2023年4月30日日曜日

Hatch

気温18℃、家の蝦夷ヤマザクラも満開になった。山は新緑へと衣替え。連休で川が混む前に出掛ける...
いつもの流れは「貸切」(笑)先日の雨で若干水量が多いけど、釣りにならない訳じゃない。11時過ぎから「虫」が出始めた。窓を開けた車の中にオナシカワゲラが紛れ込んでいた。全長で11mmくらい、フライをクラスターミッジからヘンリービル・スペシャル#16に結び直す。空を仰ぐと、コレがハッチhatchして上流に向かい飛んでいた。
読みが当たり「あたり毛鉤」はグズグズになりながらも良い仕事をしてくれる...
辿り着いた、プールではライズが始まり、イワナ、ヤマメの狂宴となる。イワナは毛鉤を追って何度も反転し、咥えに来る。小一時間で数を釣り、キリがない...
黄色いヒレを見せ、派手なライズを繰り返していた、このイワナを釣って終りに。川から帰り、この毛鉤を巻いたのは言うまでも無い(笑)

2023年4月29日土曜日

Classic

 使ったラッピング・スレッドはGudebrod "CLASSIC" 001/207といって、黒と黄色糸が撚られtwistている。昔は簡単に入手出来た糸も、米国の友人DHにも「確保」をお願いしたり、今となっては探すのも大変な糸である。CTS 370-3pc./Shineにこれを巻くと、オリーブかつ縞々になりクラシックな雰囲気を醸し出す。日本国内にあったClassic threadsは全て買い占めた...かも知れない(笑)

2023年4月28日金曜日

Vagabond

米国カリフォルニア州のTSと30通を超えるメールのやり取りの末、決まった「仕様」で作る905-7pc.。その名もVagabond放浪者...先端の広がったグリップと一体のシート。金具はREC/MBDのポケット&スライドバンドを使う。NCAの癖で、バットセクションから巻く。ここから始めると、ロッドが出来上がった時の「カタチ」を思い描けるのだ...
ストリッピングにはPerfect Agate/Red、スレッドはGudebrod #221スプリング・グリーンに#105オレンジの飾り巻き。過去ブログ写真の「紅葉」からインスパイアーされ、TSが選んだカラーリング...

2023年4月27日木曜日

angler's mail

島根に釣りに行った友人からメールが来た。ネットの中の魚は「コギ」イワナの亜種で中国地方の渓流に生息している。岩手のイワナと背中の虫食い斑が異なる。画像を見たら2匹いて、なぜ?と尋ねると「遡上できない大堰堤の下で釣ったコギを堰堤の上に持っていくために魚を生かして...」と返信あり。おお!「釣り人の鑑」
釣り旅の楽しみのひとつはご当地の食。旨そうな、名物「出雲そば」
出雲大社のお膝元、駅も寺社建築で旅愁を誘います...うわっ、画像に「漂う妖気」が写ってる!(笑)

2023年4月26日水曜日

Olive

CTS 376-4pc./Shineをオリーブ色のシルクスレッドで巻く。バックアップを取ってあるから、まだまだ巻ける(笑)すぐに物が手に入らない、田舎住まいの不便さは近頃は解消されたけど、途中でなくなると困るのでよく使うモノはバックアップbackupしておく。注文主とメールのやり取りをする度に、言い忘れた事が出て来る。こりゃ、何かの「指標」を打ち出さねば、で書いたのが昨日のブログ。早く使いたいだろうな〜と連休前には納品...オリーブ色olive color、渋くて素敵。

2023年4月25日火曜日

How to Order

『今回初めてお問い合わせさせて頂きます。現在、CTS社のグラスブランクのロッドが気になっておりまして、カスタムオーダーかNCAが手掛けているカスタムビルドをご依頼させて頂く場合についてご確認させて頂きたいです。検討しているのは「Quartz 376 4pc」で、CTSのサイトよりブランクカラー等は選択できるようですが、NCAでのビルディングではどのような点がカスタマイズ可能となりますでしょうか?もしスレッドやリールシート等もカスタマイズできる場合は選択肢から選択させていただくような形になりますでしょうか?また、ご依頼させて頂いた場合の価格(カスタマイズの内容にもよると思いますが)や納期の目安につきましてもご教示頂けますと幸いです。初めてで不明な点が多く、お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。』と、ご丁寧なメールが届いた...
NCAでロッドをお作りになる場合、お客様の「お好み」に添いたいので、特に決まりはありません。ココをこうしたい、あ〜したいと言っていただければ良いのです。しかし、簡単なオーダーまでの流れをお知らせしていなかったに気付いた...まず「ブランクを選ぶ→リールシートとグリップスタイル、長さを決める」「スレッドカラーを決める→飾巻がいるならば指定する」「ガイドをクロームかブラックで選ぶ。フックキーパーの有無」「記入ネームを左右どちら側に入れるか決める」「布袋・アルミケース が必要か決める」ざっと、こんな感じでオーダーして頂き、詳細はメールで打ち合わせ...ハイ!みなさん、ご唱和下さい「フライロッドはNCA!」(笑)

