2017年12月31日日曜日

year end

地上の気温は-9℃、早朝に札幌から(たぶん)南東に向かう航空機はどこに行くのかな?朝日に輝き青空の中を飛行機雲が長い。あの高度だとさぞや寒いのだろう。早々にストーブで温められた室内に避難(笑)
メタルプライマーを繰り返し塗っていたHopkins & Holloway社HHSGLガイドのフット裏も乾燥したので、今年最後のロッド作り(バスロッドでした)年内発送は叶わなかったけど「2018 初荷」だな。今日31日、最終塗りをすれば今年の仕事は終わり...皆さん良い年をお迎えください。

2017年12月30日土曜日

impression

Superfineグリップは巻き上げ処理を考えて先端部に配置するコルクリングを選ぶ。ブランクに接着後に完成形に削り込んで行くのだがロッドの「印象」impressionが決まってしまう大事な作業だ。今や通り名となっている「スパーファイン」の名称はオービス社がオリジナルだと思う。調べてみると「GLASTECH」のカタログに「フィリップ」phillippeと名のついたグリップがあった。近頃 NCAで作るロッドにこの「カタチ」でと希望される方が増えている。なぜか?一番人気のスタイル(笑)

2017年12月29日金曜日

fitting

雪掻きをしたので体が痛い。燃料のガソリンは携行缶に20リットル購入したので暮れから正月明けの降雪には充分間に合うだろう。灯油が少ないな~と思っていたらJAの定期宅配が来てくれて満タンになった。これで安心して「山篭り」出来る(笑)fitting 合わせる...デュアルリングシート(Ring & Ring)を削る。大量生産するメーカーではリールの載るところまで機械化されているが、NCAは「手削り」と言うと聞こえは良いがこれしか出来ない(苦笑)ただ手仕事の利点は一本一本、リールフットに合わせ削り跡の仕上げもツルツルでキレイに出来る。では工程...
リング内径に極めて近く、金具がスムースに移動出来る太さにコルクを成形する(唯一の機械使用だな・笑)
使用リールの脚をのせ印を付ける。今回はハーディ社マーキス。
リールフットの載る場所をヤスリを使いチマチマとあわせながら削る。
ま、こんな感じ。ブランクスに接着するときにリングの入れ忘れに「ご注意!」エンド側はフレアしているから入りませんよ~(笑)

2017年12月28日木曜日

style

 Ritz styleで通るグリップのカタチ。ご依頼の修理というか新規製作というか2ピースロッドのバットセクション完成。コルクリングを接着しスティック状態にして削る。寸法の決まりはないので見た目と握った「感覚」が頼り(笑)シュウイバート大先生(Ernest Schwiebert)の名著「TROUT」に描かれているPezon Sawyer Nymph 1951 Rod をみると先端部、親指のかかるあたりに微妙なテーパーがついている。ん~どうしようか~ちょっと考えたが一般的な「リッツ」スタイルに落ち着く。
 

2017年12月27日水曜日

joint

joint 継ぐ...カーボンやグラスのフライロッドは同素材を用いて「継ぎ竿」にする。昔はバンブーロッドのように金属フェルールで継なぐモノも存在したが現代では目にすることもない。2ピースロッドを例に挙げると、概ね三種の継ぎ方がある。画像上から「並継」(カーボンロッドのラ・ルーは和竿の継ぎ方を取り入れている)画像中は「オーバー・フェルール」スリップ・オーバーとも呼ばれる。和竿になぞらえて言えば「逆並継」か?古い時代のフェンウィック社が一体型のフェラライトFeraliteジョイントを考え出したことは画期的だった。また古いオービス竿に代表されるスリーブを付け足しジョイントさせる方法もある。画像下は「スピゴット・フェルール」これは逆印籠継ぎかな?それぞれジョイントには継なぐという役割があるが、ロッドのアクションにも影響を与える。どの方法が良いと断言出来ずそれぞれのロッドメーカーの設計コンセプトにより採用されるものと思われる。『竹、節ありて強し』江戸和竿総本家「東作」六代目、松本三郎・聞き書き/かくまつとむ。小学館2000年初版によれば「望む竿の調子」により並継ぎと印籠継ぎを使い分けるとある...釣り人(竿や)は考える。

