2019年10月31日木曜日
Quadrate
本名はClarence William Carlson(1914-2002)だが "Sam"サム・カールソンと呼ばれる。カールソンといえば「四角竿」Quadrate Rod...ラングスの2008カタログに高値で売りに出ていた。彼のロッドを所有したことは無いが、1996年にNew hampshire州でお会いする機会を得た折に持参されたロッドを振らせてもらった(以前、ブログに書いた)その時、わたしも持ち込んだバンブーロッドを振って貰ったのだが、竿を継なぐときN/Sフェルールをみて『おお、ベイリー・ウッドBailey C.Woodのフェルールだね』と言って「鼻の脂」をオス・フェルールmale ferruleにつけ差し込んだ!人の脂は金属を酸化させるから駄目だと言われていたのに『これがいいんだよ』とさりげなく小鼻に擦りつけたので、ビックリ!!名を知られた「巨匠」に緊張していたが、飾らない好々爺でした(笑)
2019年10月30日水曜日
Catalog
Lang's Sporting Collectablesの「2008年」の古いオークションカタログが届いた。11年前開催されたオークションなので当然、入札は出来ない。パラパラと見ただけだがPh.D.Ernest George Schwiebert(1931-2005)「アーネスト・シュウィーバート博士」 の上質な趣味・嗜好を覗いた気分になった。時代的なこともあるが選択された彼の遺品はどれも素晴らしく「フライフィッシングにはアートの要素もあるのだ!」と改めて思う。
著作「TROUT」に掲載された彼の手による精緻でいて簡潔なイラストレーション原画は想像と情熱を持って「釣り人の世界」が描かれている...
遺品の「釣り道具」にもシュウィーバートの人となりが...
当時のカタログ販売価格は$45。じっくりと他のページも見なくては、なにせ345ページもあるからね。NCAにとっては大事な「資料」だ...(笑)
2019年10月29日火曜日
finesse
フィネスfinesse... 近頃、やたらと使われる言葉。技巧、テクニックtechniqueのことでしょ(笑)え?ガイド取り付け方向、逆じゃないの?と言われそうだが、RVガイドはフレームが前傾していてこれが正解なのだ「ベイトフィネススペックの第一チョークガイドはリバースフレーム設計...」とある。昔、T&Tがフライロッドで三本ブリッジのストリッピングガイドを逆さま(一本足がグリップ側に)取り付けていた。ラインがフレームに当たらないので「なるほど~」と真似してやったが何だかバランスが悪い(苦笑)お客様からも「これ逆じゃない?」といわれ説明を繰り返していたが、面倒なのでやめてしまった...(笑)
2019年10月28日月曜日
Knife
ケビンKevinから送られてきた画像は、豆絞りの手ぬぐいをバックにした「肥後守」今でも多くの愛好者がいて、コレクターもいる。ケビンも大好き。いや~好きな人は好きなんだな~肥後守は1890年代に誕生した「日本のフォールディング・ナイフ」昔から変わらない形と機能。肥後というから♪肥後、熊本さ♪と思いきや、兵庫県三木市が製造地らしい。現在では「永尾駒」一社で作られている。子供の頃、初めて手にした「刃物」で竹ひごや鉛筆削りをした。ただ刃のロック機能が無く「チキリ」尾と言われる突起を押さえて使用しなくてはならない。たまに戻り刃で指を切ったことを思い出した(苦笑)...調べてみると興味深く、九州・熊本に多く出荷したのでこの名称になったとも言われる(諸説あり)...「伝統ある日本のナイフ」
フランスの肥後守とも言われるラギオールLaguioleやスイス・アーミーナイフには「ロック機能」があり、より安全(笑)
2019年10月27日日曜日
Bookshelf
