2021年11月30日火曜日
Streamside
岩手県水産技術センターの協力で「サクラマス発眼卵」放流を行った。前回、自然産卵の受精卵を使い試験放流した800粒のWVBを回収・調査すると、なんとスイムアップ率は98%以上と好成績。今回は安家川河口部の「ウライ」で親魚を採捕し畜養したサクラマスから採卵され、岩手山の伏流水が湧く八幡平の技術センターで受精・育成されたサクラマスの発眼卵を使用する...
発眼卵は150粒ずつ小分けされ運ばれてきたので、数えずにすむ...
この場所の水温は7.9度、前回放流の成績が良かった場所から埋設を始める。参加した若手FFMも初めての事に興味深々...
これで150粒、一箱のWVBインキュベータールームに300粒を入れた。既に形成された魚眼がキョロキョロと動き可愛い...
前もって埋設場所の下見をして、ある程度掘っておいたし、手順に慣れたこともあり作業は順調に進捗...
この場所は先週、尺イワナが悠々と泳いでいた流れで、サクラマスとイワナの自然産卵も確認できる。その産卵床を避けてWVBを埋設した...ガヤガヤしていたら「何してんだ?」と出てきた、顔見知りの住人と話すと「サクラマス、今年は凄く遡ったぞ...」とスマホで撮った動画と画像を見せてくれた。うわ〜!続々とサクラマス親魚が上流を目指す...改めて岩手・稗貫川の豊かな自然に感謝したい。
2021年11月29日月曜日
Seven "O"
改装したRapidian 7ft.Bambooの新しい名前は「セブン・オー」とした。70〜80年代の本家にSeven-ThreeやSeven-Fourというロッドがあって、まさか同名称にするのも憚れる。Seven "O"の"O"はOrvisのオーを暗示させるけど...この当時、本家で使っていたのはアルミ金具だったがncaのデュアルリング(R&R)とバットプレートはニッケルN/Sで作ったモノ。以前、海外のビルダーがご所望で輸出したことがあった。この古いスタイルのN/S金具、世界中捜してもncaにしか有りませんぜ...(笑)
2021年11月28日日曜日
Tailor
Norie/Flex Tailor を「ロッドの仕立屋」Rod tailor が仕上げました。仕様はお任せということで、初めはオリジナルに戻そうかと思ったけれど、洒落たオフホワイトのブランクカラーに#206ガーネットが映えるから、このところ気に入っているスタイル「栄光の三本線」入り。来シーズンはこのショートロッドで小気味よくドライフライをキャストして♪栄冠は君に輝く♪(作詞:加賀大介、作曲:古関裕而、1948年)が高らかに鳴り響きますね...(笑)
2021年11月27日土曜日
epoch
1970年代から80年代にかけて多用されたフェザーウェイト・プロダクツのオールメタルシート。梱包材に貼られたシールを見るとDevision of Western Grindersとあり、Featherweightは釣具金物を製造していた一部門であったことが分かる。時の流れで会社は消滅したが、リールシートの在庫は未だあるはず。「蛇の道は蛇」探しましたよ〜(笑)さてこのシートをどの様にロッドに仕立てるか。♪そんな時代もあったねと...めぐるめぐるよ時代はめぐる 生まれ変わって歩き出すよ♪中島みゆき・作詞作曲「時代」のフレーズが浮かんだ...