2017年12月26日火曜日

Countryside

町内、新大橋から望む25km先の早池峰山(標高1914 m)は真っ白く青空に輝き、稗貫川の流れは冷たく澄み切っている。朝のラジオから矢野顕子&上原ひろみの♪「ラーメン食べたい」が聞こえてきた。これはいけない(苦笑)仕事をしながら頭の中は「ラーメン」でいっぱいになってしまった。で、大迫の名店「秀華楼」へ走る...
昼前の11:30なのに店内は私を含め7名、ほぼ満席状態(皆さんラジオ聞いていた?笑)それぞれの注文を聞いていると皆さん「ラーメン」カウンター右の方は「麻婆ラーメン」テーブル席の二人とカウンター二人は「葱ラーメン」プラス「餃子」(これも旨い)カウンター左では「五目ラーメン」わたしは家を出るとき決めていた好物「モヤシ・ラーメン」
細麺(熊さん製麺所の別注品らしい)にモヤシがメインで野菜、豚バラ肉のあんかけが絡み「旨い!」のだ...本日一番人気のネギラーメンはちょい辛の味付けでこれも美味そうだ。次回は頼んでみようか(笑)

2017年12月25日月曜日

preserver

トリコロールは青7巻き、白は膨張色なので6巻き、赤7巻きにする。この色を残したいのでカラープリザーバーcolor preserverを塗る。塗っては乾かし塗っては乾かしで状態を見ながら約4回塗り。カラー・プリザーバーにはウォーターベース(水性ビニルエマルジョン系)と第一石油系の油性合成クリアがある。NCAが使うのは揮発性の高い石油系クリア。長年こちらでやってきたもので変えられない(苦笑)一般的にはコレだけで済ませてしまい塗装時に失敗する方がいるようだが、完全乾燥後に「あと一手間」かけることで失敗は防げる。まぁ、自分でロッド作りをする人意外は知らなくとも良いことなんだけどね...(笑)

2017年12月24日日曜日

choice

LaLoueを巻くのに必要な糸は4色5種。内訳はナイロンのラッピング・スレッド4種、NCP(Non Color Preserver)一種。メインの糸は#6779 Medium Greenでトリムに#326 Scarletを配す。三色旗(tricolor)部分は#245 Royal Blue、#002 White、#326 Scaletで巻く。メインスレッド(ガイド巻きなどの)はエポキシを染み込ませると深みのある「緑色」へと変わる。

2017年12月23日土曜日

replacement

LaLoueの金具を外す。アルマイト処理されたリールシートポケット金具は「熱」をかけると表面にクラックが入るのでコルクを慎重に掘る(苦笑)誰だ!こんなにガッチリ接着して取れないじゃないか~(あ、わたしだ・笑)変成シリコン95%合成樹脂5%の接着剤を使っている。なんだソレ?商品名「セメダインSuperX Gクリア」...残ったコルクはルーターを使い削る。さてと、ワインディング・チェックを外しに掛かるか~

2017年12月22日金曜日

LaLoue

3ピース「ラ・ルー」...じゃありません。室内清掃のおり、壁に吊るしてあったロッドに荷物があたり「ポッキリ」(泣)この特徴的なワインディング・チェック、スライドリング、ポケットは在庫が無くなり、再生には金属パーツが必要なのでお客様に送ってもらった。まだいくらも使用されておらず「残念」でした。三本になったロッドをみていたら「あれ?昔、3ピースのブランクあったよな」と思い出した。9フィート以上にそのブランクが設定されていて番手も5番だったか。そのロッドは不注意にも踏みつけて壊しちゃいましたけど~(苦笑)

