2017年7月31日月曜日

Flyfish (2)

低い体勢で狙い投げているのは「クモの糸」対策(苦笑)...なにしろ「凄い」糸で、ここには張って無いなと思っても光の加減で見えなかっただけで「ミシッ」と張り付くスパイダー・トラップ。
渓がすこしくらい広がっても「クモ糸」との戦い。ロッドガイドに付着してラインが飛ばない。釣りの半分はフライやリーダー、はたまたフライラインから「クモ糸玉」の除去作業。
「クモニモマケズ、ナツノアツサニモマケズ、アキラメナイ、オジサンタチハ、キョウモウロウロ、ヤマメツリ...」(笑)

2017年7月30日日曜日

Flyfish

しばらく天気がもったので、週末は「いいね!」と思ったら金曜の夕方からまた「雨」...2ヶ月ぶりというMが仕事がらみでやってきたのに、雨雲レーダーを確認すれば内陸地方に広く雲が流れている。どうしよう~と考え、峠を3つ越えてみた。途中の川はゴンゴン、だくだく。峠のトンネルを抜けたら川の水量は少ないくらい(笑)じゃ、ここから...
異臭がして何?と見ればホンシュウジカの骨を発見。まだ体毛が残る部分もあった。崖から転落して、ここまで流れ着いたか(合掌)
イワナ釣りました...川岸から縦横に張られたクモの糸に苦戦しながら、なんとか、かんとか(笑)
道路脇のガードレールをモノレール風に利用し移動するカタツムリ。ゆっくりゆっくり、ゆっくりと...本日の走行距離180kmなり。

2017年7月29日土曜日

material

material 素材...素材をトンキン竹からParaGlass703ファイバーグラスに変え、なだらかなシェープのフィッシュテール・グリップ、アルミ・スクリュー・ダウンロックにウォルナットスペーサー、ニッケルポケットを添えて(笑)外観を米国ミシガン州の巨匠「Lyle Linden Dickerson」(1892-1981)ふうに作る...1930年から1972年まででトラウト、サーモン・ロッドを1,350本製作。彼の作るロッドの評価はとても高く、1980年のオークションでは$9,900 !を記録した。いままでNCAが現物を拝見して試し振りしたのは2本のみ...気分はGolden Era 古き良き時代(笑)

2017年7月28日金曜日

Luck

フライフィッシングにはロッド、リール、ラインの三種の神器と毛鉤の他に「運・根・勘」も必要だと言われる。この日この三つを持ち合わせたNTは午前2時に起きて川に出かけ、夜明けが近い午前4時に28センチのヤマメを掛けた。2時といえばみんな「白河夜船」に乗船している頃、薄っすら明るくなり始める4時、まだ寝てますよね(笑)今シーズンからフライフィッシングを始めた彼は夜明けの川辺で一人ほくそ笑んでいたのだ。「ロッドが折れるかと思うほど引きました~」そりゃそうだろ(笑)NCAグラス6フィート3番を使いパラシュートフライで釣り上げたという。思い起こせばこれを彼が釣った日は10:00頃から雨が降り出し、午後に川は濁流・増水となった...

2017年7月27日木曜日

wind up

粛々と作業は進み「オービス・タイトループ」8ft.#4/4pc. Rodの修理終了。30年近い時を経ているもののFlex Actionは変わらない。ただ、巻き上げ部分の修理をしようと思いダブル・ラッピングを外して先端コルクを削る段となりグリップに「異変」が...古いからかコルクの弾力が失われ、乾ききっていて所謂、スカスカ状態。ありゃ、これはダメだと持ち主の了承も得ずに「新規製作」(事後承諾をもらいました・笑)
グリップ先端の「巻き上げ」wind upも大好きなので難なく作業完了。ん?ORVISロゴ、逆さじゃない?(苦笑)古いオービスはU型キーパーが左側にある。これは理にかなっていてロッドを短く持とうとする時に指の邪魔にならない(と思っている)これからも使える30年モノ...