2023年4月24日月曜日

ultimately

最終的にultimatelyこの「仕様」となったParaGlass 703-2pc.NCA「趣味のロッド」(笑)なんだかんだとギョーム繁多。遠来の友人との釣りに合流できなかった。気温は上昇したのだが、風が強く吹いて体感温度は低い。ついでに「渇水」の情報。...送られて来た馴染みの流れの画像を見ると、えっ!コレあのプール?水面下にある筈の岩が現れる「大減水」こんな状況下だけど、ストーキングして屈み込んで...
この流れ特有のパーマークを持ち、透き通るような美しいヤマメを釣っている。ハイハイ、相変わらずキッチリと結果を出しますね〜
おっ、そうだ、連休で混み合う前に「あの渓」に行っておこうか...

2023年4月23日日曜日

Story

 IWANA REEL社から新しいフライリールがリリースされた。名称は「MINAMI REEL」日本のFFMならば、え?南?ってなに?と思うかもしれないが、開発者達が本邦「南アルプス国立公園」の川で釣りをした際に、その自然と岩魚に惚れ込み命名したと聞く。IWANA Reelが両軸受けに対し、アウトスプールの片持ち受けで、クラシカルな雰囲気を醸し出している。「若い釣り人にもクラシックを楽しんで貰いたい」と抑えられた価格で提供される。サイズは2-3/4"と3”の2種類...
カラーリングは3種類、シルバー、ブラック、モスグリーンからお好みの色を選ぶことができる...
お問い合わせ、ご注文は ncaflyfish@Gmail.com までどうぞ...

2023年4月22日土曜日

Onzu (ParaGlass)

1977年のFly Fisherman Mid-Season表紙をバックに1977年HLL風に作ったOnzu(ParaGlass)を撮影した。米国フロリダ州へ行く。え?フロリダって鱒釣れたっけ?と、尋ねたら画像が送られてきた...
『これらのブルーギル、オオクチバス、ピーコックバスは私のお気に入りのフロリダの魚です。年に一度、モンタナ州とウェストバージニア州、メリーランド州、またはメイン州のいずれかで釣りをして、トラウトを狙おうとしています』と言っていた...マーチンのリールが渋い!
S.W.Pはファイバーグラス・ロッド好きの様である(笑)画像は昨シーズンのグリーンリバーGreen River/ユタ州UtahでのRainbow Trout...

2023年4月21日金曜日

Applicator Jar

フライタイイングに使うヘッドセメントを入れておく「アプリケーター・ジャー」Renzetti applicator Jarである。何で5個もあるかって?趣味なんですよ、シュ・ミ(3個探して来てくれたMIにも笑われたっけ)古いのはニードルの持ち手が真鍮製でRenzettiと誇らしげに刻印されている。新しいのはアルミ丸棒に滑り止めのローレットが施されたが「味」が...中身はホームセンターでクリアラッカーを買って、継ぎ足し継ぎ足し使用。左右の二つは使っているけど、あとはヒヒヒッと眺め、楽しむ...(危ないか・笑)

2023年4月20日木曜日

Good News

懸案のPflueger Medalist用の交換パーツの件がようやく解決しそうである。「以前の会社ではもう手に入ら無くなったパーツを、新しい会社に作ってもらっています。長い間ご迷惑をおかけしており申し訳ありません。私もあなた達と同じようにそれらのパーツが欲しいので注文をしてあり、来月(5月)には入荷予定です。出来上がったら、お知らせします...」と言ってきた。パーツはフルーガー・メダリストの交換フットFoot(Wide1492-1/2〜1498。Narrow1492〜1496)とラッチカバーLatch Cover(共通部品)など。輸入販売価格は未定だが、これは「朗報」good news...稗貫川漁協「いわてぬぐい」(つがおか一孝さん・絵)は即納できます...(笑)

