2016年12月31日土曜日

Long Belly

来るシーズンのためにRoyal Wolff Products Fly Line を巻く。通常の「トライアングル・テーパー」はTaperが36ft. Runnning 54ft. で長さ90ft/ 27Mの設計で作られている。旧 Hardy Marquis Reelで最小#2/3のラインキャパシティはDT2+30yds. WF3+40yds...これに巻こうとしているのはLBWF3F「ロングベリー」40ft.のテーパーと60ft.のランニングライン部を持ち、長さ100ft/ 30M。Long Belly(直訳すれば胴長・笑)ループの付いた先端からランニングラインに至るまでのテーパーが約12メートルと長いので、渓流の釣りに向いている。

2016年12月30日金曜日

too good

too good 勿体ない...米国ニューハンプシャー州 ブリストルに住む Maxwell Macpherson Jr.が巻いたAtlantic Salmon Fly "Kate"size 2/0...病を克服するためにフライタイイングを始めた彼は、英国の伝統的サーモンフライのタイヤーに自分で巻いた毛鉤を送り添削指導を受け、その技を磨いた...彼のマテリアル箱には今では手に入らない羽根、獣毛、鉤などがあり、正統クラシック・レシピで巻くことができる。勿論、ガット(羊の腸から作った強靭な糸)ループが付けられた「大西洋鮭用毛鉤」もある。「集中して毛鉤を巻くことで、僕は救われた...」という彼の家でサーモン毛鉤巻きを拝見することができた。その旅の後半で大西洋鮭釣りに出かけ、実際に使ったのはヘア・ウイング・サーモンフライ。マックスの巻いた毛鉤は勿体なくて、使えずに「お土産」となった...(笑)

2016年12月29日木曜日

Re-Born (done)

Re-Born 再び生れる(笑)..."T&T 1983 Special Dry Fly" 完成。年代によりパーツやグリップの形が変わっているが(一年で変わっている・苦笑)依頼主のご希望通り「1983 オリジナル」を再現・製作。古いカタログを持ち出して再読してみると、新しい発見があったりして楽しい。1980年代はカーボン・グラファイト・ロッドの製造技術が飛躍的に発展した時代だ。試行錯誤を繰り返し現代に至っている様が見える。Re-Bornしたロッドは、所謂レギュラー・グラファイトでその後の高弾性やらボロン・コンポジットの出現により、忘れかけていたアクションのロッドだ。趣味の世界は面白いもので、無ければ無いで欲しくなる「無いものねだり」が頭を持ち上げる(苦笑)「あの、ゆったりと投げられるアクションと魚が掛かってからのやり取りが楽しいですよね」となると当時のロッドを使いたくなる(笑)それを今更、先進技術を追求気味の大手メーカーに望むわけにもいかず、廃番になったブランクスからロッドを組み立てたり、在庫品を漁るしか方法はない。バンブーやグラス、低弾性のカーボンもフライフィッシングの道具として続いているのも「古き良き時代」(アクションやコスメティックも含め)に戻ってみたい、と云うところにも理由がある様な気がする...「趣味の世界」(笑)

2016年12月28日水曜日

Bamboo

「フライフィッシングは美学なんだ。だから使われる道具も美しくなくてはならないのさ。それが使う側 にも作る側 にも大きな満足を与えてくれるんだ。僕のフライロッドを気に入ってくれ、それで良い釣りをしたなんて話を聞くとうれしく、誇らしい...」とロン・マッキンリー(バンブーロッド・ビルダー)は言った...バンブーロッドという「道具」を持つ喜び、使い、釣る楽しみはあなたの「毛鉤釣り」の世界を大きく広げてくれると思います。あの川で、ティペットに自ら選んだ毛鉤を結び、ここぞという場所に投げ、ヒット!、竹竿から伝わる躍動...嗚呼~(笑)