2021年11月26日金曜日
Impregnated
メールのやり取りの中で「記入文字の雰囲気からncaさんの作ではないかと予想していたのですが、やはりそうでしたか。このバンブーロッド、インプリですか?...」と送られて来たのは25年前に作った喜楽釣具/ラピディアン・バンブーロッド「このシリーズは樹脂含浸なんですよ」お色直しに里帰り。オービス風味の巻き上げグリップにコルクフィラー・デュアルリング(R&R)に仕様変更をご希望。ガイド部は温存して竿尻からの作業。さて記入文字は何としようかと紙に書き出し思案中...nca/Impregnated Seven"O" H.E.H (4)が今のところ最有力(笑)
2021年11月25日木曜日
Cork
昨日、寒いなと思ったら2℃、雨が雪になった。ニュースで「宮古・区界では32cmの積雪。盛岡で例年より14日遅い初雪」と言っていた。日中でも気温は4度しかない、いよいよ冬の到来だ...無いと言えば、コルク・リングを接着してスティックにした在庫があと2本!困ったな〜と思っていたら、以前頼んでいたモノが入荷。お〜助かった〜(笑)今回もncaが基準とするクオリティは保たれている。原産地ポルトガルでもcovid-19の影響で、と言うより慢性的な人手不足らしい。コルク樫の育成や管理、収穫から加工という地味な仕事は若者がやりたがらないそうである。フライロッドには欠かせない「コルク・グリップ」...年内入荷はこれで終了。次回の入荷予定は来年1月末とは言うが...
2021年11月24日水曜日
Flex Tailor
原宿ノリエのフレックステーラーFlex Tailorがブランク状態で持ち込まれた。一度、ロッドとして使われたが、ガイドやパーツ類は外されている。長さは5'3"と6'1"の2pc.ショートロッドである。「原宿ノリエ」の屋号は佐々野憲衛さん(故人)が会社設立時に「ノリエ」だけで登記をしたかったが、受付て貰えず仕方なく創業地である原宿を入れたと聞く。アイデアマンであるノリエさんのネーミングは素晴らしい。グラファイトのWellnerは「良い」から「売れるなー」フレックス・テーラーは「しなやかさの仕立屋」など、語呂もよくウィットに富んでいた(笑)ちなみにこのグラスロッドのキャッチコピーは「このしなやかさ、マニアック」...(2020/12/1の拙ブログに記事あり)
2021年11月23日火曜日
Lubricant
Hardy Bros."Featherweight"2-7/8"(7.30cm)にRoyal Wulff Line Bamboo Special BB4Fを巻く前に、軸や三角ラッチなど可動部にペースト状の潤滑油 Rubricantを塗っておく。商品名Lubriplate。NY州NYマンハッタンのハドソン川を挟んだ対岸、N.J州NewarkのFiske Brothers Refining社で製造された。このリール、購入したのが1980年で41年間、同じ潤滑油を同じ時期に与えている事になる。メンテナンスを怠らなければ道具は長く使える。昔はオフシーズンがやたらと長く感じたが、近頃は早く過ぎカレンダーをめくるのもあと4枚...でも春はまだ先だ(笑)オハイオ州在住のFFM、DHからメールで「その会社はまだ存在していて現在、オハイオ州トレドにあります。 我が家から北へ約3時間。 今も白いグリースが使用されています」と連絡があった。
2021年11月22日月曜日
recipe
1978年に出版された「Index of Orvis Fly Patterns」by Jhon Harderのレシピrecipeに従い、クイル・ゴードンQuill Gordonを巻く。ピーコック・クイルをボディにして、ファインワイヤーでリビングする面倒な毛鉤だが、手順を追えばなんということは無い。このルーズリーフ式インデックスを見ていると、全てのパターンを巻きたくなるから不思議だ。一日二本、三日で六本。三日巻いたらちょっと休む...それでも使う日まではまだ大分あるから、貯まる一方ではないか(苦笑)
2021年11月21日日曜日
countryside
亀ヶ森地区・諏訪沢森(すわさもり)東斜面の葡萄畑に張られたネットにツノを絡ませ身動きの取れなくなったオスの「本州ジカ」見つけた時は生きていて、外そうとドタバタ周囲を踏み荒らし、グルグルと網に絡まっていったそうだ。銃で殺処分されたが角が絡みつき外せない。害獣駆除ハンターの話では推定5歳、体重100kg越えとデカイ。既に冬毛で色黒...ネットから外すために首を切り落とし、角を切る。
このシカの角は片方だけ「ヘラ」になっていて、この辺りでは珍しいとのこと。葡萄畑の所有者も出てきて「ここは鹿の糞だらけで堆肥まかなくても良いくらい」と話していた...合掌
2021年11月20日土曜日
DYNA-KING
フライを巻き貯めている友人のダイナキング・バイスがフックを上手く挟めなくなったとSOS...毛鉤の巻きすぎじゃね?(笑)と返信後、気になって古いカタログを調べた。1994年にncaが輸入していた頃は交換ジョーが部品としてあったはず。現在の輸入代理店に尋ねたら注文から「半年まち」とすげない返事(苦笑)何時間か経って「なんとかフックを挟めるようになった」と連絡があった。どうしたの?「ジョーを逆さにつけ替えただけ」だって。あ〜挟む個所が長年の使用で摩耗したんだね。取り敢えず落着したが、ジョーを新品に交換しないと根本的に直らない症状...