2023年4月19日水曜日

Discontinued

Gudebrodの#206ガーネットGarnetで巻こうと思っていたけれど「心変わり」(笑)AW#805/バータスコッチButter Scotchで巻くことにした。この糸は2000年頃に米国ワシントン州ウッドランドにあった「アメリカン・スポーツ・サプライ」というロッドビルディング用品販売店から色を変えて大量に仕入れた名残。会社は米国東部に売却され今も存続しているが、糸は「廃番」Discontinuedとなっている。パラグラス・ブランクスなどを製造してくれた会社も「廃業」...ハイ、廃、ハイと、まるで「廃番アワー」(タモリ倶楽部、1982〜2023年。テレビ朝日系)の様に惜しまれながら終了...

2023年4月18日火曜日

initials

万年筆で紙に試し書きをする。文字の綴り、サイズやバランスを見るのに役立ち、記入前の習慣となっている。筆致は書く人の個性が現れる、と言うがNCAは昔からこんな文字。今更、変えようが無い...(笑)
ブランクに蛍光灯の光がラインを作り、書いていく場所を示してくれる。これで、ほぼ水平を保つことが出来る。あとは「一気」に文字を書き入れる。「S.W.Pとイニシアルを入れて欲しい...」とリクエストされた。ガッテン!お安いご用だ。コレであなたのロッドに...

2023年4月17日月曜日

watch

遠くゴビ砂漠からの黄砂襲来と低気圧のお陰で爆風が吹き荒れ、釣りどころでは無かった...毛鉤でも巻いておくかな、花冷えの朝(苦笑)
スタンダード・パターン(もしくはトラディショナル)ドライフライは見づらいと言われるけど、私は「心の眼」で見るwatchことにしている(嘘〜笑)基本的には投げた方角と距離を考え、近隣を見渡せば、そこそこ追える。あとは魚が出たら合わせれば良いのだ...
ウイングにウッドダックを使うアート・フリック先生方式から、雌鶏Hen Hackle Tipのウイングにする。だからといって、見やすくなるわけじゃ無いけれど「虫」感が増す。ボディはコンドル・プライマリーのバイオットを巻きとめカゲロウの胴体を模す。あ〜釣りに行きたい。

2023年4月16日日曜日

pull out

1977年のHLLカタログに掲載された「HUNT」の三本線は目分量でやったのか、なんと不揃い。これが気に入らないncaがやる「栄光の三本線」は白い糸を3巻、ガーネット色の糸を4巻して、塗装前に白い糸の掴みを引き抜くpull out。これで等間隔になる。この作業があるから倍の手間になるけど、不揃いが気持ち悪いので厭わずに作業。引き抜く時には快感を覚える...「フライロッドはNCA!」(笑)

2023年4月15日土曜日

1975

1975年のHLLの雰囲気が好きなので、ブランクストッカーから発見した"ParaGlass 703-2pc."のデザインを考える。金具類は全て「黒」巻き糸はGudebrod #206 Garnetで「栄光の三本線」も入れたいな。こりゃ、もう完全にNCA趣味のロッドだね(笑)ご希望の方がいらしたら販売いたします。ncaflyfish@Gmail.comまでお問い合わせ下さい...

2023年4月14日金曜日

time lag

2〜3日前から米国フロリダ州のSWPとメールのやり取りをしている。米国のグラスロッド好きのwebサイト「Fiberglass Flyrodders.com」をご覧になり当方に連絡されたと思われるが「お褒めのお言葉」恐れ入ります(笑)彼からオンズONZE(次男坊を指す岩手言葉。長男に対して弟、叔父のこと。後にParaGlass 3pc.に改称)という言葉が出たのも驚きだが、海のフライフィッシングのイメージがあるフロリダでライトラインのフライロッドを「ご所望」とさらに驚かされた。フロリダ州は東部標準時ESTと中部標準時MSTが混在している。サマータイムを勘案して日本と13時間の時差time lagがある。日本が朝6時だとフロリダは前日の夕方17時という計算だ。ちょうど拙ブログが公開される時間で、貰ったメールに返信するのに都合が良い。今はこんなんですよ、と送った画像をもとに打ち合わせを重ねる...