2017年12月21日木曜日

5 Lb.

外気温-9℃~う~寒い。我が家のワンコも済ますことは済ませさっさと室内に戻る(笑)...5ポンド(2177g)テストのモノフィラメント・ラインを探す。さて カメレオンChameleonかウルトラグリーンUltraGreenにするか迷うところ。5 Lb.はXエックス表示では3X。なに釣りかって?いやいやロッド作りの糸の引き抜きループですって。4ポンドじゃ3本も巻くと輪が切れてしまうので5ポンドテストにサイズアップする。年内納品(こんな言葉が飛び交う時期・苦笑)を目指してあと12本巻きま~す。

2017年12月20日水曜日

regretable

何日か前に「大変です!」とKWMからメールを貰った。山形県金山町大字飛森にあった金山小学校谷口分校跡で営業していた「谷口がっこそば」が全焼してしまったという。廃校で地元のバアちゃんたちが経営していた頃は地方自治体が観光バスを仕立て視察に来るほど「地域おこし」の見本としてもてはやされた。高齢化で存続が危ぶまれたが「若い衆」が引き継ぎ営業していた。最後に行ったのは山形まで足を伸ばし釣りをした今年の6月だったか。釣り仲間の「観光コース」でもあった。

2017年12月19日火曜日

almost complete

「魚釣りはただの趣味や娯楽ではない。狂信と紙一重の執念といったもの。確かに本当の釣り師は中毒者と言うのがぴったりかもしれない...」ティモズィー・ベン(ほぼ完全なる釣り師・飯田 操 訳)...あはは、言い得て妙。「イギリスの鱒釣り」フランク・ソーヤ、倉本 護 訳(1990年 晶文社)を読むと、ニンフフィッシングをしたくなる。それもフェザント・テールとコパーワイヤーだけで巻く「ソーヤ・ニンフ」でだ。英国で釣りの経験はないが、就寝前の読書で彼の地で「釣り旅」をした気分にはなる(笑)リバーキーパーとして生活の中に「川」があるのは羨ましいが大変な「努力と忍耐」を必要としたようだ。

2017年12月18日月曜日

workbench

和竿風に塗装されたカーボンのワンピース・スピニング・ロッド製作に取り掛かりながら「心穏やかに」荷物到着を待っていたら一つは届いた。が、あとのは?「待てば海路の日和あり」か~(苦笑)グリップとリールシートを接着した部分(追元)とカーボンフェルールを付けたロッド部分を調整して作る。その間、ガイドフットを削ってナイロンサンダーにかけてバリを取る。次に爪楊枝を使い「メタルプライマー・金属密着剤」という液をガイド裏に塗り重ねる。乾いては塗り、乾いては塗りと4~5回繰り返し脚裏の厚みを増す。ガイドを取り付けたあとにエポキシを塗ることで「効果」は現れる。そうこの液体はシンナーに反応して溶け出しブランクとガイドの隙間を埋め、ガイド部の音鳴りを防ぐことが出来る。ルアーロッドのガイドにはこの処理が「有効」かと...

2017年12月17日日曜日

Bookshelf

今日来るか明日くるかと首を長くし待っている荷物が三件ある。まぁ、世の中便利になったもので「追跡番号」tracking numberでPC検索すればいつ集荷され、集配所から航空貨物で東京に着き、通関してこちらに向かうかが判る。12月でクリスマスシーズン、年末で貨物が多いということもあってか集配局や税関で7日も留まっているじゃないか!それにしても遅い!...ここはひとつ「釣り師の休日」Reflection by the Waterside 飯田 操 翻訳、角川書店 1997年初版でも読み返して「穏やかなることを学べ」Study to be quietと言う事でしょうか...(笑)