2016年12月27日火曜日

inscription

フルレストアのご依頼でお預かりしている1983年 T&T Rod。古い塗装をすべて剥がし落とし、新たに元色のクリア・ブラウンで塗り直す。ブランクの自然乾燥を待っていたものがようやく「乾燥」...グリップを付け、パーツを揃え、糸巻も終了。仕上げの3工程前にロッドのinscription 題銘をメモしておいた書体を見ながら"Special Dry Fly"と記入する。通常だと「白インク」で書き入れるが、白では真新しすぎるかな?と年代を考慮し「日焼け」した感じに(以前の色)調色したインクを使い、息を止め、集中して一気に書き上げる...緊張の一瞬(笑)

2016年12月26日月曜日

varnish

このHLL"Hunt-50"を組んだのが1987年だから、29年経過(笑)ブランクスの塗装もスレッドや飾り巻きの塗装にも大きなダメージはない。グラスやグラファイトに使用しているエポキシ塗料でバンブーを仕上げると「太鼓」状に収縮したり六角竿の角が無くなるのが嫌で、竹用の塗料を探し出したのが30年前。以来バンブーには「この塗料」のお世話になっている。ガラス瓶に小分けして使っているのだが、二種類の「ラベル」を作ることを思いつき、さっと作り貼付した(笑)別に売るつもりもないが、何となく「カタチ」に。昔の「ORVIS ROD VARNISH」は瓶を取ってあるだけで使えないと思う。こちらはもう40年モノ(苦笑)...時の経過により硬化が進み、糸目が微かにでたいまも愛おしい。

2016年12月25日日曜日

tradition

伝統的 に?フライロッドのグリップは「コルク」と相場が決まっている。誰が決めた!という突っ込みもあるが、そういうものなのだ!と理解しよう(笑)...一時期、コルクの供給不足からか「EVA」(エチレン酢酸ビニル発泡体)がフライロッドにも使われたこともあるが「頑固な」フライ釣り師には受け入れられず、消えた(苦笑)...コルク材でグリップを作る良さは、適度な柔かさと硬度を持ち加工もし易い。自然が作りだす素材として手触りもしっとり、しっくり。釣竿は水辺で使うものなので濡れた手で握っても滑らないことも重要...その「カタチ」はといえば、どうしても「昔風」に落ち着いてしまう、NCA RODS...(笑)

2016年12月24日土曜日

license

岩手県内水面漁業協同組合連合会(県内水面魚連)から平成29年(2017年)分の県内遊魚承認証(年券)申込書が届いている。毎年購入しているので12月に入ると必ず、お知らせがある(笑)いままでは紙一枚に記入して送っていたが、何か問題があったのか?申込書の体裁が変わり、手元に控えを残す複写式となった...「年券」の良さは、入漁券販売所を探さなくてよいところにある。いまはコンビニでも扱うようになったが以前は早朝だと漁協指定の個人宅や商店の「販売所」が開いておらず不便を感じていた。現場売の料金は倍額近く払うところもあり、難儀していたところに「年券」の便利さを見出した。ただ、内水面魚連に加盟していない河川(有家川、普代川、津軽石川、吉浜川、米代川、岩洞湖、雫石川上流部、磐井川などの河川と水系)もあり、別に入漁券の購入が必要となるので注意したい...「例年2月10日以降に申込者が集中しております・・3月1日の渓流魚(イワナ、ヤマメ等)の解禁に間に合わない事態も予想され・・」と書いてあるので、年明け早々に申し込みをしよう(笑)

2016年12月23日金曜日

length

nca "Grilse" 11'6" #7 4pc. 今のところNCAで一番長いロッド(笑)Grilse を辞書で引くと「初めて海から戻った、子鮭」とあるように、そのサイズを狙うロッドとして誕生した。まあ、鮭ではなく、鱒が対象魚だが「グリルス」という響きがそれらしく、命名(笑)...立派なサイズのイトウを釣ってそのポテンシャルに驚いたり、北海道のアメマス、流れの向こうの虹鱒釣りにはコレしかないとおっしゃる方も...Two Handed Rods といえば長いフォワード・グリップを想像されるかもしれない。下画像はフォア275mm リア125mmとよく見かける長さ(それでも短いという意見もある・苦笑)上画像はフォア165mm リア155mm で昔の「ペイン風」#7 番ラインを使うことを考えれば、この長さも問題なく「カタチ」でもある。シングルハンドでも簡単に投げられる「軽さ」だが、じっくりと扇状に水中を探ったり、ヒットした後のやり取りにはこのカタチが扱い易い...いずれにしても、グリップの長さやリールシートの「アップロック」か「ダウンロック」の選択は個人の好みですが...味のある道具でいい釣りをしたいですね...

