2024年12月31日火曜日

steadily

 steadily 着々と...バンブーブランクが塗りあがり、乾燥も済ませてロッドに仕立てていく。先ずは12/24の拙ブログで紹介し、即日完売したnca/Bamboo 6634から作り始めた。年明けには「ご提示」できると思いますが、価格は以前と同じの¥49,800(布袋付き)でロッドチューブは来年より¥1,100UPの¥9,900になりますが、ご予約を頂ければ旧価格で「お取り置き」いたします。ncaflyfish@Gmail.com まで、お問い合わせください...

2024年12月30日月曜日

angler's mail

新調する7ft.#3番、4ピースのグラスロッドで何を釣る?という疑問に丁寧に答えてくれた...
『私の居住地は西表島(イリオモテ)というところで、沖縄本島よりも台湾に近い地域です。オーダーした竿で釣りたい魚ですが、亜熱帯〜熱帯の渓流域に広く分布するオオクチユゴイ(沖縄名:ミキュー、西表名:メジロ)という魚で、最大で50cmほどになります。イワナとブラックバスを足したような習性でフライによく反応します。でも、たまには内地でイワナを釣りたいです。海外ではジャングル・パーチJungle Perchなどと呼ばれてひとつのジャンルとして確立されているそうですが、日本ではまだまだマイナーですね。分かる方が現れるかたのしみです』...海水?汽水?淡水域?の問いには...
『撮影した場所は完全な淡水域ですが、西表には護岸や堰提がほぼ無いので、たまにボラやクロダイが泳いでいて妙な気持ちになると同時に、人工物がないと魚はここまで自由なものなのかと考えさせられます。因みに竿は高田さんのグラスロッドです。いつかは岩手も伺ってみたいのですが...』いや〜この釣り面白そうですね...

2024年12月29日日曜日

ParaGlass

12月21日のブログで紹介したthe Sons Rods / ParaGlass 703、二本とも完成。C&RにBlunt-cigarグリップとD/Lスクリューにシガーグリップの二種。ん〜どちらも捨て難いデザイン(笑)アナタのお好みは、どっち?...ご用命はncaflyfish@Gmail.comまで、どうぞ。

2024年12月28日土曜日

Ventilated

ブランクを「持ち込み」で製作依頼があった。沖縄の方、初めてです。ブランクは「ゆうパック」で発送されて100サイズ¥2,260、ヤマトだと¥3,170だそうだ。遠いからね〜このライトライン・ロッド、沖縄で何に使うんだろうと思いInstagramを拝見したら海の魚をフライで釣っていた。ブランクの到着までベンチレーテッド・パンプキン・グリップやら、スレッドなどの下準備をしておこう...

2024年12月27日金曜日

materials

上はParaGlass 703、下はnca/Bamboo 663。グラスかトンキン竹で素材materialsも性質も違うけど、ブラントシガーグリップやスレッドワークは同じ。まぁ、作っている人間が同じですからね...(笑)

2024年12月26日木曜日

cork powder

NCAが使うコルクリングは厚み13mmX直径33mmである。これを接着剤でスティック状にしてグリップの形に削り出していくと、コルクの粉が山ほど出る。勿体無いので、貯めて穴の補修・充填材(いわゆるパテ)として接着剤と練り込んで使う。使っているコルクの質が良いので、それほど使うこともなく「たまる」一方である。あとは吸塵機の餌食となり、捨てられる運命。欲しい方がいらしたら差し上げますよ「コルクの粉」cork powder...(笑)

2024年12月25日水曜日

essential

 スーパーファイン・スタイルに「肝要」essentialなのは巻き上げされたグリップだ...と思う。フェルールのついていない六角竹素材にN/S ferruleを打ち込む作業から始まり、六面の生地調整、塗装、フェルールの黒染めと面倒な作業は多いけど嫌いじゃない。完成を「想像」しながらやるから楽しい。コレばかり作っているようで「なんとかのひとつ覚え」みたいだけど、好きなんですよこのスタイル...(笑)

2024年12月24日火曜日

workbench

鉄は熱いうちに打て!「塗料は新しいうちに塗れ」という事で、集中して塗装中(笑)塗り上がったところから、ニッケル・フェルールをN/S ferruleを「黒染め」金属を脱脂してから臨む。黒染め液の取説をよく読んで、5〜30℃の水(お湯)で洗浄。NCAの場合は、更にウレタン塗料を塗り「仕上げる」。黒染めをブルードbluedと言うけど、今使っている液体はこんなに鮮やかな「ブルー」...