『...Trout Havenという養魚場がファミリービジネスでした。十代の頃から手伝ったり時間が許す限り頻繁に釣りをして、あっという間に時が過ぎました。家業の鱒養殖業は続きました。1975年に、フライタイヤーとして有名なフライフィッシャーマンに会いました。 タイイング道具に不満を持っていた彼は私に「ロン、いいバイスを作ってみないかい?フックを完璧にホールド出来るバイスだよ!」と言った。 1981年に彼に最初のプロダクションバイスをプレゼントした。 それがダイナキングの始まりである。そのフライフィッシャーマンでフライタイヤーの名はGrant F.KingグラントF.キングでした』ダイナキング・バイス創業者ロン・アビーRon Abbyの語るHistoryから抜粋。
2021年11月19日金曜日
Featherweight
旧フェザーウェイト社のオールメタル(Aircraft Alminume)を輸入したのが2013年、ふと思うところがあり以前の取引先に連絡し在庫確認をして8年ぶりに再開(笑)左の#9MS(内径9/16")と右の#9DL(内径5/8")がフライロッド用シートである。ブランクのバット部の太さにより使い分ける。1980年代の良きアメリカン・テイストをあなたのフライロッドにいかが?...目の付け所がNCAらしいでしょ(笑)
2021年11月18日木曜日
HALDIN 57
1967年のWilliam Mills & Sonのカタログに出て来るHLL風を目指した「HALDIN 57」なるほど〜5番ラインで7フィートだから57(笑)先日のブログをみた、米国の友人DHから「HALDINは今やってないんじゃない?」とメールを貰った。そうなのと早速、検索したら「工事中」ショートグラスでミドルラインというのも珍しい取り合わせだ、よくぞ日本の釣りに参入しました...芦ノ湖は12月14日まで釣りが出来るらしいから「竿おろし」でガッツとFish On!...
2021年11月17日水曜日
ICONOGLASS
お好みは「リッツ・グリップ」あとは「お任せ」で...日本では仏国系Ritz Gripとして愛好する方が多い「カタチ」だけど、ただのストレート・テーパーでは面白味がないのでncaは少しイジる。このグリップの「キモ」は小指の掛かる辺りにあり、握り易さはここの径で決まると言っても過言では無いだろう。スローテーパーでグリップ先端に向かい、真ん中を少し凹みさせながらシェープして、先端部には傾斜をつけるのがnca流(笑)NFC/ICONOGLASS 764-4pc.S2 Zentron Rod完成...