『アーネスト・シュウィーバートErnest George Schwiebert(1931-2005)は1931年(昭和6年)6月5日シカゴ生まれ。建築家で高名な釣り人でもある。彼は幼少期を中西部で過ごして釣りに対する「情熱」を養い、フライフィッシングの芸術と科学を学ぶ者と自称して生涯に渡り学術的な貢献をした。建築の歴史と哲学の博士でもある...』とWikipediaにあった。TUやFFFの設立や運営にも関わった偉大なフライフィシャーとして知られFF関連の著作も多く、釣り人のバイブルと言われる「TROUT」も彼の力作だ。先日、群馬前橋「カーティスクリーク」のHPを覗いていたら彼の釣りの世界の遺品を掲載した「Lang's オークションカタログ2008」が売りに出ていた。夜メールをしたが返信を待ちきれずに翌朝、C.C店主に電話を入れて購入した。楽しみだな~早く来ないかなぁ~(笑)
2019年10月26日土曜日
Workbench
昨日の夕方16:00頃から降り出した雨は今朝まで続いていた「大雨」を心配していたが亀ヶ森では沢や川の増水もなく、雨雲レーダーを見ると強い雨は北東に去っていった。岩手県北、沿岸では10月になって三週連続の大雨でたっぷり水を含んだ地盤が緩み、またも災害...Bamboo Casting Rod製作のご注文から、時間が掛かっちゃったけど、ガイドも揃ったので作り始めることに...雨だれがメトロノームの様なリズムを刻む(笑)
2019年10月25日金曜日
Stormy Kromer
「ロッド仕様」のメモ、イラスト脇に注文主DHの似顔絵を描いていて、気になりだしたのは彼が被っている「Stormy Kromer 1903」ストーミー・クローマーのキャップCap(笑)確かワックスド・コットンのフィールドタンFiled Tan色だったよな。冬から早春に被るで暖かいオリジナル(フェルト製)は持っているけど、雨よけにもなるWaxed Cottonは釣りにいいかも。すぐ「刺激」されてネットで探したが国内には無く、結局SK社のHPを隅々まで読んで帽子サイズと色選び。現在手持ちのOriginal Stormyのサイズは約57cm。コットンだと雨に濡れ縮むことを考慮し、その上の7-3/8(約58cm)がベストなのか?おっ、米国ミシガン州からまとめて取れば国際送料を友人たちとシェアして、国内の送料より安く送ってもらえる。釣友に連絡したら「帽子は沢山あってもう要らないと思いつつ、こんな帽子を見ると欲しくなる...」と言っていた...(笑)
2019年10月24日木曜日
River Trip
このブログの熱心な読者であるダンDanは弟のケビンKevinと一緒にペンシルベニア州クラリオン川Clarion Riverをオービス公認ガイド、ダモン・ニューファーDamon Newpherの操船とガイドで下りながら釣りをしたそうだ。急峻な流れ、フリーストーンの多い日本の川とは異なり「平たく」流れていますね~先週末の話だから、きっとニンフの釣りと思うが、こんなフラットでドライフライのハイシーズンにブラウンとレインボーを相手にするのは楽しいだろうな~
2019年10月23日水曜日
Angler's mail
『私も十和田湖に行って来ました~初釣行でしたが天気にも恵まれ、知人の案内のおかげで釣果もまずまずでした。たまに40センチを超えるオスが釣れると言うので大きめのネットを持って行きましたが、今回の最大は26センチ。竿とリールが魚と一緒に入ってしまいます(笑)使用ロッドは、NCAサンズ・パラグラフ8'6"#4で、釣り方はルースニング。ロールキャストで目の前のカケアガリを狙うので、風が無ければ7フィート台の#3でも大丈夫とのことでした。ポイントは木が張り出している所も多く、長い渓流エサ釣り用の竿などは使いづらいので、たたんで魚を取り込んでいる人もいました。40センチアップの背っ張りのオスを2匹もキープしているルアーマンがいました。知人の話では、刺身でも美味いとのことでしたが塩焼きで美味しくいただきました。十和田湖に棲むという龍神様とヒメマスの親、和井内貞行さんに感謝したいと思います...』と早速、フライ釣師から報告あり(笑)ヒメマスはサケ目サケ科の淡水魚の一種で、湖沼残留型のものを指し、1904年(明治37年)北海道庁水産課職員により命名された。アイヌ語では薄いkapar魚cepでカパチェプkapar-cepと呼ばれ、道内では短く「チップ」とも言われる...