2017年7月26日水曜日

Style

旧ダイアモンドバック好きのお客様は大体「HLL Golden Shadow」好きでありまして極力ゴールデンシャドウ風にしたいとのお申出で。NCAの「好物」でもあります(笑)巻糸はGUDEBROD社の各色を使い分け、グリップは「シガー」シートはBellinger社スパニッシュ・シダーにHLL風金具。ワインディングチェックもGS風にニッケル削り出し...
フェルールクラスプもN/Sから削り出し、ブランクスサイズに合わせる。
20年前の旧ダイアモンドバック社のカタログにはお好みでブランクカラーを選べるとある。ブライトオレンジ、タンジェリン、スカーレット、オータムブラウン、ハニーブラウン、アボカド、ケリーグリーンそしてブリリアントブルーの8色。GSに使うのはAutumn Brown。画像上は「nca / ParaGraph」Golden Shadow風味だが仕様は同様に、ブランクカラーも同じオータムブラウンを採用している(笑)

2017年7月25日火曜日

Repair

先日、釣りに来たDがロッドの「ORVIS」シールが剥がれてきたと持参。この時代のシール、裏の粘着剤が経年変化で剥がれるんだよね(苦笑)出っ張りをカッターで上手く削ぎ落とし、エポキシ塗料で再塗装すれば「再生」3ピースから進化して34年前(1983年頃)に登場したマルチピースロッド。"ORVIS Tight Loop Rod"...赤ラベルが貼られたアルミケースも懐かしい。あら?ラベルには8ft.4pc.#7と印字されている(苦笑)「アメリカで友人に買ってきてもらったんだけど、え~#7なんか頼んでないよー」と驚いたのも「ご愛嬌」中身は#4タイトループに間違いない。ケースの凹みも含め、今や楽しい思い出だね...(笑)
同じ時代のORVIS Rod Varnish(もう使えませんが・苦笑)"Perfection"のスネークガイドと、ストリッピングガイド ACS#10が使われている。

2017年7月24日月曜日

Countryside

土曜日の昼過ぎから降り出した雨は時折「ドォーっ」と雨足を強め、昨夜まで続いた。今朝の稗貫川・亀ケ森大橋を覗くと支流からの水も合わせ「増水」...22年前にこの土手スレスレまで水位が上がったのを見たことがあるので、こんなモンだったかの感在り(いやいや、凄い水量ですが・苦笑)雫石、松川、中津、梁川、稗貫など数多くの主要河川・支流が合流する北上川は溢れそうな勢いで流れているらしい...
稗貫川・新川原田橋より上流を望む....
県北や秋田に近い雫石、沢内も凄かったみたい...

2017年7月23日日曜日

mini Lathe

Lathe 旋盤...夕方、釣りに行こうかと考えていたが余りにも「暑い」ので懸案事項に手をつけた。ミニ・レースの周りを片付け、掃除(苦笑)あれ?「突っ切りバイト」ってどんな形だっけ?あ、そうだこの手のプロ(K)にメールして図解をして貰おう。双頭グラインダーで「その形」に削り出しホルダーに装着。ニッケルのパイプ(4.25mm~6.50mmを在庫)を探し出し、先ずは内径 5.50mmパイプを2mm幅に切り出す...
そう、作ったのはフェルール・クラスプferrule clasp。"Diamondback Blanks"のお持ち込み製作予定がありその下準備。各ブランクスの長さ太さが異なるので0.25mmピッチで用意しておかねばいけない...かな?

2017年7月22日土曜日

remodeling

あ、壊す前の画像を撮るの忘れていた(苦笑)"ORVIS Superfine Glass"メーカー完成品の改造remodelingを依頼された。コルクはペンチで剥がし壊したが、ガチガチに接着された細身のアルミ・アップロック・シート金具は壊すことなく外せたので保管(再利用も可能)
オリジナルのグリップ+シート長さは245mmだったが、短め220mmパンプキンとのご要望。露出する部分の下地をキレイにお化粧(笑)グリップ廻りだけの改造なのでバット部からの作業。オービス・グラスの場合、素材自体がオリーブ色なので作業は比較的「楽」である。7フィート#3、3pc.の改造はリング&リングで何本かやったが、P&Rは初めて。この選択も「あり」だと思います...