2021年11月16日火曜日
good buy
「希少なランディング・ネットだったんですね〜9月14日のブログ読みました。もう怖くて使えないです...」とSTが現物を持って来た。欲しい人はいると思うよ、と好事家に譲ることに。左はNCA所有で(これは売らない・笑)販売するのは右のST所有、Kawada Netで渓流サイズの全長375mm、最大幅140mm、開口部250mm、鍋底網の深さ260mm。高知県のギター製作者、川田一高さんの手になるランディングネット...数回使用して仕舞い込まれていたらしく目立つ傷も無く網もキレイだ。このクオリティは二度と手に入らない「掘り出し物」good buy...【SOLD】
2021年11月15日月曜日
HALDIN
「おはようございます。先日組んで貰った、Ben's グラスは今シーズン活躍しました。ところで、組んで頂きたいグラスがあり、お願い出来ますか。スペックは、7フィート5番3ピースで色は、サンセットゴールドのブランクになります。巻糸は、シンプルに、シースルーになればとおもいます。フックキーパー無し、グリップまわりは、添付の感じが嬉しいです。もし可能なら、早速ブランク送付させて頂きたく!...」お望みはHLL/1960年代のグリップがぷっくり膨らむスタイルにイングリッシュタイプのD/L。送られて来たブランクはフィンランドのマーカス・ハルディンMarkus Haldinがデザインしたテーパー。WEBサイトで画像はみたけど現物は初めて手にした。705-3pc.え?何に使うんだろうとメールで訊ねたら「最近、短い竿で、ニジマスやバスを釣るのが楽しく、秋のシーズンにはいった神奈川・芦ノ湖(解禁期間3/2〜12/14)で竿おろししようと思っています。楽しみにしております!」と返信があり、なるほど〜まだ出来るんだ〜そりゃ急がなくては..と思う、日を追って寒さの増す岩手「北国の釣り人」north country anglerであった(笑)
2021年11月14日日曜日
in stock
Compsosits Tube Systems(CTS)のユニダイレクショナルSグラスブランクも在庫有ります。通常、入荷まで発注から約2ヶ月程掛かりますが、現在NCAに366-3pc.【SOLD】370-3pc.【SOLD】と376-4pc./clear各一本。購入ご希望の方はncaflyfish@Gmail.comまでご連絡ください...
2021年11月13日土曜日
Zentron
NFC日本代理店ブルーピークス/HPより転載させていただいた...『数あるブランクの中でデザイナーとして最もチャレンジ精神を刺激されるのはフライだ、とゲイリーは言います安易な軽さの追求はラインスピードの低下に直結し、安易なパワーの追求はフライフィッシングの楽しさを一瞬で消し去ってしまうからです。ゲイリーは過去40年のキャリアを通して、数多くの優れたフライフィッシャーの要望に応えてきました。こうした経験をベースにカーボンファイバーとグラスファイバーのまさに両極に位置する極上の最新マテリアルを自ら考案し、自らの手で作り上げ、バージョンアップを重ねてきた生産設備で進化し続ける様々なプレゼンテーションスタイルに最適化させるべく今回新たにフライブランクをデザインしましたノースフォークコンポジットのフライブランクを再起動する、そんな想いを込めて...』言わずと知れた巨匠ゲイリー・ルーミスGary Loomis(North Fork Composits)の作ったS2 Zentron素材のファイバーグラス・ブランクス「ICONOGLASS」アイコノグラス...
『世界で最も弾性率の高いグラスファイバー「S2ゼントロン」を使った4ピースのグラスファイバーブランク。グラスファイバー特有のゆったりとしたリカバリースピードを、カーボン並みに自重の中で実現させたイノベイティブなブランク。仕上げはアンサンドフィニッシュ。透けて見えるトランスルーセントカラーはシアン、グレイ、ナチュラル、グリーンの4色。レジンに染料を添加する着色方法のため、ペイントのような質量増加によるフィーリングの低下はゼロ。フェルールはよりスムースにパワーを伝達するゲイリー伝統のプットオーバー。アクションはS2ゼントロンにしか出せないグラスの常識を破るファーストアクション。渓流からソルトウォーターまで、ゆったりとした時間の流れを楽しむためのブランク...』Blue Peaks/HPより
2021年11月12日金曜日
Ben's of Holland
冷たい雨、外の気温は10℃だけど室内23度で暖かい。暖かさに誘われて室内に紛れ込んだユスリカが昨日塗ったエポキシに塗り込まれていてガックリ。塗り直した(苦笑)オランダ・ベンさんのブランク、トランスルーセント・イエローにオリーブの絹糸を巻く。糸色は変われど「栄光の三本線」は健在(笑)ここまで手を付けて「毛鉤釣教壇」金子正勝(1941年・釣之研究社/1979年・アテネ書房復刻)で調べたいことを思いつき中断...Ben's of Holland S-glass Blanksの6623-3pc./703-3pc./703-5pc./764-4pc.今ならアリます。
2021年11月11日木曜日
Rust
乳白色のグラスブランクに「何色」を巻くか?いつもの#206 Garnetだけでは芸が無い...お、そうだGudebrod #257 RUSTいってみますか。赤い様でいて赤くない「錆色」rust。要所に「栄光の三本線」(どこかのスポーツ用品メーカーのフレーズだな・笑)等間隔に配置するのに同じ数で見易い別の糸を巻き、引き抜くために糸を残す。だから倍の手間が掛かるけど、目指す「カタチ」の為に手間は厭わない...
