2020年2月29日土曜日

Daily

朝早く隣のバァちゃんに竿袋を頼みに行ったら、丁度、近所の牧場に牛乳を買いに出るところだった。それじゃ、わたしもとジャグを持っていく。搾りたてで成分未調整だから乳脂肪も破壊されていない「生乳」を家に戻り、沸騰しないように弱火で殺菌してからいただく、乳脂肪4%、無脂固形分9%という高い乳成分からなる濃厚で「コク」のある牛乳...
生乳製造担当はブラウン・スイス牛とホルスタイン。
このオッパイからニッパイ...日配 Daily...
仔犬の頃から知っている牧場の番犬「クッキー」も歳をとったね。

2020年2月28日金曜日

Golden Shadow

Golden Shadowゴールデン・シャドーという音の響きは「優美さと懐かしさ」とが交錯して、今でも惹かれてしまう。NCA/ParaGraphで作る「ゴールデン・シャドー仕様」昔のカタチで出ています(笑)...1970年代にHLL Rodsは東京・虎ノ門にある商社「伯東」の市場開発部を通じ輸入された。当時HLL/GS価格は¥98,000、Duracaneが¥120,000、Natural Caneは¥22~¥260,000であったのに対し1970年の大卒初任給を調べてみたら¥39,900平均だから、当時フライフィッシングを志す若造には手の出し難い「高嶺の花」(高値?笑)的ロッドであった...NCA/GS仕様、基本的には2pc.で7034/7634/8034/864からお選びいただけます。また、お客様のご希望により4pc.仕様も製作可能です...

2020年2月27日木曜日

Project T.

去年からの「計画」projectが固まったそうだ。未だ絵図面が来ていないので正確には分からないが、D/Lコルクフィラーということなので、以前やった図面を見ながらコルクを削る。使用するフロア・コルクリングひとつのサイズはdiameter1-1/4xthickness1/2"xbore1/4"(直径32mmX厚み13mmX穴径6mm)それを接着して17.4mmまで細く切削加工するので、勿体無いといえば勿体無い。しかし発注者の想いに答える美しいロッドに仕上げるには無駄も必要。金具のサイズに合わせ、長めに作っておく...三本目となる「プロジェクトT」はブランク・カラーをテネシーオレンジTennessee Orangeに塗装することから始まる...

2020年2月26日水曜日

Shine

昨日の午後、外の温度計をみたら気温は10℃もあって湿度はカラリと50%。仕事場のストーブが暑いくらい。天気も良いので久しぶりにロッドを振ってみたくなり、ケースから1988年製T&T S.D.F. 8ft.#4/5を出してみる。長いあいだケースに仕舞ってあったのでニッケル金具もスレッドの塗装もくすんでいた。リールをセットして日差しの暖かい屋外に。あらら、ひと振りしたら当時の「鱒釣り」シーンが甦った(笑)キャスティングにも飽きて風が冷たくなってきたし、室内に入り「日本の川」にはコレとロッドを作り始める...NCA/Classic 3pc.8334 Graphite。やっぱりこの形と巻き方は「気分」だな...
バットキャップとスライドリングを外して「特製コルク治具」(笑)にセットしてピカールで磨く。ついでにグリップもクリーンナップ。スレッド塗装も柔らかい布で磨く。ケースに戻さずに、しばらく眺めるか~

2020年2月25日火曜日

Carbon

無垢のカーボン丸棒を加工しエポキシ接着剤が硬化する間にコンビニへ行ったら、いつもの店員さんに「お顔に墨が...」と言われた。車のミラーでよく見ると、あはは、鼻の周りが真っ黒くなっていた(苦笑)炭素carbonの微粉で真っ黒になった手は業務用FAST Orange Cleanerで洗ったけど、いや~顔は洗わなかったな~(笑)子供の頃、近所の商店街に夏は「氷屋」冬は「薪炭」を扱う店があった。店舗裏の倉庫で炭団(たどん)を製造していて、オヤジや若ダンナの顔や体、鼻の穴が秋から冬にかけて「煤」(スス)で黒かったことを思い出した...あっ、NCAが作るゴールデン・シャドー風味のロッド、「やってます!」着々と(笑)

