2022年8月25日木曜日

aging

修理repair依頼のロッドが送られて来た。症状は一度折れ修理した箇所が「再破断」繊維が切れた竹は修復出来ない。折れた範囲にシルクスレッドと塗装で補強がしてあったが、保たない。フェルールはオービス・オリジナルでブランクも含浸impregnatedもの。ネームはOrvisとだけ書かれている、長さ6'6"の3pc.ロッド。樹脂は年を重ねて、焼けた飴色に変色。フェルールには留めてあったピンを抜いた穴が残る。リールフットが当たる場所にはコルクブッシングで外側はウッドの鞘という珍しいアルミR&Rのシートが取り付けられている。グリップ先端は巻き上げでは無く、コルク際まで糸が巻かれている。これらを見る限り、ブランクを「再利用」したバンブーロッドにも見える...
ティップ側のオスフェルールを抜き、作業の邪魔になるスネークガイドも外す。ステップダウン・フェルールの下地を加工して、全長が80mm短くなるけど再装着。ブラウン系のスレッドで巻いて、塗る...
スレッドの塗りは完全には仕上げない。目痩せし糸目の出た「経年」aging(ageing)の感じを残して完了...

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