2021年11月10日水曜日
bookshelf
「桜鱒の棲む川」水口憲哉(2010年フライの雑誌社)を本棚から引っ張り出して読み返している。「ダムをやめ、川を川として活かす。乱獲をしない。何もしなければサクラマスは増える」(本文より)表紙は岩手県気仙川を遡上するサクラマスだ。2011年3月11日の東日本大震災以降、河川・流域環境が大きく変化して支流の大股川に計画されていた「津付ダム」はその必要性が無くなり建設が中止された。一方、北上川支流「梁川ダム」は完成して上流部に遡上していたサクラマスはダム湖に陸封されてしまった。かく云う北上川支流・稗貫川上流には2000年に「早池峰ダム」が完成して分断されているが、支流やダムまで鱒の遡上は多い。沿岸部のある川で流れに立ち込み釣りをしている時、脚にサクラマスがコンコンと当たったことがある。精悍な魚体を目撃する事も多い。人間より鱒の方がしたたかで賢く生き延びているけど、残された本・支流を「サクラ咲く」川にしたいものだ...
2021年11月9日火曜日
Brush
「弘法は筆を選ばず」という言葉があるけど、偉大な空海上人とは異なり凡庸なNCAは選び抜くしかないのだ(笑)特別に作って貰った筆Brush2号が幅10mm、4号は15mm幅、塗料の種類や用途で使い分けている。ロッドにエポキシを塗る筆はWash平型筆1/4"幅、シートウッド塗装には筆先がしなやかでハケむらの出にくい平2号平平4号筆と決めている。木部塗装はドブ漬けやコンプレッサーでの吹き付け塗装もあるが、筆で塗料を染み込ませ重ねていく方法が「丈夫」で剥離しにくい。下地作りから始まり、塗って乾し磨いて塗装。木質によっては5〜6回繰り返す、気の長〜い作業...
2021年11月8日月曜日
thread work
「グレイ系のシースルーで...」とのご要望なので、手持ちのグデブロッド・スレッドを試し巻きをした。「過ぎたるは及ばざるが如し」#1011 Gun Metalでは明るすぎ、#441 Charcoalでは暗すぎる。中庸の#720 Medium Grayが丁度良い。赤でティッピング(飾り巻き)も、との事だったが「うるさく」なリますよと「要所」のみの別巻きをお勧め。ブランクはCTS/7'0"#3wt.-3pc./Clearなので白色にグレイが映える。要所のトップ下とグリップ上にはHLL風味の飾り巻きを配する...
2021年11月7日日曜日
Garnet
白いブランクスにもGudebrod #206 Garnetが似合うのでは?と巻いてみた。赤で巻くより、落ち着いた雰囲気...ガーネットは日本語で「石榴石」というけど、採掘されるときに赤い柘榴(ザクロ)の実が集まっているような姿をしていることから付けられた名称だそうだ。ラテン語で種子の意味をもつ「granatum(グラナトゥム)」が名前の由来となっている。糸の色とは関係ないが、石はパワーストーンで「生命力」「情熱」「結実」の意があるそうだ。FFに対する情熱で魚(生命力)を釣り上げて結実(笑)ご希望によりこの色で巻きます...
2021年11月6日土曜日
restored
「あの上流の大岩のとこでコケて...」と持ち込まれたのはLaLoue8034ロッド。バット部で破断している。転んだ体は無事だったようだ。ブランクを探したら数本あったので、バットセクションを「新規」製作する。このロッドブランクス、フライロッドにしては珍しい「並継」(元竿に穂先を差し込む)で和竿の技術が生かされた国産ブランク。かって仏国Pezon社に輸出されていたものだ...