2019年10月22日火曜日
Imagination
青森・十和田湖の姫鱒釣り解禁は10月1日から。日曜日に行ったルアー釣師からオス、メスを5匹もらった。メスは抱卵していて申し訳ない気持ちで、腹を裂き塩をして「塩焼き」でいただく。これも頂き物の静岡・島田の清酒「大井川」甘口に合うね~ヒメマスは「海に降りない紅鮭」とも言われ、ヤマメとはまるで味が違う。十和田の姫鱒と聞くと少年の頃読んだ物語、湖養殖業の先駆者「和井内貞行」(1858~1922年)を思いだす。苦労を重ね1903年(明治36年)に放流し1905年に成魚回遊をみたという話だ。その末裔をいただいていると思うと、一層美味しいのである(笑)...CTSブランク待ちのロッド、忘れないように絵を描いてグリップ、シートを削り出すあいだ「十和田湖」に思いを馳せる...
2019年10月21日月曜日
Grip
送られてきたSpin Rodの改造。グリップをFuji Speed Gripに交換する。付いているコルクグリップを剥けば済むかな?と思っていたけど、寸法を合わせてみたらリールシートまで壊す「大手術」(苦笑)現在は作られていないらしいが、このスピード・グリップはよくできていてスピンリールを滑り込ませ装着するとフット部が樹脂でカバーされ金属の冷たさを感じさせない、プラスチック樹脂製の傑作だ(笑)made in Japan...今じゃこういう「遊び心」のある釣具製造の継承ができなくなった。
2019年10月20日日曜日
Aotearoa
マオリ語でアオテアロアAotearoa 「白く長い雲のたなびく地」...1640年代、探検者のオランダ人が付けた土地名はNova Zeelandia。英語でNew Sealand「新しい海の土地」と呼ばれたらしい...9ft.Graphite#5番ラインの7ピース。仕舞込み寸法460mm。北半球の本邦とは季節が真逆の南半球NZ釣行での活躍を「祈願」して...(笑)
2019年10月19日土曜日
Lathe work
アップロックU/L金具のエンドキャップを「Aコーン」にというリクエストがあって「旋盤作業」Lathe work...え~そもそもこのパーツはD/Lのポケット用に作ったものなので約1.8mm太くて金具に収まらない。あ~そうだ削ればいいんだ。径を測り合わせながら切削。旋盤ってなんて便利なんでしょ、あっという間に出来ちゃった(笑)
エンドに「Aコーン・キャップ」を装着すると...「気分」でしょ。
2019年10月18日金曜日
enthusiast
CTS Glass Blanksが入荷してくるのはまだまだ先のことだけど、打ち合わせたパーツを揃える。ブランク・カラーはTea Brown、シートは N/S Up リング・スライドバンド黒染にウッドを使ったエンドキャップ。グリップは135mm長さで10mmの傾斜を持ったストレート。スレッドはグデブロッド社 #5274 栗色 、ストリッピングにはミルドラム社SRMC#8とフライフィッシング熱中家enthusiast「エンスー」好みの仕様で製作。シートは旧ハーディ社(Bros.)フェザーウェイトのフット厚に合わせる。
2019年10月17日木曜日
select (2)
ブランク色がクリア・グリーンだと単純に緑の糸を選びがちだが、ご指示はブラウン系。3種類の「茶系」スレッドを試し巻きして選んだのはGudebrod #541 Medium Brown。ほ~渋い!黒やこげ茶はあったが、この色はやったことが無かったな~いや、勉強になりました(笑)飾り巻きもグリップ上とトップ下のスパイラル・ラップのみとシンプル。そう言えばGLASTECH/Dennis Franke流の「さりげなさ」がお好みでしたね...
