの6トン車で運ばれて来た、頼んであった「薪」firewoods。木材水分計で燃料に適した数値をクリアしたものだ。楢材の薪はまだ2リューべほど残っていたけど、本格的に寒くなる前に入れてもらった。
このまま放置するわけにもいかず、薪小屋に積まなくてはいけない。
2立方メートル(2袋)を残し、腰が痛くなって来たので、今日はこのくらいで勘弁して下さい(苦笑)予定ではあと一列くらい積み上がりそうだ...これで来春まで暖かく過ごせますな。

2022年12月12日月曜日

Uncompromising

Uncompromising 「妥協のない」と題されたR.L.Winston Rod Company 2004 Catalog の表紙に写る年季の入った手は、如何にも職人のそれ。「改修」するロッドにはN/S金具のスクリューシートが使われていて、グリップスタイルや作り方から2000年代に製造されたグラファイトと思われる。どちらのスペーサーも当時よく使われたサテンフィニッシュ塗装のゼブラウッドzebrawoodである。キャップ&ポケットの方はリールフットの収まりが悪いので多用するリールに合わせて削り、再塗装。スクリューアップロックの方は160mmグリップを150mmにして、シートも交換する作業。連絡を貰った日からずっと、脳内で作業手順をシュミレーションしていたワタシ(笑)お気に入りのロッドは直して使いたいですよね「妥協」せずに...

2022年12月11日日曜日

3/171

絹糸silk threadはその用途の広さから、多彩に染められている。手持ちのサンプルブックには171の房がある。当然フライロッドに巻くのに適した「色」があるが、CTS/Shine乳白色のブランクには「171色」の中から殆どの糸を選ぶことが出来る。白いキャンバスに線を描いていくのに似ているかも知れない。今回使ったのは三色。メインに水色#101番、トリムの灰青#102番で赤#404を挟み込む。171分の3である。シガーグリップにRECのポケット&スライドリングシート。フィラーにはコルクを削り合わせる。ブルーラップの洒落た雰囲気は渓での釣りを、より華やかなものにしてくれるであろう...

2022年12月10日土曜日

plug

「3箇所なのにセンカイとは、此れ如何に」「一本でもニホンのロッドと言うが如し」(笑)Alchemy "Dharma"グラスパイプで作られたスピゴット・フェルール穴に「センカイ」をと、リクエストがあったのでポンチのサイズを合わせウレタンフォームを抜く。以前はncaで作るロッドにはつけていたけど、近頃はやらないので久しぶりの作業。センカイは「栓塊」が語源だと思われるが定かでは無い。土やゴミなどの入り込み防止の為にあり、剛性を求めるものでは無いのでやめた。オーバーサイズの栓を作り、接着剤をつけて圧入し、硬化後に切り落とす...

2022年12月9日金曜日

CTS

「今日もCTS」(笑)コチラは2022年からQuartz Flyシリーズに登場した366-3pc.か370-3pc.blanksをグレイ3色でHLL風?T&T風?何風に仕立てます?右の376-4pc.は使い込んだNCAの愛竿。乳白色のブランクカラーにライト・ブラウン系の糸で巻くとこんな感じに。130mm位のコルクグリップが「気分」でしょ。黒スネークガイドなんか使うと精悍なロッドになりますね。通常、ストリッピングガイドにカーボロイを使ってクラッシックな感じにするの、NCAの得意分野です...

2022年12月8日木曜日

Lot of

「在庫」を数え始めたら、たくさんあるlot ofので全量を把握するのは諦めた(苦笑)フライロッドのストリッピングに使用するcarboloyカーボロイ・リング・ガイドが山ほどある。ザッと見ても一生分どころか五生分はあるな〜。カーボロイ・ガイドを「嬉ぶ」方も多いのだけど、それでも「あまりある」と表現出来る。使っても使っても減らない。増えているのか?SICリングが登場する以前はカーボロイ、ハードクロームが隆盛で、後にセラミック、SICと代替した。Classicなフライロッド製作を旨とするNCAには必要不可欠な重要部品である...