2017年7月21日金曜日

ink blue

リールシートまちで遅延していた「Diamondback Glass 3pc.Rod」完成。お客様持ち込みのインクブルーで染められたシートがミッドナイトブルーのブランクと拵えに映える。コートランド社製ブランク、NCA在庫ラストワン。右の「Diamondback Glass Rod」6フィート#3、2ピース も最後の一本。完成状態でDBオリジナルの布袋とコーデュラケースが付き、あなたの「お買い上げ」をお待ちしております(笑)...お問合せ、購入ご希望の方は ncaflyfish@Gmail.com までメールを。

2017年7月20日木曜日

Flyfish (3)

上流、中流、下流とそれぞれ好きな場所に入る。ワタシは上流なので車で送り届けてもらうことに...辿り着くと川に濁りが入り始めている!遠い山の方向に暗雲が立ち込めており大雨が降った様子。下流までこの濁りが到達するには1~2時間はかかるだろうからその前に下流を釣ると言う「Dの論理」(笑)に従い、中流域に入ろうとしていたKをピックアップして大急ぎで下流域に移動。諦めない人たち(笑)
下流域はまだ澄んだ流れで釣りになる。「濁りの到達」まで、お時間の許す限りお楽しみください...(笑)

2017年7月19日水曜日

Flyfish (2)

去年8月の台風10号で壊滅した川を見に行った。峠越えのルートが崩落「全面通行止め」なので遠回り。当時のニュース映像や見に行った釣り人からの話は聞いていたが、実際目の当たりにすると声を失う...
この奥にある「農家」は無事だった様だが、このあたりを釣る時に利用した下流にいく裏道が削り取られていて、森の木や巨岩と共に護岸の構築物も全て流されていた。変貌した川を見つめていたKがヤマメを確認したが、とても心が痛み釣りをする状況では無かった。自然が壊したものは自然に再生するのを待つしかなかろう...
遠回りしたついでに沿岸を南下して大廻り、途中「豪雨」をあびながら再び内陸...梅花藻の渓へ...

2017年7月18日火曜日

Flyfish

大雨の秋田から転戦してきたOの話では「昨日、鯔(ボラ)の様なオオモノが増水時に何匹も堰堤を越えてました...」え~本当かよ「大法螺」じゃないの?(笑)朝までの雨も上がり「DとK」がやってきた。Oも加えて「噂の川」へ。暑いことは暑いのだが、風もあり何とかなるだろう~と入渓したのが10時。先鞭をつけたのはD。「俺、釣れないから」というがいつも一番最初に釣る気がする(苦笑)
一回目に掛けはぐれ、すぐにヒット。プリプリした魚体のヤマメだ...よしゃ!真っ昼間だろうがやる気がある魚は毛鉤を追う。
それぞれ好きな場所に入り夕方まで頑張る。左手が魚臭くなった(笑)

2017年7月17日月曜日

Before/ After (2)

承前...コルクグリップとシートのコルクフィラーをペンチで毟り取った後に残った黒アルミ金具三点は再利用可能。残念ながら、使用されていた黒アルミ・ワインディングチェックはニッパーで切り外すしかなかった。寸法を合わせて作ったグリップとリールシートを接着し、巻き上げる部分とシート接合部を削り加工し、グデブロッド社#5274 Chestnut糸をで巻き上げる。この「Superfine 2pc. Rod」2004年に登場した時にグリップ周りをみて「えっ?O殿ご乱心か?」と思った(苦笑)...NCAの頭の中では「オービス・スーパーファイン・グリップ」と言えば、40数年前から美しく巻き上げた「カタチ」しか考えられない訳でして...(笑)

2017年7月16日日曜日

Before/ After

 ロッドケースに「オービス・SUP/ F、ウルトラファイン」と書かれたラベルがあり、サンディングされたブラウンカラーの2ピース。ちょっと前のシリーズだと思う。画像下はもっと前(40年前・笑)一時期登場していた3ピース・グラファイトTROUT。その後の、タイトループTight Loop、ゼファーZephyr(そよ風)やオスプレイOsprey(ミサゴ)など、マルチピース・シリーズの先鞭をつけたモデル。(現在のSuperfine は4pc.に)今回は「昔のファー&ファインの様な巻き上げグリップでD/L コルクフィラー・シートに...」のご希望にお応えする為、先ずはいつものペンチでコルクを壊すことから始める。「急いでいませんから」いやいやダメです!すぐやります!「猫に鰹節、NCAにオービス改造」(爆笑)