2024年12月23日月曜日

rubber band

rubber bandラバーバンドというと格好が良いけど、なんて事はない普通の「輪ゴム」である。リールシート金具の動きを止めたりするのに使う。昔、一度だけこのスタイルのリング(スライドバンド)を入れ忘れてシートを接着した事があり、それ以来コレを必ず使うことにしている(苦笑)先日、TVをつけたら「輪ゴム」の製造工程を映していてた。それぞれの仕事で「工夫」があるのだな〜と感心して視聴...

2024年12月22日日曜日

All Rounder

 Orvis/ All Rounderの「レストア」restore完了。製造された1988年のカタログで、使われたコンポーネンツの名称を追う。グリップスタイルはReversed Half-Wells の7インチ(178mm)、anodized Black UL金具にrosewoodのスペーサーのリールシート。スレッドはOrvisでいうところの#60/Gold。この時代、ストリッピングガイドは日本製のFuji SIC/Gunmetal#10、スネークガイドにはPerfection/ SSGCが使われていた... #7番ラインだとリールサイズはCFO IV(3-3/16")ですかね。

2024年12月21日土曜日

Old School

old school 昔ながらの・古流とか...暮れになり、ブランクストッカーを整理していたら「あら?」出て来たのはParaGlass 703-2pc.ブランク、それも二本。まだあるじゃない!そこでロッドにして「販売」することに(笑)価格はロッド本体¥66,000(布袋付き)別売ロッドチューブは¥8,800でご用意できます。ご希望の方は ncaflyfish@Gmail.comまで、ご連絡ください...

2024年12月20日金曜日

restore

12月14日まで神奈川・芦ノ湖で使われていて、シーズンオフなのでと送られて来た、Orvis/All Rounder 8'3"#7wt.(1988年)のフルレストア。この当時はゴールド糸で巻かれている。カタログの記述に『アップロック・シートは(リールでやり取りをする際)小さなエクステンション・バットとして使用出来ます...』とある。リールがグリップに近いと、巻くときに干渉しないと言うことだな(笑)ドライ、ニンフ、ストリーマーとまさしく「オールラウンダー」の名に恥じない、36年前のフルフレックス・グラファイト・ロッド...

2024年12月19日木曜日

Perfection

こちらもオービス・ロッドの「修繕」昔のフェルール部ジョイントは同素材のパイプを挿入・接着して作られる。使っているうちに負荷が掛かって動き、スレッドが割れる。丁度、バンブーロッドの金属フェルールと竹の繋ぎ目に出る「クラック」と同じ症状である。この部分は「二重巻き」されてはいるけど、仕方ない。ガイドを外したついでに、当時オービスも使用していたPerfection Tip社のSSGCスネークガイドを使って新品に交換...

2024年12月18日水曜日

Brook Trout

 ブランクにもバットプレートにも記載がないけど、Graphite 7'6"#4といえば「ブルック・トラウト」brook troutに相当する、オービス Mark IIロッド。1986年頃の製作と推測出来る。パーツは日本で作ったらしく、バットプレートの形状やデュアルリングがニッケル(本家はアルミR&R)に代わっていた。NCAでグリップ、シートを新調してそれらしい「カタチ」にしたから、これはもう「Mark III」だな...(笑)

2024年12月17日火曜日

Seven-Piece

シリアルナンバーから1995年製とわかる「ヴァガボンド」vagabondロッドV-805-7。販売当初はDT#4/WF5だったライン指定が95年製では単に#5番ラインの表示になっている。当時の最終的な価格は$515。長〜いグリップを150mmに直した感じがよろしいかと(笑)1991〜1996年のT&Tカタログに散見できる...
ロッドシャフトにはグリップ・セクションからトップまで順に各セクションを「漂泊」させない様に1〜7までの番号が銀色インクで記されている。後期型の名称は「Seven-Piece VAGABOND™️」である...

2024年12月16日月曜日

Mark II

『オービス のオリジナル・ブランクに日本の精緻な組み立て技術が合致した、オービス/ティムコの共同作品。全部で24機種...』と1986年のTIEMCO(Tokyo Import Export & Manufacturing Companyの略称)カタログに書いてあった。グリップ先端は樹脂製のワインディング・チェックを使用して省力化。当時は米国製より2万円安くなり、販売しやすかったか?ライトグリーン・ラベルのマークII/7'6"#4のグリップとリールシートの交換依頼があり、グリップは「それらしく」巻き上げにしたいとの事。NCAの「好物」なのでお任せあれ、と早速、手を付けた...

