2025年2月28日金曜日
Glas-Pak
かつてのHardyロッドにはフィートと共にセンチメートルでの表示がある。例えばスマグラー8ft.では【245cm】と手書き記入されてる。1フィートは30.48cmだから、8ft.は243.84cm、ザクッと245cmで良しとしよう(笑)「メートル法」を採用している日本では馴染みのある寸法表示である。しかしフィートでの表示にすっかり慣れてしまったFFMにはセンチの方がピンと来ないかも。nca/Glas-PakはKameglassシリーズで、同様の煉瓦色blickカラーに塗装される。古いフィリプソンの色だ。ストッカーをガサゴソと探すと7'3"(225cm)5pc.と8'(245cm)4pc.のブランクスを見付けた...勿論、製作して販売中です。
2025年2月27日木曜日
ath design
オランダの工業デザイナー、アリ・ハートAri T. Hartはモダンなデザインのフライリールで知られていて、NY/MoMaにも彼のデザインしたフライリールが永久保存されている。1990年代に東京・新富町「マッキーズ・クリーク」でも取り扱ったことがある。奇才アリ・ハートはリールのみに留まらず、ウオッチ型のグリス入れやティペットディスペンサーもデザインして販売していた...
ディスペンサーは5枚の薄いスプールが内蔵され、細い引き出し口からティペットを引っ張り出して使用する。軸にはストッパーになるゴム製のパイプと金属製のワッシャーが配され、細かいところまで気配りされているのに驚く。W70mm X H70mm X D18mm、重量107g...
Ari T Hart (1934-2021)
2025年2月26日水曜日
Dispenser
「roberto pragliola」tippet dispenserティペット・ディスペンサー...
直径は94mm、厚み13mm、重量約72gのブラウンアルマイト処理されたアルミ製で5つの小さなスプールに各サイズのティペットを収納する、糸の出具合はステンレスのワッシャーを外ナットの締めつけで調整する。また、このワッシャーのギザギザはティペット・カッターにもなる。Patent-Made in Italy...購入したのは50年前。当時は世界中からFF関連グッズが本邦に輸入されていた。まだあるのか知らん...
考案者のロベルト・プラリオーラRoberto Pragliola先生...
2025年2月25日火曜日
Tippet
Tippetを如何に持ち歩くか、それが問題だ(笑)今みたいに巻いてあるスプールが重ねることが出来る前は、別の「専用スプール・ケース」に巻き替えて使った。古くはデニソンDennisonリーダーディスペンサーという6スプールが収納され、ラインカッターまで埋め込まれたプラスチック製のものがあったけど、プラスチックだからヒンジ部分が弱く、壊れてオシャカ。スプールがスタック出来る様に改良されてからは、ループ状のホルダーや棒状のスプールホルダーを使う機会が多くなった。たまに「味気ないな」と思う。フライフィッシングの道具って「カタチ」だからね...
2025年2月24日月曜日
Smuggler
Hardy Glass "Smuggler" 8ft.5pc.を弄っていて、そうだ「Glas-Pak 4」8ft.#4/5のブランクスで作ってみるか〜と思いついた。Smugglerスマグラーは「密輸者」の意で、密かに持ち歩く小継ぎ竿のはしりと言える。6回もワールド・トーナメント・キャスターとして優勝した、ジョン・タランティーノJon Tarantino(ハーディ・JETグラスロッドの開発者)のファイバーグラス・ロッドには7ft.4pc.があって、コチラは「バックパッカー」Backpackerというネーミングであった。魚を釣るために、携行の利便も求め「釣り人は考える」...(笑)
Norm Thompson "Angler's Guide" for fly fisheren カタログより...
2025年2月23日日曜日
Source
Cross Rodに付けられたThread-Lock Reel Seatは1927年2月15日に特許登録patentedされている。これが「ジョーダン・シート」の源流source。ウエスがオービスに移籍した後にスペーサーをウッドやコルクにして使用され、ウエス・ジョーダンスタイルとも言われる。当初はシングルのカラーだったが、のちに改良されネジ部とセパレートされた。他にも細かいところでは、上から2番目のロッドに見られるようにエンドキャップ部のフードに別リングが挿入され、剛性を保つ構造となった...
Wesley Dorrell Jordan (1894-1975)
2025年2月22日土曜日
the Ferguson
東京・神田錦町(この地名の響きが素敵・笑)のLure Fishin Shop「ヤマグチヤ」(株)YFCからの依頼でルアーロッド用脱着式グリップを試作。流行りだそうだけど「フライロッド屋ですが...」「いえいえ、そのセンスが必要なので...」と言われ、コネット部品を送ってもらい試行。リールシートは#4ファーガソンFergusonと決めてあったので、それを持ち出した。このシート金具自体が少し太目の「スピニング用」として作られたが、NCAでは11ft.を越えるスイッチロッド等にも使用している。近頃は使うことも無かったけど「再登板」...