2022年12月7日水曜日

Composite Tube Systems

 NZのコンポジット・チューブ・システムズと長い正式社名はCTSと略称で呼ばれる。長ったらしいノースカントリー・アングラーをNCAと言うのと同じ。いつもはFedExの「発送連絡」あって、今は何処と気を揉むのだが、連絡無しにある日「突然」ブランクスがやって来た。ん〜サプライズもまた嬉しいものだ(笑)今回入荷したQuatz Fly Blanksは366-3pc./370-3pc./376-4pc./480-4pc.で、お待ちのお客様から順次製作。ブランクカラーはどの糸色ににも合う、Unidirectional S-glassのShineシャイン(素材の色が乳白色)多少余分に取ったので、製作ご希望の方は ncaflyfish@Gmail.comまでお問い合わせください。

2022年12月6日火曜日

Dharma

 2016年9月19日の拙ブログに『Dharma 達磨...サンスクリット語で बोधिधर्म 「bodhidharma」ボーディダルマ、「法」という意味があるらしい。我々が知っているのは達磨大師。中国の禅宗宗祖と言われるインド人仏教徒。あの「ダルマ」の置物のモデル(笑)...グラスロッドのネームに「Dharma」と命名したのはAlchemy TackleのKAさん。乳白色のブランクに「和」もしくは「禅・zen」を感じ、墨絵の様な縞々巻きを施してみた...』と記述がある。この6年間で進化した2022年モデルのダルマ「Dharma」7'5"#4/5-4pc.ブランクに、眼をチカチカさせてグレイの糸を二本取りしてシマシマ巻き...
画像では「グレイ」単色にしか見えないけど、コレでもグレイの糸を3色巻いてますから〜インスクリプションもグレイで記入...

2022年12月5日月曜日

cork rings

ポルトガル産のコルクリングcork ringsはロッド製作に必要不可欠な部材のひとつだ。急激な為替変動から諸物価が高騰して、また単価が上がった!とは言っても現在の質を落とす気はさらさら無い。「グリップの質は味」と嘯く向きもあるが、自ら使う身になったら、汚いコルクよりキレイな方が良いに決まっている。価格が上がろうが、コルクグリップは美しく在りたいのがカスタムロッド作りの「誇り」でもある。#120番から始まり#240番、#400番のペーパーで仕上げる。さて、どなたのロッドに装着されるか、これがNCAスタンダード(笑)

2022年12月4日日曜日

Parabolic

ここで言うパラボリックparabolic(放物線)とは「ベンディング・カーブ」の事である。竿の曲がりで中調子や胴調子、先調子という言い方があるけど、中でもパラボリックは放物線を描くロッドに名付けられることが多い。ロッドアクションの基準値としてザクッリと分ければ、Fast(8:2)med fast(7:3)medium(6:4)Parabolic(5.5:4.5)slow(5:5)と考えられる。多くの竿に言える事だが、バットセクションをしっかりと設計したフライロッドは直進性に優れ、投げ易い。例えば、このマクファーランドMcFarland 、4ピースにする事でバットセクションが適度にベンドする「パラボリック」に相当すると思われる。スローアクションslow action は慣れないと投げにくいし、魚の取り込みにも難儀する。しかし、対象魚や渓の状況により楽しめ、面白いロッドである事も捨て難く、悩ましい...こうしてフライロッドが増えて行くのですな(あくまでncaの見解です・笑)

2022年12月3日土曜日

CHAMPION

Featherweight社のCHAMPION "Casting Handle"である。実にマニアック、ま〜古い物をよく見つけて来たもんだ「蛇の道は蛇」だね(笑)流石に50数年経てってるから、コルクグリップがガビガビなので新しいコルクに交換する。All-Angleと言ってグリップの角度を変えられるモノもあり、コチラは穴の開け方が3段仕様。これらは何度か修復したから構造は理解していて、作業も早い...レストアされて再び活躍だ。

2022年12月2日金曜日

countryside

いわて花巻空港から、北東約35kmにピークを白くした「「早池峰山」1,914mが遠望できる。この麓に亀ヶ森があり、稗貫川が流れている。
稗貫川を堰き止め造られた早池峰ダム(2000年10月12日、早池峰ダム・早池峰発電所竣工)から山を見ると近すぎて、よくわからない。山は遠くから見たほうが全容がわかる...
岩手山は「雄神の山」で、姫神山と早池峰山は姉妹で「女神の山」と言われている。早池峰の「瀬織津姫」は瀧神、川神として山に鎮座されているという、治水の神様である。白髭水と呼ばれた大洪水に幾度となく襲われた地域の信仰を集めた。ダムが出来てからは洪水も少なくなったが、瀬織津姫にすがることがない様にお願いしたい...