2019年2月9日土曜日

Curiosity

「ANGLING IN JAPAN」を読み進めるとFishing Tackleの項に「Warm Gut(Tegusu)」が出てくる。80年前の中国や台湾で採取できた「特殊な野生の虫」がつくる繭cocoonから産出する絹糸をお酢につけて...この方法、どこかで読んだぞと「毛鉤釣教壇」金子正勝(昭和16年・釣之研究社刊。昭和54年アテネ書房により復刻)を持ち出すとありました(笑)道糸(フライライン)もシルクラインの時代、先糸(リーダー)もテーパーをつけたテグス(シルク)を使っていた。「サキイトの長さは五尺から、十二尺まで...全体が同じ太さであるよりもテーパーになっている程投射能率がよい...」テーパーテグスの作り方「蛾の幼虫で繭を造るものならば大概のものでよいが、大きさの点からいってヤママイ(山繭)類が適当。この幼虫を探して来て桑の葉等で飼養する。繭を作りはじめる頃を見計って幼虫の背中をナイフで縦に切り、之を酢と塩と水の溶液に暫く漬けて置き上から覗いてみて、絹糸袋の色が特殊な白色になったならば...」(うへっ!)とあった。ま、ここは好奇心Curiosityだけにして置こう。ナイロンやフロロなどが発明され進化した時代にフライフィッシングを楽しめる「幸せ」を感じる...(笑)

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