芦澤一洋大兄(1938-1996)が亡くなってから今年で30年である。いつの間にか彼の亡くなった年齢はとっくに過ぎている。初めてお会いしたのが1980年で以来16年間お付き合いいただいた。学ぶことが多く、あっという間であった。「フライフィッシング全書」(1983年・森林書房)は私のバイブルで、あ〜こんなだったよな〜といまだに「手引書」となっている。残念なことに再版は不可能だそうだ。掲載された「道具類」は時代遅れだけど、本質は変わらずFFを取り巻く全てを「知ること」knowledge「感じること」feel-howには時代を超えて遜色ない。258ページにバイスの項があり、1980年頃の「プライス・バイス」Price Viseが紹介されている....
『アル(Alexsander Price)とエリック・プライス(Eric Price)の二人が設計したバイスは、繊細さや軽妙さは全く持ち合わせていない。無骨で鈍重で、なんともいえない不細工なスタイルをしているが、不思議な魅力を持っている。鉄砲と同じ黒塗りの鋼の手触りは、これまでのバイスに比べると、ひどく異質なものだった....』と、ここまで書いていたら、アメリカのFFMからメッセージがあった.....
「今日、ガイドツアーのお客さんと丁度このプライス・バイスの話をしていたところなんだ。ボートに乗っていた私たち2人が、たまたま同じものを持っていた。私がこれを手に入れたのは1983年頃、中学生の時にクリスマスプレゼントとして贈られた、素晴らしいバイスです。オレゴン州ベンドで作られた地元の製品なんだよ..」他のFFMの話しでも、いまだ使用している方は多い.....
『フライタイイング用バイスは、テーブルの端を挟み込むためのクランプ部と、その上方に垂直な支柱を介して設けられた、フライタイイング用フックを保持するためのバイス部を備えている。
バイス部のジョー(挟み部)アセンブリには、つまみネジによって開閉される一対のフック固定用ジョーが設けられている。
このジョーアセンブリは、バネで付勢されたディテント(係止機構)と連動しており、つまみネジに対して軸方向および回転方向の力を同時に加えることで、ジョーの閉まり具合(締め付け設定)を変えることなく、ジョーを回転させることができる。クランプ部には、支柱に沿ってスライド調整可能なスリーブと、一対のクランプアームが備わっている。一方のアームはスリーブに固定されており、もう一方のアームはスリーブに沿ってスライド可能であるため、テーブルの厚みに合わせて調整できる。スライド可能なアームには、つまみネジで操作するベアリングディスクが取り付けられている。このディスクと固定アームがテーブルの対向する面に当接すると、ベアリングディスクがスライド可能なアームとスリーブの間に締め付け力を生じさせ、調整した位置でアームを固定する仕組みとなっている。』と特許申請書に書かれていた....


0 件のコメント:
コメントを投稿