2017年12月16日土曜日

wrap

午前2時58分、地鳴りがして「地震」震源は岩手沖、震度4だったそうだ。結構揺れたな~頭に浮かんだのは仕事場の棚や乾燥モーターにかけてある進行中のロッド。2011年3月11日の震災では細かなパーツがストックされている棚を押さえるだけで釣竿は倒れるまま、落ちるままにした。それ以来、地震!とういとあの光景が浮かぶ(苦笑)今回は無事。
あと少しで完成のMcFarland Glassの最終塗装。パンプキン・グリップの先端はGudebrod #206 ガーネットで「ちょっと巻き」オービス風の鈍角度を巻くのと違い、角度のある丸みを巻き上げるのは気が張る作業...
メインスレッドはGudebrod #290 タン、トリムは#206ガーネット。ストリッピングは「カーボロイ」ということなのでMildrum SRMG #8 Belmar typeを使った。タン・カラーの糸はエポキシ塗料の染み込みと共に若干の「色気」を残しながらクリアラップの様に変化する。

2017年12月15日金曜日

application

平成30年分岩手県内共通遊魚承認証の申込書が届いた。例年通り12月中旬に来るとスグにも申込みたくなる(苦笑)昨年の台風で痛んだ河川も秋の釣行では「回復」の兆しがあった。自然って凄いな~ここに人の手が入り、工事されるとまたダメになるんだけど...「雑魚」岩手じゃ「ザツコ釣り」と言っているイワナ・ヤマメを釣る人はこのライセンスを購入。沿岸と内陸に内水面漁業組合連合会に未加盟の単独漁協があり、そこは別料金なのでご注意。年明けにでも申し込むかな...

2017年12月14日木曜日

workbench

昨日、日の出前から2時間掛けて除雪するほど積もっていた雪も冷え込みでバリバリ。そう言えば昨夜、双子座流星群が観れられると言っていたが「白河夜船」に乗っていたので知らん(苦笑)除雪機をコントロールするのに妙な力が入り、朝起きたら節々が痛い...ボォ~とした頭のままでメールを開けたらお客様がひと月も「考慮中」だったマクファーランド・グラスの「仕様書」が来ていた。コルクを210mm長さに接着してから、指定パーツを揃え明日から作業を開始...予定(笑)

2017年12月13日水曜日

die-formed

die-formed ダイス(型)で成形された...プレス機に付けられた「ダイス」でニッケル板をガッチャン!として作られるエンドポケットと旋盤加工されたスライドリングを持つ「P&R」金具。コルクスペーサーもしくはウッド、E.ギャリソン風に一部にウッドやパンプキングリップと合わせたりする、軽快なリールシート。基本的に光り輝くN/S生地だが、ご希望によりblued加工も可能。NCAがBellinger社に依頼して作って貰った金具三点(シートチェック、スライドリング、バットポケット)だがシートチェックを使わず、よりシンプルな「お仕立て」もできます。

2017年12月12日火曜日

blued

ニッケル・シルバーとも呼ばれる「洋白」は銅と亜鉛、ニッケルの合金で空気中の酸素でも「表面酸化」することは以前に述べた。見た目も美しく、金属をサビから保護するのに必要な「酸化皮膜」を作る「黒染」bluedを施す。1)金属面をシンナーなどの溶剤を用いて「脱脂」クリーニングする。2)BIRCHWOOD/CASEY Metal Finishの液(能書きを読むとその成分は亜セレン酸、リン酸、硫黄亜鉛、硫酸銅、モリブデン酸アンモニュウムとまるで黒魔術的配合・笑)を綿棒に浸し塗布する。約1分間放置して水洗いの後、水分を除去して乾かす。より黒くする場合は2)を繰り返す...黒染の剥げた金具を「再生」する場合は古い黒染を剥がし磨きだしてから手順を踏めばよい...日本の硬貨、500円玉も「洋白」から作られていて、その合金率は銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%と聞く。通貨を「Blued」してはいけませんぞ(笑)
上は「Yo-Tu」(ヨーツー腰痛と発音・笑)さんご希望、DLSB(Down Lock Slide Band)Maple BurlのN/S金具を「黒染」するとこんな感じに...