2025年2月21日金曜日
Fly Tying Tool
FMと刻印されたマタレリFrank Matarelliのボビンホルダー、ループ・ツィザー、ウイップ・フィニシャーである。釣具屋に行って「手ぶら」で帰るのも何なので「小物」を購入していたらこの数に...ウィップフィニシャーWip Finisherに至っては「未使用」解説付きのモノまである。大型のもあったはずなのだが、見当たらない。未だ売ってるのかと「検索」すると、何ということでしょう新古で¥30,000!中古でも¥15,000!!もう製造されていない「希少品」だから?こんな事になるならもっと買っておけば良かったかな〜(苦笑)1980年のカタログに掲載されている価格は$4.95(1982年10月のドル円は278円台)だから¥1,400〜1,500くらい...手に馴染んだ毛鉤巻きの「道具」
2025年2月20日木曜日
Superfine
ORVIS "TIPPET"7'6"#3の改造が完了。リールシートを温存するために、バットセクションにあったガイド2つとフックキーパーを外して、旋盤に咥えられるようにしてからの作業。155mm長さのグリップを145mmにして「巻き上げ」加工。ブランクにシルクスクリーンで入れられた(XX95)の番号が1995年製造を表す。1900年代になり「デュアル・リング」が黒アルミになっている。スーパーファインSuperfineロッドはやっぱり巻き上げが「気分」もあがる...
2025年2月19日水曜日
It's too Late
1993年のORVISカタログに「ロッドビルディング・キット」のページがあり、ブランクのリストやパーツが掲載されている。1980年代に何本かブランクを購入してロッドを作ったことはあるが、これほど長い付き合いになるとは想像すらしなかった。HLSやPM-10が出た頃には既に興味を失っている。Superfine Action (S)と書かれているブランクスなら、欲しいところだ。今になって興味が湧いているけど、♪It's too lateとキャロル・キングCarole Kingも唄っている ...(笑)
2025年2月18日火曜日
The Tippet
『アクションは気に入ってるんですけどね...』とおずおずと差し出されたのは、30年前に並行輸入店から通販購入したロッド。受け取ったのはグリップが想像と違い「巻き上げじゃない!」で失望。一度嫌になれば出番も少なく、殆ど使われていないOrvis TIPPET 7-1/2".#3番。よく見ると、スレッドの巻き幅や使われている塗料もオリジナルと異なる。妙なシリアルNo.が手書きされてはいるものの、ブランクやパーツは紛れなく「オービス」はは〜ん、当時販売されていた「Kit」を国内で組み上げたモノだな。どうせなら、みんなの好きな「巻き上げ」までやれば良かったのにね...
NCAで巻き上げの「ティペット・ロッド」に変身させます。155mmのグリップも長いな〜直しちゃおうかな...(笑)
2025年2月17日月曜日
angler's mail
『出かけなければならなかった!地元の水路、小さな都市公園に行って少しキャスティングしたけど、魚はいなかった。みんな隠れている。NCA製作のウィステリア・ ロッドを持って出かけた。キャスティングに最高のロッドだ!!! 写真撮影もした。』とメールが...ロッドは昨年7月に作ったShimomura Rod Worksの6034-6pc.ブランクを使い、藤の花「Wiseria」をイメージしたスレッドワーク。北半球のどこにでも「待てない」釣り人がいる...(笑)
このロッドには、 KHAN reel (sometimes a WILLOW (same company reel) from Korea.を合わせたそうだ...
2025年2月16日日曜日
McFarland
ご希望のGolden Brownに塗装したMcFarland "Spruce Creek"705-3pc.ロッド。「赤い竿袋あります?あの色みると、気合が入るので...」と言われた。燃える闘牛か?!と思いながら、昔使っていた「赤袋」を探し出した(笑)スレッドはAW805をメインにLt.Brownの飾り巻き、スペックの記入は「黒」で、かなり「渋味」good tasteを持つ作りとなった。
2025年2月15日土曜日
Struble
ストルーブル社Struble D-27/U-27がニッケルシルバーで登場したのが2004年。それから20年目に軽量なアルミ金具で登場。ncaではスペーサーウッドはチークとウォルナット材、シャンペンゴールドの金具をチョイス。これらも配送の混乱により「長い旅路」の末に到着した。来月に「入荷予定」の新しいグラスロッドに使うつもり...