2016年12月22日木曜日

workbench

ブランクスの「ウレタン系塗料」での塗装を継続中。下地作りのため間 隔をあけての作業になる。糸塗りのエポキシ塗料だと硬化剤と主剤の化学反応により24時間硬化。ウレタン系塗料共に「完全乾燥」をじっくりと待つことに変わりはないが「研いで塗る」作業が加わる...待つあいだにグリップの切削やリールシートをまとめて製作。四角から丸棒に加工したシートウッドも下地作りから始まり、塗る・研ぐ・塗る・研ぐ・・・と約5回に分けた工程が必要...先日、BSテレビ番組で漆塗りの下駄を作る職人が「何事も下地作りが肝要。全てはここから...」と言っていた。ごもっとも!と相槌を打つNCA(笑)

2016年12月21日水曜日

typical

"A typical tackle shop"典型的な釣具屋...とキャプションが付く写真は昭和15年頃の「釣具屋」...昔、勤めていた会社の総務部に実家が「釣具屋」というお嬢さんがいた。神奈川・川崎駅からも程近い、古くから大手釣具会社の代理店をやっていたほどの老舗。時流に合わせルアー・フライを取り入れた包装紙のデザインを依頼され作ったことがあった。店構え、店内の配置、ショーウィンドウ、棚などの什器も古色溢れる「昭和の釣具屋」だった。店内は居心地が良くゆっくりと「時」が流れていた...おっと、いけない。今日の話題はNCAグラスロッド。短竿ばかりじゃなくて長目だってあります。"Glas-Pak 4" 8ft.#4-5 4pc." 製作者としてはDT4Fで使うのが好きだけど、遠投をする方にはWF5ラインがお薦め...ドライ、ニンフ、ウエットと、どの釣りにも対応...時の流れを感じながら、グラスロッドのトルクフルな釣りを楽しみたいあなたに...(笑)

2016年12月20日火曜日

"1983"

「古きを玩具を愛でる」玩古堂でございます(笑)...「完全修復」のご依頼をいただきましたロッド、持ち主も「出自」が判別できすに困っておりました。店主若年の頃から収集していた「型録」あ、カタログと申しますな(笑)こちらに掲載されていた筈と探し出したのが、1983年版。綾小路きみまろ師 匠風に申しますと「あーあれから33年!あの時、買っておけばよかった、あの一竿~いまとなっては骨董品」(爆)この年の円ドル相場は$1=240円くらい。この釣竿の米国現地価格が260ドルでございましたから、換算すれば62,400円。新卒者の初任給が13万円時代で月給の半分!当時としてはお高い輸入竿の一、二を争っておりました...今般、潜伏していた「ティーティー熱」に火が付きまして、手持ちの素管を用いて「ParaGraph "1983"taste」毛鉤竿を作り上げた次第でございます。1983年と申しますと昭和で言えば58年(昭和の御世は64年)世の中は「東京ディズニーランド開 園」映画は「E.T」がヒット。巷には大川栄策「さざんかの宿」や細川たかし「矢切の渡し」などの演歌が流れておりました...ところで、その頃、玩古堂は何をしていたかって?そりゃあなた、わたくしこの釣りを始めて12年目でございましたから気力・体力、共に充実期。面白くて面白くて、明けても暮れても頭の中は「西洋毛鉤釣り」のことばかり...周 囲も呆れる「夢中」の時代でございました(気力は当時と変わりませぬが、体力が...苦笑)

2016年12月19日月曜日

memo

「解体」前にGuide Spacing(ガイドの間 隔)や使用されているガイドサイズ、巻かれていたスレッドの色、記入の位置など、走り書きしておいたメモを見ながら「清書」する。その折に全体のイメージも把握しておく。フルレストアは「バラシ」や「塗装」があることで新ロッドを作る倍以上(または予想以上)・苦笑)の手間がかかる作業となる...今回、旧ロッドのパーツを外し使えるのは「ブランクス」「ストリッピングガイド」「リングキーパー」「T&T刻 印付きアルミ・アップスクリュー・リールシート」...残念ながらスネークガイドは摩耗しているため新品に交換する。新しいグリップはご希望によりオリジナルより短い、145mm長さにすることに...と「メモ」しておこう(笑)

2016年12月18日日曜日

the S.D.F.