2019年10月16日水曜日
select
UTさんの「選択」selectはいつもシンプルでいて渋い...グラファイト7ピース・ロッドの仕様は悩み抜かれて決定。ご指定のガイドやリールシート、グリップを揃え、再度メールを熟読して製作のイメージを固める。9ft.#5なのでU/Lシートを選ばれた。掌が小さめと言われるので若干、細めのフィッシュテール。受け金具を埋め込む穴の印をつけてリューターで掘る。バット側にスレッドを試し巻きして糸色を選ぶ...
2019年10月15日火曜日
Bookshelf
本棚から「フライ・キャスティング」ジム・グリーン著、ティムコ訳(1972年刊)原書は「FLY CASTING...FROM THE BEGINNING」1971年Fenwick Book)を持ち出し、パラパラとめくっていたら古い写真が挟まれていた。今じゃベースボール・キャップ一辺倒だけどこの当時はハットを愛用していたんだ。まだ新しいルイス・クリークのオイルド・ジャケットにアングラーズハウスのウエーダー、ウェインブレナーのウェーディング・シューズにカワダ・ネット...この流れは猿ヶ石川だな。髭も黒いや~小冊子には1974年4月22日、学芸大ウチダにて購入と書いてある。出したついでに読み返してみるか...(笑)
2019年10月14日月曜日
Flycasting
「カーナビで探して来ても入口がわからなくて...」と若いカップルが来訪。そうだよね看板といえば小さな新聞受けだけだし(笑)「フライの道具一式を貰い、Youtube見ながらキャスティングの練習をしたんだけど難しくて...」いやいや、腕の動かし方が初めての「所作」だから難しく感じるだけで、ロッド長さの倍投げられれば魚は釣れるなどと言いながら外でキャスティング指導。15分もすればラインは(美しい?)軌跡を描き始めた。「実際に教わると違いますね~今年、ルアーで尺イワナを釣りましたが、フライも楽しそうです」そうだよ~教えるから、さぁ、フライフィッシングを始めよう!...(笑)
2019年10月13日日曜日
Gift
青森・八戸から雨の中、台風襲来前の八戸道~東北道を走ってロッドを取りに来た方がいた。おみやげに名物「八戸煎餅汁」セットを頂いた。座る間もなく郵パックで「舞茸」の入ったダンボールが到着。毎年、この時期にいただいているが、岩手県産のキノコ類の収穫量は例年の1/3だとかニュースで言っていた。そんな状況でも確実に収穫する秘密の場所があるんですね~開封すると「天然マイタケ」特有の強い香りが部屋中に漂う。煎餅汁に入れて食べてみようか(笑)ごちそうさま・・
2019年10月12日土曜日
Glass
「やっぱ、そこかい!」の声が聞こえる(笑)CTSグラス7'0"#3 3pc.のSPCカラーは「巻糸色」を悩みながら行き着いたところは「Red Wrap」あと三つガイドを取り付ければ...というところで止まった。130mm長さは良いとしても「先丸シガー」か「先細シガー」かグリップのシェープが気になり始めたのだ(苦笑)ま、後でも削れるし巻きを進めよう...
2019年10月11日金曜日
Step down
「嵐の前の静けさ」か?気温14℃、湿度66%、気圧925hPaの台風19号が日本を縦断して岩手に達するのは13日と予想されるが、前のりの様な灰色の雲に覆われている11日の朝...話は代わりバンブーロッドのジョイントに使うStep Down N/SフェルールFerruleのこと。英和辞書を引いてみると「降圧」とある(笑)オス側は2段の太さでジョイントした時に「細身」に仕上げられる。このスタイルは多くのメーカーで古くから使われていてORVISと比べE.F.PAYNEの方が長めなのは画像の通りで、ジョイント部分に掛かる「圧力」を分散しようとした意図を感じる。竹の加工がストレートで済むスーパースイス・フェルールの登場以来、竹を二段に加工して打ち込む手間のかかる「ステップダウン」フェルールを付けるバンブーロッドは少なくなったように思う...