同じパッケージで入荷したのは「S」ロゴマークのStruble Cap。こちら販売しております。お問い合わせは ncaflyfish@Gmail.com へ...
2025年2月14日金曜日
Rodmaker 24/7
Rodmaker 24/7の7'0"#3-4pc.も「黒文字」black letterで記入。ん〜渋い。昔、チャールス・ブロンソンが「ん〜マンダム」とTVCMで言っていたのを思い出した(古過ぎて、知らないか〜笑)グリップは魚雷型Topedo、金具はREC/NGMD。ミディアム・ブラウンのブランクに巻いたのはブラウンにブラック・ティッピングでHLL/Fibergalass風。シート金具を「黒染め」bluedするかどうかは思案中...あ、コレ販売します。お問い合わせは ncaflyfish@Gmail.com まで、どうぞ...
左、N/Sの金具。右はそれを黒染めbluedしたモノ...さて、どっち?
2025年2月13日木曜日
black letters
先日のHLL/806Fに記入されていた「黒文字」black letters、気に入ったので、もう少し明るいブラウンの7'0"#3番のブランクで使ってみる。お〜中々いいじゃないか〜と自賛(笑)ついでに703Fと長さ、番手も書く。FはFiberglassのエフだ。HLL/Golden Shadowのシリアルナンバーの最後に小文字の「g」が書かれているのは、9にも見えるけど、グラファイトのジーだと思う。重量の単位、グラムじゃないことは確かだ...
2025年2月12日水曜日
V-frame
古いOrvis Bambooのストリッピングガイドに使われているのは、V-frameと言われるMildrabide Carboloy ガイドである。品名はSRME。サイズ#8〜#40まであるから、多目的に使われたと思う。フライロッド に使うのは#8、#10くらいであろう。#8サイズが無くなったので、現在ミルドラムを扱うRECに同じ品番で頼んだら、全く異なるVフレーム・ガイドが送られて来た...(苦笑)
2025年2月11日火曜日
Spruce Creek
McFarland " Spruce Creek" 7'0"#5-3pc.はホワイトブランクで取り寄せて、ご指定のライトブラウンに塗装。いまは塗装も終わり乾燥中なのでその画像は無い。その間、使用するスレッドやパーツ類を準備しておく。7フィートで#5番ライン、何処で何を釣るかは何となくわかるね(笑)イングリッシュ・スタイルのシート金具に合わせるスペーサーウッドは「桑タイガー」と呼ばれる木の股に出現する木目の美しい希少材。ストリッピングガイドはMildrum/SRME #10、45年前に製造されたold newのガイドである。大事に取ってあるモノを使おう...
「仕様」は以前お作りした雰囲気でと...送って頂ければグリップの穴、埋めますと申し出たら、これも「味」なのでと言われた...(笑)
2025年2月10日月曜日
806F
「Make no mistake.these are not average glass rods by any means they are a fine- tuned , hight performans product.the fact is, a Leonard fiberglass rod many actually out-perform lesser quality...」(誤解しないでください。これらは決して平均的なグラスロッドではありません。
これらは微調整された高性能製品です。実際、レナードのグラスファイバー・グラスロッドは、品質の低いものよりも優れた性能を発揮します...)とHLLのカタログに書いてある。登場したのは1978年で次の年にはグラスロッド自体、カタログ落ちしている。ブラウン・シャフトにダークブラウン/ブラック・ティッピングと渋い配色で、ネームまで黒インクで書かれている。目を凝らさないと読めないじゃないか〜(笑)NCAで「修繕」した珍品の、HLL/model.806F.
2025年2月9日日曜日
Emerger (side-bag)
Emerger 出現する...原文はスペイン語だそうだ。フライフィッシャーにとっては、ニンフからイマージャーになり出現する水生昆虫を思い浮かべる(笑)NCAで取り寄せた3つ目。オーナーであり製作者のクリス・フリーマンChris Freemanの話では先日のncaブログを見た方が、直に取り寄せたらしい。アジアでもFFMが多い日本で、このバッグが4つしか売れていない事を不思議がっていた。真鍮金具や革の使い方は惚れ惚れする、美しい作りであるのに...nca推奨モデルは「Cache」で日本の釣りには充分なサイズ...
2025年2月8日土曜日
Countryside
早朝から県道43号(大迫ー東和線)を大型除雪車が行ったり来たりしている。昨夜、雪がまた降ってNCAも出動だ!何回目?(苦笑)県道を除雪してくれるのは良いけれど、ウチの入り口に雪の段差が残る。雪の埋もれた坂道に道を作りながら下へ...
HONDA SB690除雪機で進んで行くと、雪上に動物の足跡がそこら中にある。慣れたもので、家の周りも含めて車道づくりは約1時間半。こちらも行ったり来たりして排雪を繰り返し、道を広げていく...