2024年12月15日日曜日

Vagabond

Vagabond漂泊者...1990年頃に登場したヴァガボンドvagabondはブリーフケースに入る7ピースとして知られる。(画像には6本しか無いけど、ご愛嬌。クロスバッグから一本出すのを忘れていました)当初はローズウッドのC&R仕様だったが、これはコルクスペーサーのアップロック・スクリューUL/Screwだから後期型。8'0"のロッドだがグリップが長過ぎ〜の約180mm。コレを150mmにして、外れたスネーク・ガイド二つを修理。そんな事できるの?出来るんですNCAの手で...(笑)

2024年12月14日土曜日

for Sale

今月の3本(笑)nca/Bamboo 6'6"#3/4-2pc. ロッドです。一本は完成していますが、他はこれから製作。【SOLD OUT】 他のバンブーロッドについてはncaflyfish@Gmail.comまでお問い合わせください...

2024年12月13日金曜日

Tealweight

竹柄に塗られた、この3ピースロッドは6'3"#1-2wt.である。使われるリールがHardy"Tealweight I"なのでスレッドカラーもTEAL青緑色にした。ティールは「コガモ」で、色名は緑の部分を指す。ハーディ社のライトウェイトシリーズ・リールは小さなフライウェイトFlyweight 2-1/2"から、ティールウェイトTealweight 2-9/16"、Featherweight フェザーウェイト2-7/8"、L.R.H、Princess、St.Aidan、最大のZenith 3-3/8"と続く。ロッドへ「Tealweight」ティールウェイトと記入して、#2番ラインで使われる...画像のリールはCFO II 2-9/16"でTealweightと同サイズ。

2024年12月12日木曜日

dip

ディッピングタンクを清掃したら、ギロリとした塊りが出て来た(苦笑)ジャグで計りながら、希釈した塗料をパイプに投入。丁度、3リッター入れた事になる。バンブーブランクを浸しdip、低速モーターで巻き上げる。「ドブづけ塗装」はブランクを引き上げる速度と塗料が流れ落ち、液面で張力する位の粘度がほど良い...
塗り終わったら垂直にぶら下げて「自然乾燥」させる。3日ほど乾燥させたらスチールウールで研磨して、また塗装の繰り返しである。塗装だけで約2週間の工程...

2024年12月11日水曜日

before / after

「改造の改造」...ULTBからDLスライドバンドに変更する作業が終了。グリップも150mmから140mmと新たに作った。バットセクションのストリッピング・ガイド、フックキーパー、ワインディングチェックを外して、シートやグリップを加工してから付け直した。昔、ある釣具会社の社長が言った言葉を思い出した。『改造も含め、全てのことが出来きて初めてロッドビルダーと言える』あはは、NCAは「経験と技術」で何でも対応しちゃう(まぁ、出来ない事もありますがね・笑)

2024年12月10日火曜日

miscellaneous

miscellaneousいろいろと...元々、ルアーを作る予定だったのが素敵な「お稲荷さんの根付」になった。「前橋岩上稲荷神社」にてお参りも済ませてあるそうな。手描き彩色された「お稲荷さん」が送られて来た。ありがとうございます!「釣気向上」釣りのお守りですね...ご利益を賜りたい方は群馬県・前橋のCurtis Creekカーティス・クリークにお問い合わせください。「神頼み」...(笑)

2024年12月9日月曜日

Tribute

tribute to Sans Pareil...東京・お茶の水のアテネフランセに4年間通った人の話では「ソン・パレィュ」が近いのではという事でカタカナ表記はこれに(笑)ロッド名をフランス語にするなんざ、何ともエスプリespritがある二人のトムthomas。スタイルだけでもあやかりたく「賛辞」tributeを贈る。完成した画像のロッドはストレートバットの6'6"#3wt.2pc.で「販売」いたします。ncaflyfish@Gmail.comまで、お問い合わせください...