2019年10月10日木曜日
CTS
残念ながらCTSグラス・ブランクはカスタム・オダー出来る6'6"と7'0"は3ピース・モデルしかなく4ピースは7'6"以上から...以前、問い合わせをしたことがあるのだが、デキマセンの回答(苦笑)濃い目のグレーは703に塗られたSPC/Spaceという色で明るめは763のSMK/Smoke色。ラッピング・カラーを派手目にするか、おとなしく渋めにするかはアナタ次第...来シーズンこそ「日本の渓流」でCTS/unidirectional S-glassを使いませんか?ブランク発注からロッドになるまで約3ヶ月以上かかるので時間的余裕を持ってNCAにお問い合わせください...
2019年10月9日水曜日
BTC
NCA/BTC(Bamboo Trout Casting Rod)は長さ5ft./5.6ft./6ft.が標準だが竹素材はカーボンやグラスと異なり多少の寸法の融通がきく。今回は短めの4.8ft.をご希望なので「切り寸を計算」をする。1フィートは12インチだから4X12+8=56inch.X2.5=140cmがロッドの総長。仕舞込み寸法が合うように採寸したあと、N/Sフェルールを打ち込む...
2019年10月8日火曜日
Woodn' Stream
Weinbrenner #4025
倉庫を整理していたら出てきたWeinbrenner ウェーディング・シューズ...画像上は#4025でサイズ#7のみ。画像下は#4200でサイズは#6のみとシューサイズが偏って残っていた。女性や若年層でサイズがあえば安価「大放出」...Good Year スタッドソールの#7037 size:6とsize:7もあり...
ncaflyfish@Gmail.comまでお問い合わせを...
2019年10月7日月曜日
Two Color
NCAが使うアルミのフラリールシート金具は二色あって、鍍金Anodizedの「ブライト・クリア」(画像上)と「シャンパン・ゴールド」(画像下)鍍金(メッキ)屋さんはシャンパンゴールドのことを洋白色、クリアは白といっていた(笑)どちらも基本形は同じで、ロッドの雰囲気により使い分ける。オスネジ部分をスレッドといい、このタイプは固着しにくいラウンドスレッドRound Threadsのネジ山にDiamond Knurled(クロスローレット)の滑り止めを持つたフーデッド・ロック・ナットでリールフットを固定する。ポケット金具を替えればD/LとU/Lに対応する。Aコーン・バットキャップは「クリア」のみ...