2017年12月11日月曜日

knurled

ワインディングチェックにローレット加工(knurled)をする。箱に斜目と書いてあるのは60度の片流れで、R(右)L(左)があり両方をあわせればクロスしてダイヤ目となる。最後の数字は山と山の幅で数が増えれば細目となる。工具箱を探したらこれだけ出てきた。
グリップ先端の「飾り」で「これ不要」というかたもいるが、先ずは「カタチ」なので仮止めして眺める(笑)
竿尻からN/Sポケット、リング、シートチェック、ワインディング・チェックの金具4点。コルクフィラーでさらりシンプルなグリップ廻り...

2017年12月10日日曜日

thin

NCAで使うコルクリングは外径32mmX厚み12mmX穴6mm。使う長さに合わせ接着しコルクスティックにする。その後、グリップスタイルに切削してゆく。今回はポケット&リング、コルクスペサーでとご希望なので32mm径からN/S金具にあわせ17.6mmまで削る。50%近いコルクは削り「粉」となってしまう。コルク粉は容器に貯めて穴埋め用にリサイクルされる。毎回のことだがとても「勿体無い」気がしている(苦笑)

2017年12月9日土曜日

polish

polish 磨く...ニッケル金具はストック中でも空気に触れ「表面酸化」して黄ばむ。勿論、釣りで使っていれば尚更、光り輝く金属はくすんでしまう「あれだって味だよ」という人もいるけど作る時や出荷の際は「なんだかな~」だ。金具が既にスペーサーに接着されていたら「粘着紙テープ」などで養生してから作業する。ピカールなどの金属研磨剤をウエスに付け、ただひたすら磨く。釣り道具は美しくありたい...ね(笑)

2017年12月8日金曜日

countryside

「大寒」の昨日、亀ケ森の気温は-5℃であった。うっ、寒いと思ったら北海道・弟子屈にお住まいの方の投稿に-24℃とあった「12月のこの時期にしては冷えた」と言っていた。どの位、気温下がります?と尋ねたら「-30℃は希です」の答えが(北海道人はこの時期マイナスをつけずにサラリと24度とか30度とか言う・笑)...先週からまた読み返してる「アイヌ語」関係の本にあった「弟子屈」tes ka 川底の岩盤 上 の意味があるらしい。ついでに「屈斜路湖」はkuchar kut+char 湖から水の出る口と書いてあった。これらアイヌ語地名は基本的に地形から名付けられている。著者である山田秀三先生が凍てつく北の大地を実踏調査された時代と光景が目に浮ぶ。かの金田一京助先生も「アイヌ語地名に嘘はない」と述べている。...我が東北地方の週間天気予報でも寒い日が続き「雪だるま」マークが登場することが多くなり、本格的な「冬」へ。

2017年12月7日木曜日

seasonal

seasonal 季節柄(ある特定の)...やって来ました「ひび割れ」の季節。コルクや糸、溶剤で手指が「脱脂」されて指先(特に右親指先)がパックリ。糸は引っかかるし、溶剤は滲みるしロクなことはない。何年か前からこの季節の入浴習慣で火山岩の一種、抗火石(軽石)で指先を擦り、ふにゃふにゃにしてから「ヒビケア」をすり込む。この会社は「池田模範堂」という古風な社名で1909年(明治42年)創業の富山の薬屋。(近江兄弟社とか山崎帝國堂、久屋大黒堂とか薬屋に多く残る素敵な社名)虫刺されに「ムヒ」が通りが良い。ムヒは比ぶるもの無しの「無比」からなのか?(笑)「へ~治るんだ~」って、TV/CM通りですな。