2023年4月13日木曜日

seafood bowl

山の中で釣りをしている時から、頭の中は「海鮮丼」seafood bowl。仙台KTが言っていた店がチラつく(笑)鹿ネットに囲まれた流れで出るに出られない。折しもライズの続く時間帯でもあり、離れ難いけど、出られる所で区切りをつけて「海」に向かい走ること40分...
目的地はここ。大型サンマ船のスクリューが目印。途中、似た様な建物に惑わされながらも、DYがスマホのナビで誘導してくれた...
ワカメには三杯酢を、昆布は味付き。近くに魚市場があるので魚介類は新鮮。予想以上の味に一同満足、遅い昼食。いや〜ご馳走様でした!

2023年4月12日水曜日

countryside

隣の山「袖小森カマド」の「ソメイヨシノ」が満開となった。週末は雨の予報。明日くらいまで天気は持ちそうである...
我が家の「ヤマザクラ」は未だ芽が硬い。この山桜、葉と同時期に可憐な花が咲くけど、まだ時間が掛かりそうだ...
ParaGlass663-3pc.を持ち出す。Art Flick式毛鉤を7本、パラシュートを一本巻いた。先日の漁協理事会で会ったAKさんに頼んでおいた、あの辺りのジャマな「枯葦」刈ってくれたかしら?鉢植えの花も咲きそうだけど、その名を知らず...「春うらら」(笑)

2023年4月11日火曜日

Art Flick

本の冒頭に『ドライ・フライは様々な巻き方があります。私は自分の巻き方が最高だなどと云うつもりは毛頭ありません。しかし、私の方法で巻いたフライは私が知る限りでは。他のどんな方法で巻いたものより、壊れずにたくさんの鱒をかけることが出来ると云うことができます...』とアート・フリックArthur B. Flick (1904-1985)は書いている...
『眼にするカゲロウが常に同じ種であるとは限りません。ヘンドリクソン・ダンの翅の色に関して、アート・フリックは著作「The New Streamside Guide」に次のように書いています。「私が収集したさまざまな標本の色合いにかなりのばらつきがある。全てが同じ訳ではありません...」 今日、彼が複数のエフェメレラ種を実際に見て、研究した可能性があることが考えられます...』と別の本にあった...
アート・フリック編「マスター・フライ〜タイイング・ガイド」(昭和49年、1974年・矢島紘一訳・ティムコ刊、東京・麻布霞町にあった頃だから古いね。)フリックにより原書が出版されたのは1972年。本棚の一番下に埋もれていたのを引っ張り出し、トラディショナル・フライを巻くために読み返している...

2023年4月10日月曜日

favorite

メールに添付され、送られてきた画像は「好み」favoriteのグリップらしく、他の2画像もこのグリップ・スタイルだった...
全長9インチ、シートと一体型で先端をフレアさせる。使う金具はRECのN/Sポケット&スライドバンド。スレッドはGUDEBRODスプリンググリーンにオレンジで飾り巻き。クロームのスネークにストリッピングはPerfect Agare/赤。フックキーパーは4種類から選べますとメールをしたら「リング&ベース」でと返信あり。あとはブランクをクリア・グリーンに塗装して...米国・カリフォルニア州に住むTSの選択に従い Tim's Rodを製作する。

2023年4月9日日曜日

fry (fish)

釣り人も「陽気」に誘われて、例年より早いお出まし(笑)いつもの釣友達と、いつもの川巡り...Ben's、Mcfarland、CTSが並ぶ。
気温良〜し、水量良〜し、水はちょっと冷たいかな。手の甲に黒っぽいオナシカワゲラがとまった。はは〜ん、これか〜とMidge#18に付け替える。流れを横切り、左岸の好場所に一投でヒット。やったね!光り輝くヤマメをネットに入れてカメラの準備でもたついていたら「バシャ!」と逃げられた(毛鉤は外れていた)推定25センチ(画像なし)なんとも悔し〜。その時、側道に現れた二人に散々笑われた...
ま、このサイズはメイフライ系の毛鉤で数多く釣れるんですけどね...
流れを歩き疲れ休息中に足元を見たら、小さな魚が群れていた。時折、ヒラを打つ魚をよく見ればパーマークらしきものが見える。ヤマメの稚魚じゃないか!水溜まりにたくさん遊泳している。サクラマスの遡上する豊かな川だから、自然繁殖しているんだな。この稚魚fryが無事に育ち、毛鉤flyに出てくれることを期待...