レストア進行中のT&T「the S.D.F.」Special Dry Fly Rod について調べた。ブラウンのブランクカラーなので1989年の「HMT」かと思っていた。が、しか~し、もう少し前の時代、1983年のカタログに登場するロッドがブランク色、ラッピングカラー、記入文字、パーツ類とどれを取っても「コレ」...あ~スッキリした(笑)一緒に写っているのは日本のフライフィッシャーにもお馴染みのリール「マリエット」これはデカイからmodel-MR8.5(Diam:3-1/8")かな?T&T刻印入りのカウンターバランスが付けられている...奥の方にちょっと写るランディングネットはT&T Custom Impregnated Trout 20"(17インチも有った)... どうもこう言うところに目がいってしまう、ワ・タ・シ(苦笑)
このロッドに「触発」されブラウンの"ParaGraph 4 "ブランクを使い、大好きな「ティーアンドティー・テイスト」(風味)1983年版を作ってみることに...(笑)

2016年12月17日土曜日

new supply

new supply 入荷...しました。「KEYST」のドライフライ・フロータント(NCAラベル)「HYPER-DRY」容器を振り内蓋に付着したパウダーを指に取り、ドライフライの浮かせたい部分にすり込む。フックにパウダーは付けないように。鉤先が浮くことでフライが横向きになってしまいます...「FLY-DRY」(速乾ドライ)容器に濡れたフライをティペットをつけたまま、軽くフタを閉じてシャカシャカで浮力が回復...「GIGA-DRY」抜群の浮力・持続力。粘度のある液体フロータント、ラインドレッシング兼用。ファールドリーダーにすり込むのもよし...(笑)

2016年12月16日金曜日

SALE

ロッドの棚がいっぱい(苦笑)なので「整理セール」を致します。いずれも単品ですが、購入をご希望の方はncaflyfish@Gmail.com まで 「番号とロッド名」住所・氏名・連絡先電話番号をお書き添えの上、メールにてお知らせ下さい。
価格は「税別・本体のみ」となります。送料はNCAで負担いたします。寸法に合わせた布袋¥2,500、アルミケース¥7,000..は別途となります。

2016年12月15日木曜日

distinctive

distinctive 独特の...T&T の記入が手書きだった頃(現在は手書き原稿から作られたスクリーン印刷だと思うが...)の特徴を掴むため、文字のお稽古(笑)かすれていて判読不能部分もあるが、そこはまあじっと睨んで、他のT&Tロッド記入から推察する。癖のある書体を拾い出しを赤丸で囲み、只今練習中...
やはり30年近く「経年」しているとコルクもすっかりボロボロ...ただし、接着剤 はブランクスに回っていて食いつきが良く、剥 がしにくい...(苦笑)

2016年12月14日水曜日

workbench

これまた楽しい(笑)...T&T"Special Dry Fly"のフルレストア。メールで連絡をもらった時は、てっきりNCAが所有しているモノと同じだと思っていた。ところが送られてきた荷物を開けてみると、ブラウンのシャフトにT&T刻 印入りのアルミアップロック・リールシートが装着され、スレッドもメインにミディアム・ブラウンと同色のNCPスレッド・ティッピングが施されている。ん?この色使いは1989年から登場する「HMT」色じゃないか?この時代、ブランクスもパーツも販売していたから「キット・ロッド」?かと疑ったが、記入された文字を見ても80年代当時の特徴あるペン使い。巻き方、塗り方ともとても素人芸 に見えない(笑)...ともあれ、コレをどの様に「Re-Born」するかはメールのやり取りから始まる...