2020年2月24日月曜日

Method

Method 手法...skillとも言うのか、作る人間の「手並み」でコルクグリップのスタイルが変わる。スタイルをT&T風standard Cigerに立ち戻ってみたら、また好きになって「2020年はコレ!」(笑)平面図では立体の仕上がりは望めない。手に残る「感触」を思い出しながら、削っては握り、握っては削り、形を決める。リングキーパーのリングやベースプレート作りも同じで、指先の感覚に頼るところが大きい。同じスタイルを他のビルダーがやっても同じにはならない。これがカスタムロッドの面白みでもある...NCAにしかできないNCA Rods アリマス(笑)

2020年2月23日日曜日

GS

GSったって、ガソリンスタンドやグループサウンズ(古っ!・笑)じゃない...ご存知、HLL "Golden Shadow"Rods「小粋」なコスメcosmeticsは時代を超えて愛され続ける。本家で幾度かスレッド色やグリップスタイルの変更があった末の「カタチ」GS巻きといえばコレですな。オリジナルのブランクスは旧ダイアモンドバックだけど、使うのはオータム・ブラウン・カラーのNCA/ParaGraphグラファイト・ブランクス...「GS、作るならNCA」(笑)7034/7634/8034/864で「お仕立て」いたします。

2020年2月22日土曜日

Fiberglass

「1970年代中盤、米国の釣り人が購入した釣竿は約300万本。その97%はファイバーグラス・ロッドであった...」とVictor R.Johnson & Jr.ビクター・ジョンソン親子の本に記されている。その後、数年を待たずにカーボン・グラファイト素材のロッド・ブランクが登場して、釣竿の世界を変えた。本邦に於いても東洋レーヨン(東レ)がトレカという名でカーボン素材を市場に供給した。釣具の世界は新しもの好きが多いから、と誰かが言っていたが75年頃からは「カーボン・グラファイトの時代」に突入する。それまで釣り人に愛されてきたバンブーロッドやファイバーグラス・ロッドには(一部の愛好家を除き)見向きもされない時代が長く続くこととなる。1990年代になり、懐古趣味だけでは無くグラスロッドの独特な感覚が見直され、新しく開発されたグラス素材で息を吹き返す。漸くバンブーやグラス、カーボンの各特性を認め、楽しむ時代が到来する。そもそもグラスロッドは生産効率の悪いバンブーロッドに対して大量生産・販売できる竿として生まれた。60年代、ジム・ペインJim Payneはペイン社のグラスロッド導入に難色を示したと聞く。当時のグラスロッドはテーパーデザインをバンブーロッドを求め「バンブーより安い」が売り言葉だったが、安かろう悪かろうの意識は拭えなかった。そもそも六角竹竿をチューブラーのグラス竿と同列にするのには無理がある...1990年代後半にはグラス素材や製造技術も飛躍的に伸び、特性を引き出したテーパーデザインのロッドが開発されることとなる...グラスにはグラスの良さと楽しさが...

2020年2月21日金曜日

moderate

moderate 適度な...NCA/Graphite Rodsは7034/7634/8034/864の4種類。アクションはModerate。何事にも「中庸」がよろしいかと(笑)久しぶりにカーボングラファイト竿をキャストしてみたが、軽い、小さなモーションで飛ぶ。今年は状況に合わせてグラファイトも使ってみようかな(笑)スタンダード仕様は#60 NAVYにWhite tipping、REC LCRNSまたはLCRSSのキャップ&リング。スクリュータイプも有り。勿論、お好みでの「仕様」も可能...販売価格も「モデレート」(笑)

2020年2月20日木曜日

Bamboo

中国名「茶旱竹」(旱には木偏がつく)学名Arundinaria amabiris、別名Tea Stick、トンキンバンブーまたはケーンが一般的名称。笹に近いが「竹」といわれ、生竹では節間で曲がりがあり、出荷段階で最初の火が入れられる。自然が作り出す六角竿の素材として知られる。現在は広東Cantonから130マイル西北のスイリバーSui Rive沿いのプランテーションで栽培農業的に生産される。昔は中国段通を運ぶ芯材としても利用された。トンキン竹と言えば「Bamboo Rod」しか思い浮かばない(笑)...「The Angler's BAMBOO」Luis Marden/ Lyons & Burford Publishers 1997の本に詳しい。竹は火を入れることでより強靭な繊維を得て命を吹き返し、さらに加工され「バンブーロッド」へと変身する...
NCA/ "Premium" Tonkin Bamboo Rods...6'6"#3/4、7'0"#3/4、7'6"#3/4、7'6"#4/5、8'#4/5。熟練職人の手でしっかりと「火入れ」されたブラウントーン。お問い合わせはncaflyfish@Gmail.comまでメールをどうぞ...