2024年12月8日日曜日

Trout Smiths

『グリップはシート近くを握るので...』ブラントシガー。スレッドカラーは?『糸の色わかりません。格好よく...お任せで』という事でAW-#803/Beigeを選んだ。シートはREC/MBD/Rosewood Burl。金具類は黒染めBlued...出来ちゃいましたよ「格好いいグラスロッド 」(笑)

2024年12月7日土曜日

swelled

バンブーロッドを「塗装」する一液性合成樹脂の「塗料のチカラ」が無くなってきたと判断。容量3リッターの「ディッピング・タンク」内の塗料を半年ぶりに全交換。冬の間は塗料が硬くなるのを防ぐためサーモスタットで管理された「ヒヨコ電球」でタンクを収納してあるボックス内を温めてある。交換して粘度を調整、ついでにバンブーブランクを塗っておこう。ブランクス・ストッカー整理をして出てきた「スウェル・バット」603/663/703/764があり、コレをロッドにする予定。グリップはやはりBlunt Cigarかな?(笑)...数に限りあり...

2024年12月6日金曜日

Buckeye Burl

ロッド改造用にと送られて来たREC/CRAS(Gray)リールシート。ncaはカタログでは見たが、現物を使うのは初めて。そこで、バックアイとはなんぞや?と調べた。「バックアイbuckeyeはカリフォルニア州などに自生しているホースチェスナット(日本ではトチが近種)の仲間で、バールは根瘤の部分を指します。 このバール部分には非常に複雑な杢が現れますが、木材としては非常に脆く加工が難しく、綺麗に仕上げるには高い加工技術が必要です...」エレキギターのボディなどにも使われるらしい。地味派手...(笑)

2024年12月5日木曜日

Remodeling again

2021年にT&T/factory Rod/LoticをBellinger/ULTB仕様に改造した。3年経ち『やっぱりD/LのC&Rで...』という事になり、再び改造(笑)あら?どうやって改造したんだっけ?古い「閻魔帳」に記録をとってあるのだが、シート部の改造方法は記されていなかった。ただ、ガイド部などをヘリテージ巻きにした旨が書かれていた。勿体無いけど現在装着されているリールシートとグリップを壊し、ガイドひとつとフックキーパーも外さなくてはならないだろう。さて、どの方法でやるか「思案中」...The Rod You will eventually own(あなたが最終的に持つロッド)とロッドチューブにプリントされている...

2024年12月4日水曜日

to the brink

このスタイルのグリップの先端は「際まで」to the brink削る。大まかにコルクを成形し、接着後にブランクを養生して旋盤で回転させ「キワ」まで削りなおす。ワインデイング・チェックを使う場合はその外周サイズを意識して行い、無い場合はブランクの面位置まで加工する。ストレートバットstraight buttのバンブーロッドはスウェル・バットswelled buttに比べてベンディングが全体的にマイルドな感じがするが、どちらにするかの選択は「お好み」で...

2024年12月3日火曜日

blunt cigar (2)

 ブログをみたアメリカの友人からこんなメールが『私も 1976/T&T の「ブラント シガー」グリップが好きです。特に、あの素敵な木製シートが気に入っています。そして、私はロッドをまったく同じように持ちます... リールのすぐ上のシートの少し上のコルクの端で。これが、私があのウエスタン グリップに我慢できない理由です...』私の使っているロッドでも「ブラントシガー」率が高い事に気がつく(笑)ロッド製作の際お申出くだされば作ります...

2024年12月2日月曜日

blunt cigar

 blunt cigarグリップに「魅せられて」(笑)...「何気ない」グリップスタイルは1977年のT&T Sans Pareil、フランス語の発音は「ソンパハイ」というのかな?知らんけど..仏蘭西に友達のいる方に尋ねたところ『巴里の友達から返事きましたが、カタカナで書けば「サンパライ」に近いけどやはりネイティブの発音を聴がないと通じないよとの事です...』と。意味は「比類のない」である。コルクのスペーサーに黒染めbluedしたN/S金具。NCA バンブーロッドに装着し「カタチ」だけでもCLASSIC...

2024年12月1日日曜日

individual

Individualインディビデュアル(個人)..48年前のT&T/BambooにIndividualist(個人主義者)という名が付けられたシリーズがあった。そのロッドにはオプションでグリップスタイルを選択することが出来た。お仕着せではなく個人の趣味で使いたいフライロッドだから嬉しいですよね...
『グリップの後ろの方を持つので、リールシートと段差の少ないのが好きです...』という方がいて、選ばれたのがBlunt Cigarグリップ。bluntは「何気ない」の意も。シートとグリップ一体型に見えるけど、遊動リングがコルクに干渉しないほどの微差をつける...
ブランクはTrout Smiths GLASS。ブラント・シガー・グリップを仮組みするとこんな感じで、握り易い...「温故知新」(笑)