2016年12月13日火曜日

Graphite

Carbon(炭素)というか、Graphite(黒鉛)ロッドと言うか...併用して「カーボン・グラファイト」の場合もあるけど、個人的 には「グラファイト・ロッド」の方が強そうなのと、語呂も好き(笑)..."ParaGraph 4" 8'6" #3-4 "カスタム仕様が完成。 165mmのグリップもそれほど「ビックリサイズ」ではなく上手く収まりました。実際、握ってみると長さに「余裕」があり、ロッドの長さとグリップの長さ「関係」は良好...あまり短いグリップは握り方が決められちゃいますからね(ま、それも好き好きか・笑)NCAで作る渓流用ロッド・グリップの基準は145~150mm かな?

2016年12月12日月曜日

description

description 解説書...釣具だけに限らず付いてくる「能書き」を読むのが好きである(笑)先月、信州NSから電話で「干し柿好きですか?」と、お尋ねあり。干し柿というとわたしの親父が好物だった。干し柿を指先で揉みほぐしてから、美味そうに食べていたことを思い出す。(子供の頃はあまり干し柿 好きではなかったが、年を経て好物に)...すぐに贈ってくれるのかなと思ったら「いま作っていますから待っててね」と予約 してくれたようだ。重なる時は重なるもので、近所の農家から甘くもなく渋くもない自家製の素朴なドライフルーツの様な干し柿をいただいた。その翌日に届いたのが南信州飯田地方の「市田柿」(感謝)能書きによると『当農園で収穫した市田柿は、皮むきから始まり、製品まで一つ一つが人の手によって生産されています。特に柿の乾燥は、温度、湿度、風、太陽の日差しといつた自然の力だけが頼りです。そして、出来上がった市田柿は、自然が作り出した和菓子となります...』自然の甘み、確かに美味い「和菓子!」開封し、立て続けにパクパクパクと3個 いただいてしまった(笑)

2016年12月11日日曜日

Deluxe

英語で Deluxe 豪華な...語源のフランス語では de luxe (ドュリックス)更に遡るラテン語の意味は「余分」「過剰」「やりすぎ」とあった(爆笑)いまではタレントの「マッコ・・」くらいにしか使われなくなったが、ちょいと昔は廉価版に対して「デラックス」を冠して高級感を漂わせたものだ...nca bamboo "Classic" series も通常版とデラックス版がある(笑)デラックスと言ってもシートなどの部品がちょっと変わっただけ...シートはコルク/アルミ金具に代わり、スパニッシュシダー・ウッド/ニッケル金具(Bellinger社製)、N/SワインディングチェックにN/Sリングキーパー、Mildrum SRMC #8 をストリッピングにした。余分でも無ければ過剰でもやり過ぎでもない。このシリーズ、6'6"/ 7'0" / 7'6" 全てに対応いたします。通常モデルとの価格差は+¥12,000...あ~早く釣りに行きたい。

2016年12月10日土曜日

+1

ご依頼のあった nca / Special Dryfly 4pc + 1 , 7'6"#3、完成したので記念撮影(笑)打ち合わせの中でいくつかの変更があった。通常仕様ではストリッピングガイドにHopkins & Holloway社のHHSGL #8を使っているが、ご希望によりMildrum社SRMC #8に。リールシートもBellinger社のモノから旧 REC社のニッケル金具を使い、NCAが手作業で削り出した濃い目のウッドに変更...グリップ形状もT&T風に削る。注文主は1980年代のT&T グラファイトも所有。どうやら昔日の「Thomas & Thomas 」が持つ雰囲気がお好きのようで..(笑)

2016年12月9日金曜日

Custom

custom order 注文品...NCAの場合は殆どが「カスタム・オーダー」だ けど、CADを使い図面を送って頂いたのは初めてだ。「手の造作が若干大きいもので、ショートグリップでは心許なく...」と言うことで、長め太めで。ご指定は長さ165mmの「先丸ストレート・シガー」インチでいえばHLL/Goldenshadow 8'6"と同寸。ご依頼のロッドも「ParaGraph 4,8-1/2'」だから、さほど違和感はない。ただ、145mm長さのParaGraph 4,C&Rのグリップが短く見えます(笑)

2016年12月8日木曜日

difference (2)