2020年2月19日水曜日

Material

トンキンバンブー、ファイバーグラス、カーボングラファイトとフライロッドを作るのに使われる素材Materialは概ね3種類。それぞれに長所・短所があり、どれを選んで使うかはあなたの「お好み」次第(笑)...例えば「この竿で、このリールを使い、ラインは云々、毛鉤はコレ」と指定されたら、味気なくつまらないでしょ。自分で選択して、釣りをすることでその人独自の「釣り」が成り立つ...魚がいて釣れる場所だけは教えて欲しいけどね~(笑)NCA Fly Rodsも少しだけお手伝い...

2020年2月18日火曜日

Hex.

米国東部ロードアイランド州のJDからメールを貰った...オハイオ州のDHが「fiberglassflyrodders.com/fourm」に投稿してくれたNCA Rodsをみたらしい(笑)つい先月、ご子息の働いている岩手を訪れていたという。岩手の何処?と聞かれたので花巻・大迫町亀ヶ森と答えたら、盛岡に行く際に国道396号を通過したみたい。もう少し早く知っていれば会えたのにね。日本のヤマメの本を読んだらしく本邦のFFにも興味を持ってくれた。ロードアイランドと聞いて真っ先に浮かんだのは「ロードアイランド・レッド」という鶏のこと。ハックルしか頭に浮かばなかったが「海に浮かぶ氷山の様にデカイ」というくらい大きな鶏らしい。良い季節に日本での釣りをしたいらしいが「地元のWood RiverでHex. がハッチしたら知らせるから...」とも言っている(笑)米国東部と日本の釣りシーズンは「かぶる」...Hexageniaへクサジニアは日本のモンカゲロウによく似ていてハッチ時期もほぼ同じ。だが体長は1-1/2"(約39mm)もあり6月末から7月初旬の薄暗い夕方に羽化するGiant Mayflyだ...

2020年2月17日月曜日

Product name

 段ボール箱から小さめの木箱に移し整理したREC社のシート類。金具とウッドスペーサーの数が合わない!他の場所を探してみたら数本あったがまだ足りない(苦笑)...LCRN/LCRNS/LCRNSSとCRN/CRNS、NSU。なんだか呪文の様な品名Product nameだけど、作る側が知っていれば良いことでユーザーは覚える必要は無いと思うが、LCRNのLはライトLight、Cはキャップ、RはリングでNがニッケルだと知っていれば、他社のシートでも「ああ、ニッケルのC&Rね」と判別を付けることが出来る...

2020年2月16日日曜日

components

ある釣具メーカーの社長が「いや~中国から部品が入って来ないのでロッドが作れないんですよ...どこか国内で部品の製造出来るとこないですか」と聞いてきた。ついに釣具業界にも「COVID-19」新型コロナウィルスの影響が出ているのか?釣具関連製造業はだいぶ前に人件費の安いといわれた海外に...国内の製造は壊滅的、それに職人の高齢化と不景気が追い打ちをかけている。また国内製造に戻したいと言われても、すでに受け皿が存在しないのだ。商品としてコスト安を追求するばかりに海外に依存していたら、足元の地盤が無くなったという感は否めない...

2020年2月15日土曜日

Choice

昔のT&T、ダークブルー・カラーのLPSをGudebrod#066 Navy/NCP Whiteで巻く。ついでにオータム・ブラウンのブランクに同配色で巻いてみる。当初は黒・白かと考えたが余り芸が無いので、こちらをやってみたら気に入った(笑)塗料を染み込ませるとミッドナイト・ブルー、濃紺色になるけれど、ブラックほどカッチリと堅い感じはしない。一般的には「ブラウン・ブランクにはブラウン系」と考えるが、別の視点で選ぶのもいいと思う...洒落たフライロッドで魚釣り...