2017年12月6日水曜日

import

 ストックが少なくなり、次の注文は「どの木にする?」と思案中。底の方からニッケル金具が黄色く酸化した23年前のDLSB maple burlを発見した(金属磨きでピカピカに)...当時インターネットなど発達しておらず、Hugh & Al Bellinger兄弟にFAXで注文書を送った時代。代金の決済も田舎の銀行(今は統廃合して無くなってしまった)から電信送金するしかなく訪ねると「この支店からの外国送金は初めてです!」と窓口の女子行員に言われ、しまいには支店長まで出て来て「本店から書類を取り寄せます」と言われた。手間の掛かった昔の「輸入」物語(笑)

2017年12月5日火曜日

Lt.Olive

コルクはポルトガル。マクファーランド・グラスブランク、シート金具、ガイド類はアメリカ。使ったスレッドも米国より「輸入」された日本生まれの絹糸silk thread「ライト・オリーブ」洋行帰りだ(笑)その注意書きに「塗装すると色が濃くなります」とあるけどそれが狙い。元は「明色」だが一段落としたい。クリアグラスの乳白色下地では糸の発色も良い。「A」スレッドより細く繊細な「3/0」だがエポキシ塗料により強靭な衣を纏うことに。あ、技術は国産のNCAでした....(笑)

2017年12月4日月曜日

twist

「マクファーランド・グラス!色はトランスルーセント・ブラウン。スレッドはブログの巻き見本にあった縞々のBlack/Tanで...」と既に「仕様」も決めて発注されたのはSHさん。NCAブログの熱心な「読者」でもある。昨シーズンは「腕があがらん!」と言っていたが「腰痛の悪化」で今年も釣りの季節を逃してしまった。この方、NCA Rodsのヘビーユーザーで来年の渓流で復活を目指し竿を新調。毎度ありがとうござます。あれから2色増やしたので、右から4番目のTSUZUMI#4014のツイスト糸ですね?ブランクス入荷にはまだまだ時間があるのですが...(笑)

2017年12月3日日曜日

translucent

translucent トランスルーセント(半透明の)...マクファーランド・グラスのオプションとしてブラウンとオリーブが設定されている。11月3日付ブログで書いたが、少し手間がかかるので別料金が必要でブランク代金は現地価格U.S.$319となる。大体一ヶ月区切りでご希望の方を集約してペンシルベニア州ベルウッドのMcFarland Rod Co.にNCAから発注・輸入代行するというブランクスの先行購入をお願いしている。これはまとめると送料などが割れ、米国内価格に近い金額で購入することができるという方法でもある...11月入荷分(全て予約販売)はクリアとイエローグラスだったが、先月末にまとめた分では「トランスルーセント・ブラウン」が多く12月下旬に予定されている荷物の到着が楽しみだ。その間にカスタムロッドの「仕様」など考えていただければと思う。

2017年12月2日土曜日

workbench

コルクをパンプキン型に削る。このかたちはtorpedo(トーピドウ)ともいわれていて辞書を引くと「魚型水雷」とある。魚を狙う釣り師のロッドに「魚雷」をつける(笑)作業は透明アクリルで作ったダストカバーを被せた中で行うのだが、今日はなんだか吸い込みが悪く粉塵が舞う。それもその筈、ダクトホースが外れている!そろそろホース接続点の修理と共に集塵機のタンク内も掃除しないといかんな~(苦笑)

2017年12月1日金曜日

specification

specification 仕様...「昨年3月24日にアルケミーロッドの作例をブログで紹介されたのを拝見し、同様の仕上げに憧れていました。ラッピングはライトオリーブで要所に黒のトリミング。グリップ・リールシートはオールコルクのパンプキン、長さ210mm、太さ(最大部)24mm。ポケット&リングはベリンジャーNS。ストリッピングガイドはミルドラム...」メールを開けたらMcFarland Clear Glassをご予約の方から「仕様」が送られてきた。え?なんだっけと「2016/3/24 ブログ」を見る。使用スレッドはSilk #114 Light Oliveですね。コルクを210mmで接着している間に「指先」の手入れも肝要(シルクスレッドは細くデリケートなので・笑)