承前...昔のグラスロッドに比べ、技術も素材もそしてフライロッドに対する考え方も変わり、グラスロッドを愛好する方が増えた。それでも「カタチ」は懐古趣味的な雰囲気もあり「昔のカタチで出ています」を望む方が多い(笑)グラスで、そんな一本!シートはオールアルミ黒で「Orvis Fullflex Glass A」仕様。ここで使ったオールブラックのFeatherweight社アルミシートは最後の一本(自分で使おうと思い、取ってあった・笑)そこらじゅう探し回ったが、米国に少量あったのは「黒と銀」とか「黒と金」のコンビネーション物。輸入しようか?迷っている。頻繁に需要のある物では無いけど、無くなると皆さん欲しがるのですよね...

2016年12月7日水曜日

Label

Label ラベルかLevel レベルか(笑)今シーズン終わりに「ハイレベル」な浮き方を見せてくれた「キースト」のハイパードライ・パウダー。速乾ドライ、ギガドライのケミカル剤、Fly Dressing。オリジナルのラベルを見ていたらムクムクと創作意欲が湧き、作っちゃいました(苦笑)...ノースカントリー・アングラー推薦品「North Country Angler-recomend-」通常製品は全国どこのフライショップでも入手できると思いますが、この画像のラベル付きはNCAでご購入頂かないと(笑)Hyper-Dry ¥1,404 / Fly-Dry(速乾ドライ)¥1,188 / Giga-Dry ¥1,404 (各・税込)...ラベルはNCAの「趣味」なのでお代は頂きません(笑)...まとめて仕入れラベルを貼りますが、作った耐水・耐光性ラベルの枚数に限りがあります。欲しい方は手を上げて、じゃなくて ncaflyfish@Gmail.com までメールを。

2016年12月6日火曜日

difference (1)

difference 差...右の1981年版カタログには「Fullflex A Glass Fly Rods」に通常販売品と廉価版(7'6"#6のみ)が掲載されている。ブランクは同等品で、リールシートが通常販売品は「オービススタイル」(Wes Jordan typeとも呼ばれる)のコルクスペーサー・ダウンロックスクリューが使われていた。廉価版は黒オールアルミ。見た目とともに、価格差も生じていた。しかし4年後、1985年版カタログには「オールアルミ・シート」が付けられたロッドだけの販売へと変わった。丁度、グラファイトロッドが隆盛してきた時代に符合していてパーツをグラファイト用 に回 したか?グラスロッド=チープという「販売戦略」からかは知れない(笑)今では、この手のオールアルミシートを探すのが大変で、かえって値が張るかもしれないのに~(苦笑)...この項、続く。

2016年12月5日月曜日

thread work

手前のHLL/Hunt 50-5 は当時入手できたブランクとパーツで製作したもの。シャフトに「1987」と書いてある。あれから29年~これにも手間 暇をかけた等間 隔の"Signature Wrap"「栄光の三本線」(笑)を入れた。スレッドを3巻した場所を一本一本、0号面相筆で塗料を塗り重ねて仕上げた労作。その後、ご依頼で「段巻仕様」も何本か作ったけど、それはそれは「大変」な作業...(苦笑)

2016年12月4日日曜日

comparative

comparative 比較...画像をクリックしていただき拡大すると「HEG(5)」の刻 印がわかると思う。大方の人は「なんじゃこれ?」でしょうか(笑)これは指定ラインの表示です。昔のシルクラインなど「撚り糸の太さ表示」で、AFTMA(American Fishing Tackle Manufactures Association)が統一規格を設けるまでアルファベットで表されていました。HEG(5)はフロントテーパーが「H」の太さでベリー部が「E」ランニング部は「G」なので、今で言うWF5ラインと判 断できる。え~よくワカランという方にはダブルテーパーラインを例 にしてみましょう。ではこの流れで、DT5ラインはどの様になりますか?そうですよね「HEH」...それでもワカラン?はい、それではErnest Shweibert大先生の力作、フライフィッシングの百科事典とも言える「TROUT」から比較表を抜粋して...
コレを元にグラスロッドに「6-1/2',2-3/4 oz. I.F.I(3)」(ダブルテーパー#3)と記入した。ロッドを計ったら約85gだったのでオンスに換算して記入(軽)
1963年の「William Mills & Son, Inc.」のカタログを見ると、SA社のAir Celもライン番手表示は未だ「アルファベット」...(笑)