2020年2月14日金曜日

Re-Born

1979年以前のカタログにはCaenis modelsに6'0/6'6"/7'0"/7'6"/8'0"の5種類が掲載されている。いずれも#3番ライン指定だったが、83年は6'6"だけになり、84年からは7'6"#3のみが「ケーニス」として固定された。他のモデル、Midge、Hendricson、MontanaやParadigm、サーモンモデル、ダブルハンドも同じように多種類の「賑やかな時代」だったと言える。今回修復したのは1995年頃のモデルで、日本でもまだ眼にする機会は多くあり「T&Tバンブーといえばコレだよね」といわれる「カタチ」フェルールもタイトでグリップは新品、金具の黒染もやり直したから「新古品」になるのかな(笑)このロッドに関していろいろと調べてみたら、ちょっとした発見もあった「再生」Re-Born作業...

2020年2月13日木曜日

rack Rods ( for sale)

ロッド棚にあるUsed Rodを「特価」にて販売。ユーズドとはいってもラインを通して「試し振り」に使用しただけ...グラファイトロッドです。
こちらは4ピース...
そして3ピース。ジョイントはスピゴット・フェルール。現状でお渡しいたしますが、金具、コルクグリップ等は「磨き」ます(笑)お問い合わせ、ご用命はメールでncaflyfish@Gmail.comまでどうぞ...

2020年2月12日水曜日

Remodeling

 T&T Paradigmの改造Remodeling...カタログ写真にあるオリジナルに付いていたU/Lリールシートとコルクグリップは壊し、Thomas $ Thomasのロゴを温存するために、バット部から新しいグリップとシートを挿入した。ブランクに付いた傷などを無くすためティップ、バットセクションをクリアブルーに「再塗装」これの色合わせが大変で三度やり直して時間がかかった(苦笑)グリップは魚雷型topedo、ベリンジャーDSLB レッドウッドのスペーサーに交換し、だいぶ「雰囲気」が変わる。お好みのグリップとリールシートで再び活躍する「Custom Rod」

2020年2月11日火曜日

Road Kill

昨朝9時、郵便局が開くのを目指して県道43号・東和-大迫線を走っていたら、目の隅に黄色い物体が入った。あら、諏訪森(すわさもり)あたりで何度も目撃している貂「テン」イタチ科だ。体長45cm位で黄金色の冬毛。夜間、車にはねられたらしい。狸の轢死体はよくみるけど、俊敏な猫、狐なども轢かれる。氷結する道をどれだけ飛ばしているのか...
出会い頭なのか頭部損傷で野生wild lifeは昇天(合掌)...烏やほかの動物に食い荒らされる前に屍体処理を頼むため、役場に連絡したところ電話を盥回しにされた挙句...ちょっとお待ちください、いま地図を持ってきますからだって。なんだかなー...

2020年2月10日月曜日

Work content

ワインディングチェック、シートチェック、スライドバンドにエンドキャップは磨き出してから再び黒染blued。リングキーパーはオリジナルでもシルバーのままなのでプレートを削り直しただけ。ガイド部に巻かれていた糸は約25年の歳月でバーニッシュが黄変していて黄色に見えるが元々は白(生成り)のシルクだと思う。壊す前に測って137mm長さで大まかな形に作っておいたコルクグリップに、スウェル部の太さの穴をあけて接着した後に再び形を整える。外したガイド脚も削り直し、調整してからシルクスレッドで巻きなおす...作業内容Work content
今日の指先は前日からのハンドクリーム擦り込みケアの甲斐あって「しっとり」(笑)オハイオ州のDHも同じ様に「冬場は手や指が乾燥して、クリームが欠かせない...」と言っていた。ティッピングは2巻き...