グリップはフルウェルズ、R&R金具に埋蔵木から削り出したバットプレートをつけて、元のカタチに戻すrestored...
2021年11月5日金曜日
memorandum
memorandum 備忘録、控え...オーダーされたのが9月でブランクスが来たのが11月になってだから、細かいところは忘れてしまう。そんな時、強い味方は「忘備録」メモで残した仕様を「絵図面」にして置くとよろしい(笑)原画は注文主に「欲しい〜」と言われたのでお渡しして、コピーを見ながらの作業。CTS/7'6"#3-4pc.に使った糸は三色。もう手に入らないAW-802/Tan、AW-804/Spiceと西陣絹糸。かなり「渋い」選択。Bellinger DLSB/Koaに巻き上げグリップ。シグネチャーラップ3本、ストリッピングはPerfect Agate、リールはLHW...とここまで書いて、これも「備忘録」と気づいた(笑)
2021年11月4日木曜日
#3 Line
今年の夏、 CTSにラインナップされた6'6"と7'0"のブランクスも入荷した。いずれも3ピースで#3番。今までこのサイズが無かったのが不思議なくらい(笑)Uni-Directional S-glass素材の色(乳白色)にクリア塗装された美しいブランクである。このブランクスにスレッドカラーやグリップ形状、リールシート選択などをしていただき、貴方だけの「カスタム・ロッド」に仕立てていきます...
2021年11月3日水曜日
Eyed Egg
DNAも同じ稗貫川水系の「発眼卵」eyed eggを使用して放流するのに越したことはないだろう。今年からウィットロック・バイバート・ボックス(WVB)での放流をした。岩手の自然は素晴らしいもので、そこらじゅうにサクラマスの産卵床nest areaがある。折角、産卵したのに申し訳ないが、掘り起こして発眼卵を下流のネットで採取する。この場所は3〜4匹の産卵があった様で卵の成長度が異なった。中には脊椎まで形成されている個体も見られる...
数えながら、一つのWVBに200粒の発眼卵を上部室incubator roomに入れる。2つのWVBを大きめのカゴに小石と共に入れて、流れないように大きめの石を配して埋設する。この川には発眼卵を狙う魚「カジカ」sculpinも多く、WVBは孵化するまで保育箱nursery roomとなり、卵嚢が吸収されるとスリットslitから泳ぎ出るswim up。自然産卵されたものより歩留まりが良いと考えられる...
同行した先生の話では「この状況だと、孵化まで積算水温200度くらい」と言うことなので、12月初旬に掘り返して経過観察する予定。
2021年11月2日火曜日
#2/0
「釣竿屋」でガイドが無いと仕事にならないので「常時在庫」する。スネークガイドの小さいところが心許なくなったので「#2/0、#1/0、#1、#2」を頼んだら「うわ〜その表現、今じゃ使う人いませんよ〜NCAさんぐらいしか言わない昔の言い方...わかるけど」と言われた。な〜んだ、アナタもわかるんかい!(苦笑)今は表示がかわったの?『そうです、二ゼロは#3.5、イチゼロは#4、イチは#4.5、2は#5」...嗚呼、古い奴だとお思いでしょうが、NCAは3番ライン指定ロッドに#2/0スネークガイドから始める...ブランクスは本日、入荷予定。来るよね(笑)
2021年11月1日月曜日
#5 Line
♪秋の夕陽に照山もみじ♪...紅葉も進み、持ち込まれたのは「管理釣り場」で使うロッドのパーツ。おや懐かしや「コートランド」ロッドコンポーネンツ#200シリーズ。チープなアルミD/Lシート。impregnated 樹脂含浸されたローズウッドの穴径が6mmと細く、ブランク径まで拡げ無くてはとドリリング。そうそう、この硬い樹脂が焼け焦げる匂いを何度かいだことか(苦笑)管釣り用なのでシングルフット・ガイドを多用して、ライン指定#5番のロッドをつくる。
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