2016年12月3日土曜日

another way

う~ん、思いつかなかったな~「別の道」...NCA来訪の折にロッドの立てかけてある棚で見た1980年製「Orvis Fullflex Glass」が頭から離れなかったんだね~(笑)このカタチを選ぶなんて、あなたもすっかり「魔界の住人」...文字入れも「黒インク」で古風にNorth Country Angler, 6-1/2'. 2-3/4oz. I.F.I (3)と書いてくれと指示あり。リールシートはFeatherweight社オールアルミの黒。使うブランクスはSweet Glassと名づけた茶色の 6'6"#3 3pc.で、目の付け所が実にマニアック...(魔人の境地へ・爆笑)

2016年12月2日金曜日

Wulff (2)

ウルフと言えば「良き時代」に多大の功績を釣具界に残した。ウルフの名を冠したガルシア社のロッド、ベスト、フライライン...ヘアーウイングフライもその一つで、いまだに釣れる毛鉤として愛する方も多い。カーフテイルやデァボディ、ムースボディをテールに使い、カーフテールをウイングにアップライトでデバイド(分割)させ取り付ける。ピーコックと赤フロスを使うパターンは「ローヤルウルフ」と呼ばれローヤルコーチマンのバリエーションだが獣毛をつかえばウルフさんの毛鉤に...画像は福島WSがキッチリと巻き上げたモノ...このパターンはいまイラストで「ROYAL WULLF PRODUCTS」のシンボルマークともなっている。
さあ、あなたもオービス1978年レシピで巻いて「Lee Wulff's Triangle Teper」フライラインで投げてみようじゃありませんか!?(笑)

2016年12月1日木曜日

Wulff (1)

Henry Leon Wulff (1905-1991)リー・ウルフと言ったほうが通りがいいかな?「The Orvis Story」1980年版に短いオービス・バンブーでアトランテックサーモンを釣り上げた、1950年撮影の有名な写真が掲載されている。現在の「トライアングルテーパー・フライライン」の箱裏にも1933年カナダ・ノヴァスコシァでの写真がある。 20年前の釣り旅で「Margaree Salmon Museum」を尋ねた折り、巨匠リー・ウルフの手紙を拝見することが出来た。「我が心の川、マーガリー」と書かれたあの川、あの釣りには誰しもが惚れ込むな~ゴールデン・エイジ(笑)

2016年11月30日水曜日

six- footer

「短竿ノススメ」..."Kameglass" 、"Midget"Glass、nca / Bambooいずれのロッドも6フィート#3番。訪ねて来た方たちに振ってもらうと口々に「短~」「軽~」「普通に振れちゃいますね...」とか「来シーズンのお供はコレだな」とまでの好評価をいただく(笑)...「NCAショートロッド研究会」研究会員、絶賛募集中!(え~え?そんな怪しげな名称の研究会ありましたっけ?笑)

2016年11月29日火曜日

angler's mail

「以前、『nca Graphite Rods 4pc 9'0'' #3 line』、『nca Special K-Glass Rods 2pc 7'9'' #3 line』を作っていただいたことがあるのですが、 Graphite Rods 4pcについては、中規模の渓流から本流までよくカバーしてくれています。投げやすく、それでいて硬すぎず。釣り味を殺すことなく、大きな魚をかけてもしっかり寄せてくれます。Special K-Glass Rods 2pcについては、「重くて鈍くてラインコントロールが定まらない」といった、昔のグラスロッドの先入観を払拭してくれました。主に渓流で使用していますが、軽くしなやかでいて、大きなフライでもしっかりポイントまで運んでくれ、渓流釣りをさらに楽しくしてくれたロッドになりました。 はじめてオンラインでの発注だったため、注文の難しさはありましたが、 いずれのロッドも、その後、しっかり九州の川で活躍してくれています...」・・・・こう言う春先ヤマメを拝見すると「あすへの希望」が湧いてきますな~(喜)