2020年2月9日日曜日

Caenis

レストア中のT&T Caenis Rodを眺めていて、その竿名の由来の毛鉤を巻きたくなった。NYから貰ったCDCが役に立つ(笑)本邦と米国とではカゲロウの種が異なるので日本名は無い(と思う)...Caneis(ケーニスと発音していた)flyは長めのテールに少し黄味がかった腹部abdomenと暗色の胸部prothoraxを持つ小さなカゲロウ。ショートシャンクのフックに巻く...上と下のロッドに記入されたシリアル番号は#4XXXと#5XXXで325の差があり、この間に手書きの文字が変わっている事に気づく。7-1/2'の7と2、CaenisのCをみれば似せてはいるが、これは別人の筆跡だね...

2020年2月8日土曜日

the Individualist

T&T "the Individualist" Caenis 7'6"#3 のグリップ交換。オリジナルのウォールナット・スペーサーを温存したいという事で、スネークガイド、ミルドラム社SRMC#8ストリッピングガイド、フックキーパーなどを外しての作業。シート金具3点やワインディングチェックのブルードもはげ落ちていたので「再黒染」どうやら1990年代中盤、英国からTom Moranトム・モランが1997年にT&Tへ参画する以前のロッドと考えられる...
使い込んでコルクが劣化していますね~フカフカ、デコデコ...
「The Caenis Rods are quick actioned dry fly rods with built in delicacy so necessary to protect 7X or 8X tippets...」とあるようにT&Tの特徴あるスウェルバットとグリップ下の太さがパワーと繊細を生み出す...「個人主義者」Indivudialistという名の竹竿の修理。

2020年2月7日金曜日

Silk

 子供の頃、歩いて行ける距離にシゲちゃんという友だちがいた。住宅の門には「帝國人絹社宅」と縦書きの木の看板があった。「帝人ってどこの国のひと?なに人?」と母に尋ねた。この笑い話は、母が好んで話していた。その頃、小学校の同級生に中国人の王さん、台湾人の呉くんや近所にアメリカ人のトーマスくんがいたから、帝人ってなに人だ?と考えたのだろうね(笑)人絹(じんけん)はナイロンやテトロン等の化学合成の糸で、蚕がつくる繭から引く絹糸は正絹(しょうけん)と言われることを、だいぶ後になって知る...ガイドなどを巻きとめるシルクスレッドは細く、撚りも甘いので指先が少しでも荒れていると引っかかり切れる。明日は巻くぞ!と思う前夜の風呂で軽石を使い擦ったあと、ハンドクリームを入念に擦り込んで寝る。油分が巻糸に移ると塗装に影響するので巻く前に再び手を洗い、指先・指腹の状態を確認してから作業に入る。綺麗に透けさせたい場合には「正絹」が欠かせない。巻いた時は白くとも、ロッドバーニッシュを塗りを重ねるごとに独特な塗料の色で少し濃くなってハチミツ色、所謂「ハニーラップ」になる。

2020年2月6日木曜日

ParaGlass

先日「中古でONZEロッドを手に入れたが、いつ頃の竿で特性や由来を教えて欲しい...」とメールを貰った「後にParaGlassネームになる前のロッドですね。適合ラインはDT3/WF4が良いと思います。ドライフライで渓流の釣り上がり用に しっかりとした バットを採用してあります。The Sons "ONZU" ロッドでお楽しみ下さい。ちなみに「おんず」とは岩手言葉でアニ(長男)に対してオンズ(次男坊/叔父)の呼び方です...」などとお答えした。素材はEグラス。NCA/ParaGlass 663 Rod、切れ味鋭い渓流の小太刀...(笑)...即納品アリマス。

2020年2月5日水曜日

cluster

雪降らないね~と噂していたら「呼んだか?」とばかり降り始めた(苦笑)外は青白く、そろそろ夜が明けようとしている。外気温-2度、これから寒気が東北地方を通過するので数日間は雪に注意とラジオニュースで言っていて「風雪・雷注意報」まで出ている...
フライマテリアルを目で見て選んで入手しにくい「田舎の釣り人」どれが良いのか迷い、都会の釣り人に尋ねたところ、NCAにCDCは似合わない、邪道だ!(笑)とか言われながらも、心優しい釣友NYがCDCを送ってくれた。三色あるので色々使い道がありそうだ。ありがとう!..早速クラスターミッジcluster Midgeを巻いてみる。考えたらこの時期になるとこの毛鉤を巻いてるように思うけど...群れclusterを作る(笑)