新聞受け兼、NCAの看板まで到達。あ〜ここから見ると、やっぱり山中の住まいだな。南西から、また怪しい雪雲がやって来た...
2025年2月7日金曜日
Deluxe
マツコじゃ無いよオルビスだよ...デラックスDeluxe、意味は「贅沢な」(笑)ロッドシャフトに誇らしく記入されている。ガイド部の目痩せした塗装の様に「時代仕上げ」を採用した。7-1/2"でHDH(6)だけど、5番ダブルテーパーもいけそうである。北の大地で「もてはやされる」1960製のOrvis "Deluxe"。使用目的は彼の地にあり、かな?
2025年2月6日木曜日
Varnishing
修理したフェルール部と新しいコルクグリップ先端を「二重巻き」して、塗装varnishingする。今更、オルビスのインストラクションを読んでも役に立たない。同じなのは平筆square-tipped brushを使う事だろうか。「指先で塗っても良い」と書いてあるのには少し驚くけど、ハケむらが出ない理に叶った方法である。初心者向けに親切に解説されてはいる。NCAには今までの「経験」に基づく「技」があるので、軽く読み流す(笑)ロッド・レストアの場合いつも悩むのが、新品にする最終仕上げまでやるか、糸目が残る「時代仕上げ」にするかだ...
1980年代のOrvis Rod Building Kitについてきた解説書...
2025年2月5日水曜日
Restore
65年間の使用でフェルール内側の接着が痩せてダメになっていた。最初はオスだけかと思ったが、メスの方もダメだった。キコキコ鳴く原因はコレだ。この時代のフェルールは「ピン」が打たれており、先ずは黒染めbluedを剥がして作業。探り当てて抜いたけど中々外れなかった。オルビスのフェルールは切れ込み(セレーション)の無いモノで、口が六角に叩かれ接着・挿入されている厄介な代物。スレッドはダブルラップだが竹と金属の伸び率の差で、いずれ割れるのは仕方がない。なんとか修復して、再生させた。フェルール自体は十分にタイトなので、まだまだ使用に耐える...
次に段々皺々になったコルク・グリップとシートを交換する。アルミ製のデュアルリング(R&R)とバットプレートはそのまま使う事に...「技術と経験のNCA」...(笑)
2025年2月4日火曜日
impregnated
Orvisオービス社(発音はオルビスかな)が全てのバンブーロッドに樹脂を含浸impregnatedを採用したのは、1954年であるとMartin J.Keanの本「Classic Rods and Rodmakers」(1976年刊)に記されている。オービス といえばインプリのイメージしか無いけれど、第二次世界大戦後の1945年にはジョージ・ハルステッドGeorge Halsteadやピンキー・ギラムH.S.(Pinky) Gillumという熟練した職人も短い間だが、オルビス社に在籍していた...さて、今回修理するのはのOrvis "Deluxe"。1960年製の7-1/2" 2pc. 2oz.ライン指定はHDH、AFTMA表示だとDT6である。フェルールの不具合で、継いで振るとキコキコと鳴く...
2025年2月3日月曜日
McFarland
昨年9月にオーダーしたMcFarlandブランクスが4ヶ月掛かってようやく到着した。やはりUSPSによる配送問題もあった様だ。マイク・マクファーランドMike McFarlandも「おいそがし」で、早い方だと思う。届けば良し(笑)今回はHTのスペシャルオーダー、スプルースクリークSpruce Creek 7'0"#5/3pc.blanksが含まれている。7フィートで#5番って、何処で、どんな釣りに使うの?想いは募り、広がるグラスロッドでの釣り...
2025年2月2日日曜日
Project
HLL/model 806Fの塗装が完了し乾燥中にプロジェクトの準備をする。シートは新しくするけど、アップロックの受け金具(ポケット)は当時のモノをきれいにして再利用する。グリップサイズは165mm(6-1/2")のウェスタン・シガー。ガイドは以前使っていたスネークガイドだけど、トップとストリッピングは破損していたので新しくした。巻き糸はグデブロッドGudebrod #541 Med.Brownに#001 Blackのトリミングである。「綺麗になるロッド」好きですよね...(笑)
2025年2月1日土曜日
Steffen Brothers
2月になりましたね。あと27日もすれば..ということで、ステフェン・ブラザースSteffen Bros.ロッドのご紹介。少量しか作らないsamall batchグラスロッドなので、欲しい時に手にする事が出来ないブランクス。NCAの在庫も少なくなりました。間に合いますよ今シーズン「春の渓」からの使用に..ncaflyfish@Gmail.com までお問い合わせください。
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