2017年7月15日土曜日

coating

エポキシ塗料を「重量比」で計り始めてから硬化の失敗が無くなった。以前は体積比を目視して配合していたが、気温や湿度に影響され「硬化不良」を生じるときがあった(苦笑)計量は0.1g単位で計れるクッキング用、台所用品。お菓子作りもロッド塗りも正確な「量」から(笑)
晴天高温の天気が続く日は硬化進行も早く、早朝から作業すれば夕方にはまた塗ることができ、作業効率が高まる。

2017年7月14日金曜日

countryside

"Kameglass 3pc.Rod"が完成したので採寸して、隣のバアちゃんに竿袋を頼みに行かなくてはならない。距離にして400メーターくらいだけど、もうこの時間で外を歩きたくない気温(苦笑)外で草刈や薪割りなんて冗談じゃないね。今日もまた「引き籠もり」作業をしよう。

2017年7月13日木曜日

Guides

 NCAでは主にフライロッド用ストリッピング・ガイドとして使用する「Hopkins & Holloway」ガイド。Bait Rodに使用される方もたまにあり揃えてみた。この英国 H&H社、スネーク・ガイドやシングルフットも出していて「American」(右巻き)と「British」(左巻き)の用意がある。右側通行、左側通行の分け方みたいで面白いが、左側通行の日本で何故かスネークガイドはアメリカン・ツイストの「右巻き」を使う(笑)

2017年7月12日水曜日

Workbench

都会の暑さとは違うけど、花巻空港で最高気温35℃!我が家の犬「キンちゃん」の顔も引きつり、余りにもハーハーいうので涼しい室内に緊急避難。空気が息苦しいほど熱せられ外に出たら倒れそう。釣りどころではない(苦笑)こういう時は工房にこもり、仕事に「熱中」に限る!いつまで続くんですかね~この晴天高温。東北は「梅雨」期のはずだが... おおっ、ここまで書いたら待望の「雨」が降ってきたぞ~~(笑)

2017年7月11日火曜日

Kit Bag (2)

1960年代の"Norm Thompson"Angler's Guide for fly fishermemカタログにも記載...このバッグのルーツはこんなところにある...かも知れない...
画像はどちらもオービス・ブランドで60年代の3ストラップと70年代後半の2ストラップ。細かい所の違いはショルダーベルトが革からウエブベルトに、サイドポケットのフラップが平物から厚みをカバーできる立体的な縫い方に改良されている。(この方法どこかで見たな~と思ったら日本のAH社のバッグ類が採用していた・笑)まぁ、こんな事ばかり調べて「悦に入る」ワタシ。「味のある」道具が少なくなった現在、皆さんも釣道具は自分の「気に入った」モノで揃えたい...でしょ?
1963年のWilliam Mill's & Sonや1978年のL.L.Beanにも同型が...(笑)

2017年7月10日月曜日

Kit Bag

頼んであった"ORVIS Deluxe Kit Bag Mini"が届いた。画像では見ていたものの、開梱して取り出したミニ・キットバッグをみて「感激」かれこれ40年近い時を経ているのに、まっさら、新品である。革ストラップに使用痕跡もなく、中に物をいれた気配もない。驚きのデッドストック...
15"long,6"wide,6"deep(381mmX152mmX152mm)とサイズも可愛い。以前から所有している3ストラップの"Medium"は510mmX152mmX228mmと大きく、リールやフライボックスの予備を運ぶものとして使用していたが「ミニ」は釣りに使えるかも~(嬉)...キミを探してました(笑)

2017年7月9日日曜日

DRY

梅雨の晴れ間、気温31℃。真夏のように暑い日(梅雨と言っても雨の日は少ない)一日中晴天の予報なので布団を干した。午前に表、午後に裏返し。取り込む段になり長細いムシがついているのに気がついた。ゲゲッ、とよく見ればカゲロウの「脱け殻」真っ昼間、ダンからスピナーになったのか~(苦笑)二本のテール、ボディ、レッグ、ウイングケースと見事に抜けている。乾燥しきった脱皮殻を壊さないようピンセットでつまみ上げ、縞々の胴体abdomenを見ながら毛鉤を巻いた。