2020年2月4日火曜日

SDF

時は昭和16年(1941年)戦時下の日本で出版されたフライフィッシング教書、金子正勝『毛鉤教壇』釣之研究社刊(国会図書館に原本があり、手元の本はアテネ書房による昭和54年の復刻版)竿の項に「先づ第一に、乾毛鉤を可なり遠方へも、投げ飛ばさなくてはならない場合がある。次に遠方に投げ飛ばす許りでは、不充分であって、一つの點に向つていはば投射が出来なければならない。遠方へ投げると同時に、思ふ壺に正確に投げる必要を生じるのである...」と記されている。この頃は竹の六角竿、さぞや大変だっただろうね...時は流れて現代、NCA"Special DryFly"Graphite 7'6"#3 4pc.Rodで「お茶のこさいさい」(笑)ミディアムファースト・アクション、小さなストロークでフライをデリバリーする、といった軽快な釣りができます。ロッドには同仕様の「替え穂先」エキストラ・ティップが付きます。勿論、使われないことに越したことは無いですが、もしもの時には役に立つ(笑)...お問い合わせ、ご用命は ncaflyfish@Gmail.com まで...お好みの「カタチ」で製作いたします。

2020年2月3日月曜日

Finished

 信州NSがNCAロゴをプリントしたTシャツを送ってくれた。開梱したとき「あら?ついに眼が霞んだか?」と思ったよ(笑)彼曰く「文字の滲みも味という事で...」だいぶ前に自分でやろうと購入した機器、結局は「お蔵入り」していたが、やってみればとNSに送った「Tシャツくん」で印刷したそうだ。忘れずに作ってくれて、アリガトウ!...話はかわり、横たわるロッドはK-Glass8334-2pc.5日程前に画像が送られてきて「このカタチで...」とご指定があったモノ。Eグラスの特性がよく出た「スローアクション」のロッド...出来ましたFinished...(笑)

2020年2月2日日曜日

Where is your Curtis Creek ?

田渕義雄さんの訃報を聞いた...本棚から多くはない著作、翻訳本を持ち出して読み返す。初めて著作を読んだのは「フライフィッシング教書」1979年初版、晶文社出版刊だと思う。原宿「ノリエ」の棚に平積みされていた一冊で、たまたま居合わせた著者にサインをお願いして、記された文は赤インクで「Where is your Curtis Creek?」田渕ヨシオとある。フライフィッシング関連の「情報」も少なく「本」からの知識吸収が楽しかった時代だ。その頃は関越道も中央道も無く、信濃川上までの釣行はひたすら関東平野を抜け、軽井沢から佐久~海ノ口~信濃川上へ出て、梓山までえらく遠かった。田渕さんが千曲川上流の川上村川端下(かわはけ)に移住されていて、釣りや生活にタブチ「スタイル」を貫いていた。シャイでいて少しばかりアウトロー「寒山荘」の赤い薪ストーブから煙が昇らなくなってしまった...田渕義雄(1944-2020)...合掌

2020年2月1日土曜日

R.L.Winston

R.L.Winston、1980年代のグラスロッド。よく使われてますね~グリップのコルクは長年の釣行歴をもの語り、痩せてデコデコ。コルク・フィラーなのでグリップとシートフィラーをバット部から交換する方法で...
ニッケル・シルバー金具三点、ポケット、スライドバンド、シートチェックを外して金属研磨剤「ピカール」で磨き出す。シートフィラーはスライドバンド内径と同じ太さにしてから、ダイフォームされたポケットの外周が「ツラ」になるよう段差を作った後、リールフットが載る面を合わせながら再びコルクを加工する...
作業の合間にチラッとみた竿袋。つけられた「刺繍ラベル」には「San Francisco,California」ロッドに貼られたデカールは「Montana」ということは、このラベルよほど大量に作ったんだろうな~と推察...
懐かしのウィンストン・グラス「ストーカー」7-1/2'(229cm)のグリップ長さは160mm、シートは95mm。#4番ロッドの重量は2-7/8oz.69g、同寸の#3番指定は1-7/8oz.59g。この10グラムの差はバットセクションの補強による「増量」かと思われる...勉強になりました(笑)