2019年10月6日日曜日
Workbench
5時前に一度起きて外の温度計をみたら気温は14℃、湿度65%、細かい雨が降っていた。秋が進んでいる。ディッピング用塗料が入ったパイブを温めるスイッチを入れたあと、メールをチェックしてからバンブーにN/Sフェルールを打ち込もうと出したものもそのまま「二度寝」してしまい気が付けばこの時間...エポキシ接着剤は90分で硬化開始、実用強度に達するのは10時間前後の「Slow Qure」...こちらもSlow Startだ(笑)
2019年10月5日土曜日
specification
米国のブログ読者であるDHとロッド仕様についてメールのやり取りをしている...『あの赤みのある木はブライヤー?』そうBRIAR日本名はエンジュ。漢字だと木へんに鬼の「槐」『Aコーンをつけられる?』勿論、ダウンロックならば問題なし...彼の言うところによればブランクは『Root Beer colorのFisher GT-40 Graphite 』ルートビア色だとちょつと赤みがかったクリア・ブラウン。また懐かしいブランクだ(笑)『アメリカでも数が少なくなって探すのが難しくなった...この8'6"#5-4pc.があればどの川でも使えるからね』とも。リールシートは決まった様なのでグリップ・スタイルを提案する。手は小さい?大きい?6-1/4"(160mm)のシガーなんていかが?まぁ簡単な「仕様」specificationをお知らせいただければ、全てあなたの「お好み」に添ったカタチで製作...(笑)
2019年10月4日金曜日
Bamboo
喜楽釣具は大正6年(1917年)喜多村七郎によって創業されて以来三代に渡り続き、12年前に惜しまれながら「廃業」創業当時は和竿の工房だったが、火を入れることにより「変成」する竹繊維に注目し、日本のバンブーロッドの草分け多田一松(丑松)から六角竿の製造技術を伝授され「竹の六角竿」を製造を始めたと聞く。戦後、進駐軍相手に「土産物」コンビネーションロッド(グリップの差し替えでルアー、フライロッドになる)を売り出して大当たり。二代目は「一種の騒動だったね。納品の日時を知らせおくと米軍購買局の大型トラックが工場に横付けで...」と懐述。当時まだ世間に出回っていないコーラも基地Baseの中で「なんか薬臭~い」と思いながら飲んだそうだ(笑)当初、鹿児島の和竹で作られた「六角竿」も三代目の時代に中国・広東省Kwangtung「トンキン・バンブー」素材でルアー&フライ竿を展開。天安門事件(1989年6月)で貿易が途切れるまで竹を直輸入していた(以後は米国NJ州Charles H.Demarest社から遥々、大迂回で調達)
KIRAKU Tonkin Bamboo Rod 最終モデル702と763、各一本。どちらも¥75,900のところ¥55,000(布袋・アルミケース付き・税込)+送料でご提供いたします。あれ?造りがNCAぽいって...(笑)
2019年10月3日木曜日
Woods
リールシートのウッド・インサート、スペーサーとも呼ばれる。シート金具に合わせて木を削り出し、下地を作ってから塗装。塗っては磨き、塗っては磨く繰り返し(笑)少しまとめてやらないと効率が悪い。最初は筆で染み込ませるように塗るが、最終的には指の腹に塗料をつけて塗ると「刷毛目」がでない。艶、平滑さなど納得するまで作業を続ける。
2019年10月2日水曜日
A-corn
嬉しいことにA-cornバットキャップを好まれる方が増加。オシャレでしょ?今時これを付けているロッドはNCAしかないだろうと言える(笑)あの時はこんなにいらないよーと思ったが、製造してくれた工場も「廃業」してしまい二度手に入らない「やってて良かった」Aコーン。プロトタイプをK製作所で作ってもらい、HLLの現物を「壊さないで」と渡して製作...『マーキス#5を付けた時にシートチェックからロックカラーまで12mm。アルキュオンを付けたら13mmに...』とのご指示があってノギスで測りながらコルクフィラーを調整。時代やリールメーカーの違いで変わるフットの「厚み」「長さ」にはいつも悩まされる。
2019年10月1日火曜日
McFarland
『仕様は先日のブログ写真にあった左端のタイプのスクリューダウンロックでお願いします。Aコーン付きで。シート素材はコルクまたはライトカラーのウッドがあればそちらで。グリップは135mm、22mm径の先細りシガータイプ。ラッピングカラーは、黄土色っぽい感じで、単色。ゴールドでも似た感じになるのでしょうか?ストリッピングガイドはベルマータイプ。フックキーパーはリングではなくU字タイプで...』ここまで仕様を決めていただけるとありがたい。手持ちのイエローグラスで「文章をカタチ」にしてみる。グリップは本番ブランクに接着後、HLL先細シガー型に削り込む。ご注文はMcFarland Yellowglass、スピゴットフェルールの「スプルース・クリーク」ブランクの到着まち...マクファーランド・グラスのご用命はNCAへ...
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