2016年11月28日月曜日

interval

interval 間 隔...1980年代、HLLカタログにある「Hunt」の巻き方をみて、え?何だかなぁ~とがっかりした事がある。せめて、カタログ写真に載せるモノだけでも「等間隔」で巻いて欲しかったな~(苦笑)...そこでncaの「栄光の三本線」(あ、これはアディダスのフレーズか・笑)...同じ太さの白スレッドを巻いて等間 隔 にする。白糸には後で引き抜く為にヒゲを残して置くことが肝要。三巻三本のバーガンディ色糸を巻き留めるのに六回の巻き手間を掛ける。握って一番目に付くグリップ先端の処理も心を込めて、忘れずに(笑)

2016年11月27日日曜日

Annoucement

お知らせ・・昨日@ezweb.ne.jpからご連絡を頂き受信しましたが、返信したところ戻って来てしまいます。先日もezweb経由のメールが3件、返信不能でしたがご住所・電話の記載があり連絡を取れました...昨日のezwebさん、別のアドレスからメールしていただくか、電話にてお問合せお願いします。

cap

昔は釣りに「ハット」も被ったんだけど、今は「baseball cap」愛用者(笑)...気になる画像を提供されて、思わずライズしたのが「TRIANGL TAPER FLY LINES」のロゴが入ったキャップ。トライアングル・テーパー・フライラインはご存知ですか?かのリー・ウルフ大先生が考案したモノ。20年前のカタログに拠れば「ロングキャストとソフトなプレゼンテーションの両立を目指し開発。ウエイトをできるだけヘッド部の後方に置き、ランニング部は細く、またテーパーは通常のWFラインより長くデザインされています...」丁度、キャップに刺繍されたイメージで、細めのフロント部とテーパー部が長い(WFより5m長いとある)...ご興味のある向きは「ONE EYED Flyfish」で検索して下され...

2016年11月26日土曜日

recycle

本屋で文庫本を買うと入れてくれる「ポリエチレン袋」...いつもだとビニールゴミに分別廃棄してしまうのだが今朝、昔の技法を思い出し、ニンフフライのウイングケースにリサイクル(笑)素材の色といい艶といい、引っ張った後の処理も簡単で「重宝」しかし、結構な量が取れるので何個作る?来シーズン当初 は「ニンフ・フィッシング」だな。これまた懐かしのMustad Hook に巻く。

2016年11月25日金曜日

reelseat (3)

Ring & Ring、Cap & Ringと来れば「Screw Locking」リールシート(笑)ピッチの大きい、甘めのネジにクロス・ローレット加工された遊動リング。お好みでアップロックにもAコーンキャップの付けられるダウンロックにも対応。素材はアルミニューム。アルマイト処理。クリアとシャンパンゴールド仕上げ(ニッケル風)をご用意...「リングタイプだとリールをよく落としちゃうんだよね~」という方も「ライトラインもスクリューで...」という方も...ご愛用(笑)

2016年11月24日木曜日

reelseat (2)

頼んであった「Bellinger Reelseats」来たる!(喜)...この会社との付き合いも「the brothers Bellinger, Hugh & Al」の時代から24年。優れた加工技術とクオリティーに絶大なる信頼を寄せている。現在は Chet Croco が運営しているが、昔ながらの「品質」を社是として保ち続けている。多くのメーカーが会社経営権の売却や代替わりにより、悪い方向に変貌してしまうのを目の当たりにする昨今だが、このリールシートの「変わらない品質」には驚かされる(笑)...今回 はいつもの「Walnut」「Redwood」の他に「Spanish Ceder」のフィラーも取り揃えてみた。(バンブーに装着した明るめのインサート)...これで欠品中のシートが揃い、製作が中断していたロッドも作れる...

2016年11月23日水曜日

reelseat

リールフットの厚みは同じメーカーのリールでも製造年代により微妙に変わってしまう(苦笑)それでもリールをしっかり受け止めなくてはならないのが「リールシート」の使命。このRing & Ring (もしくはDual Ring)式はもっとも神経を使い製作する。大まかな形までは機械に頼るが、フットの載る部分はリール現物をあてて調整しながら、コルクを削り込んでいく...手仕事の世界(笑)